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カロリー制限によるダイエットでは寿命は延びない?

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by Michael Stern(画像:Creative Commons)




カロリー制限をすると寿命が延びるという説が注目されています。

【関連記事】

しかし、今回紹介する記事では、カロリー制限によるダイエットでは寿命は延びないという全く対照的な結果が出ています。

【悲報】カロリー制限によるダイエットでは寿命を縮めると実験で判明! 少なくともサルでは

(2012/8/30、IRORIO)

ミミズやマウスなどの小さな動物の場合は通常より3分の1だけカロリーを減らすダイエットで寿命が延びることがわかっている。そのようなダイエットが長寿に関係する遺伝子を活性化させるからだ。

しかし、これはサルには当てはまらないことがアメリカ国立老化研究所(NIA)の23年に及ぶカロリー制限によるサルのダイエットの研究観察から明らかになった。

2009年にウィスコンシン大が発表したアカゲザルに低カロリー食を与えるカロリー制限が長寿につながるという結果とは全く対照的な結果が出ているのはなぜなのでしょうか。

今回の発表ではそこまでは明らかになっていないようです。

だからといって、カロリー制限によるダイエットが全く効果がなかったわけではありません。

健康面には差が出ています。

ウィスコンシンの研究では普通の食事をとっているサルはカロリー制限されているサルのグループよりもより多くの糖分や食事をとっている。結果的にこのサルたちは糖尿病にかかりやすくなっており、またNIAで食事制限されたサルたちの場合はガンのリスク軽減や心臓血管の病気の快復などの健康のいくつかの利点が見られた。

サル、食事制限で寿命延びず マウスでは効果 

(2012/8/31、日本経済新聞)

糖尿病にかかりにくくなったり、コレステロールの値が下がったり、ガンのリスクが軽減していたりと良い効果も出ています。

まだ結論は出ていないものの、カロリー制限は健康面の改善には役立つようなので、食べ過ぎが気になる方はぜひカロリー制限をしてみてはいかがですか?

【参考記事】







実は健康な肥満も存在する?

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by smalljude(画像:Creative Commons)




「実は健康な肥満」も存在、米と独の研究で実証

(2008/8/14、AFPBBニュース)

肥満している人でも健康で、心臓疾患を生じやすいことはないという驚くような研究結果が、内科分野の米専門誌「アーカイブス オブ インターナル メディシン(Archives of Internal Medicine)」に掲載された。

<中略>

対象となった肥満グループは、インスリン抵抗性のある人とない人で2グループに分けられた。インスリン抵抗性は糖尿病の発症前にみられる現象で、部分的な糖尿病の症状があったり、完全な糖尿病に進行する恐れがある状態だ。

結果では、肥満でインスリン抵抗性がある人たちほど、筋肉および肝臓内の脂肪が多かった。また肥満でインスリン抵抗性のない人たちより頚(けい)動脈壁も厚かった。動脈の内側が狭くなることは心臓病の危険因子で、頚動脈壁が厚くなるのはその兆候だ。

加えて、インスリン抵抗性のない肥満の人は、通常体重のグループと比べ、動脈壁の厚さに違いはみられなった。チームは「代謝的に良性の肥満というものの存在が証明された。そうした場合は、インスリン抵抗性が生じたりアテローム性動脈硬化にならずにすむ可能性がある」と結論付けた。

インスリン抵抗性のない肥満の人は、通常体重のグループと比べ、動脈壁の厚さに違いはみられなったため、動脈硬化になるリスクが低いと考えられます。

たとえ肥満であっても健康である人もいるということですね。

しかし、肥満には健康へのリスクが高める恐れがありますので、気をつけましょう。

また、記事によると、さらに別の研究では、やせているからといって、高血圧コレステロール糖尿病などの心臓関連の病気から守られるわけではないそうです。

生活習慣を見直すことは、太っていても、痩せていても関係ないようです。







足裏から出る3種類のガスから健康チェックできる健康管理装置開発|NTTドコモ




■足裏から出る3種類のガスから健康チェックできる健康管理装置開発|NTTドコモ

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参考画像:NTTドコモ報道発表資料スクリーンショット

足裏のガスで健康チェック ドコモ、体重計型の装置開発

(2016/7/21、朝日新聞)

計測するのは、体脂肪の分解で放出される「アセトン」、飲酒の指標になる「エタノール」、水蒸気の三つ。体重も同時に量れるようにする予定で、例えば、体重が減っていないのにアセトンの放出が多いと糖尿病の疑いがある、といった判断もするという。

NTTドコモは、20秒ほど乗るだけで、足の裏から出る3種類のガス(「アセトン」「エタノール」「水蒸気」)を計測して、体脂肪がどれぐらい燃焼しているか、酒気を帯びていないか、脱水状態になっていないか、健康状態をチェックできる体重計型の装置を開発したそうです。

■ガス(アセトン)でどうやって糖尿病をチェックすることができるの?

アセトンは体脂肪の分解・燃焼に伴って放出される代謝産物であるため、体重と同時に計測することで、減量が体脂肪の減少によるものなのかどうかを、より正確に特定することができ、脂肪代謝の「見える化」による効率的なダイエットの確認が可能となり、生活習慣病の元となる肥満の解消・予防につながることが期待できます。
一方で、アセトンの放出量が異常に多い場合は、過度なダイエットの可能性があるため、そのようなダイエットの注意喚起につながるほか、糖尿病患者や妊婦に発症するケトアシドーシス※1の早期発見にも役立ちます。

吐く息で糖尿病診断=高性能センサー開発-スイス大研究者(2010/6/21)によれば、体内でインスリンの分泌が低下すると大量に放出されるアセトンと呼ばれる物質の濃度を測定し、糖尿病を診断することができるそうです。

■まとめ

スマホで放射線量や体脂肪、アルコールを測れるジャケット開発|NTTドコモ(2011/10/8)によれば、NTTドコモは、放射線センサー、UVチェッカー・口臭/アルコールチェッカー、体脂肪計を内蔵した3種類のスマートフォン向け「着せ替えセンサジャケット」を開発していましたが、今回の商品はこのアイデアの応用なのかもしれません。




【参考リンク】

「とくダネ!」キャスター小倉智昭さんの病気は「膀胱がん」 手術のため休養していましたが無事退院で復帰へ

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by Nicolas Alejandro(画像:Creative Commons)




【追記(2016/5/22)】

フジ「とくダネ!」キャスター小倉智昭氏 膀胱がん手術、休養へ

(2016/5/13、スポニチアネックス)

人気キャスターの小倉智昭氏(68)が、膀胱(ぼうこう)がんの手術のため、入院することが12日、分かった。

小倉智昭さんが膀胱がんの手術のため入院するそうです。

小倉さんは長年糖尿病を患っており、記事によれば、12年4月には白内障の手術を受けたことを明かしていたそうです。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人がなぜがんになりやすいのかについてのメカニズムははっきりとわかっていないそうですが、インスリンは細胞を成長させ増殖させるホルモンなので、インスリンが増えると細胞のがん化につながるのではないか、また高血糖による炎症ががんを招いているのではないか、などが考えられるようです。

■膀胱がんとは

他のがんよりも初期症状が出やすいのが特徴で、血尿や排尿痛で気付く場合も。内側にできた腫瘍は、内視鏡を尿道から入れ電気メスで切除し、膀胱の表面にある場合は表面を削るのが一般的。進行した場合は全摘手術となる。再発率が高いことでも知られており、患者は定期的な検査が必要となる。

■膀胱がんを見つけたきっかけ

小倉氏、冗談交えがん告白 報道に「私が一番びっくりした」

(2016/5/13、スポニチアネックス)

がんを発見した経緯について「昨年末からほんのちょっと血尿を見つけ、細胞診を行いました。糖尿があるので腎臓に出るのが怖かったのですが、全部くまなくチェックして最後に膀胱に内視鏡を入れたら、がんがあるのが分かりました」と説明した。

膀胱がんを発見するきっかけは、血尿を見つけたこと。

小倉さんのコメントにもあるように、慢性腎臓病のサインとしては、尿が濁っている(例:血が混じってコーラのような赤茶色)ということがあり、小倉さんは長年糖尿病を患っていたので、腎臓の病気を心配されていたようです。

そこで、チェックしたところ、膀胱にがんがあることがわかったそうです。

【関連記事】







メタボ健診見直しへ、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えた場合には指導対象

View from Tokyo Tower which looks like a miniature

by Takashi Hososhima(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > メタボリックシンドローム > メタボ健診見直しへ、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えた場合には指導対象




■メタボ健診見直しへ、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えた場合には指導対象

<メタボ健診>見直しへ…腹囲以外に血圧など判断 厚労省

(2016/5/10、毎日新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防に着目した特定健診・保健指導について、厚生労働省は10日、腹囲を第一条件に指導対象者を選んできた現行制度を見直し、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えれば、指導対象とする方針を決めた。

厚生労働省は特定健診・保健指導(通称メタボ健診)について、腹囲が基準未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えた場合には指導対象とするように制度を見直すそうです。

肥満ではない人でも高血圧糖尿病などの生活習慣病になることが科学的なデータで明らかになり、指導を実施することが必要と判断した。

「隠れメタボ」914万人|厚生労働省研究班(2016/3/7)で紹介した厚生労働省研究班(代表=下方浩史・名古屋学芸大教授)によれば、肥満ではない(BMI25未満で腹囲もメタボの基準未満)のにもかかわらず、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上の異常を持つ「隠れメタボリックシンドローム」の患者は全国で914万人に上るとする推計されるそうです。

メタボ健診、非肥満でも危険大 厚労省研究班が大規模調査(2009/4/16)によれば、厚生労働省研究班が全国の40~69歳の男女約3万人を対象に実施した大規模調査で、肥満でなくても血圧や血糖値など血液検査値に異常があれば、死亡の危険性が高まることが明らかになっています。

細身の体型なのに、内臓脂肪が多い?内臓脂肪を減らすには?日本人は欧米人より内臓脂肪がたまりやすい?によれば、日本人は欧米人に比べて内臓脂肪がつきやすい性質があるようです。

日本人はヤセ型でも糖尿病になりやすいといわれていますが、糖尿病“やせ”の人こそ要注意によれば、日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があるそうです。

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→ メタボリックシンドローム について詳しくはこちら




メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリック症候群の診断基準はウエストが男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪の面積が100平方センチ以上になっている目安)またはBMI(25以上)が基準以上で、それに加えて

1.中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dl未満、

2.収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上かつ/または拡張期血圧(下の血圧)85mmHg以上

3.空腹時血糖110mg/dl以上

の脂質代謝、血圧、血糖の3項目のうち、2つ以上あてはまればメタボリック症候群だということになっています。

■まとめ

今回の議論は数年前からなされており、腹囲OKの非メタボ、高血圧などあれば保健指導(2012/4/8)によれば、腹囲が基準値未満だと、体格指数(BMI)が25未満なら、高血圧、高血糖、脂質異常の危険因子があっても、特定保健指導の対象外だったのですが、今後は、腹囲が基準値未満のため「メタボ」とみなされない人でも、高血圧や高血糖などの危険因子を持つ場合、特定保健指導の対象となるとお伝えしています。

議論自体はすでに行われていたので、今回は根拠となるデータが集まっていたことで、このこと自体を制度に盛り込むようにようやくできたということなのでしょうか。

→ メタボリックシンドローム について詳しくはこちら







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