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ほぼ完全な人間の脳の培養に成功―オハイオ州立大のルネ・アナンド教授

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by dierk schaefer(画像:Creative Commons)




ほぼ完全な人間の脳、実験室で培養成功 米大学研究

(2015/8/20、AFP)

米オハイオ州立大学(Ohio State University)の報告によると、小さな脳の培養に成功したのは、同大のルネ・アナンド(Rene Anand)教授。脳の成熟度は、妊娠5週の胎児に相当するという。

オハイオ州立大のルネ・アナンド教授が小さな脳の培養に成功したそうです。

今回の研究によって期待されるのは、脳や神経系の疾患に対する治療法を開発する上での実験に必要な脳モデルとしての役割です。

このことについては、「数学的相関法や統計的手法はそれ自体、因果関係を特定するには不十分だ。実験システム、つまり人間の脳が必要なのだ」と説明している。

自分の想像を超えるような発想を聞くと恐ろしいと感じてしまいますが、神経系疾患の治療に大きな進歩をもたらしてくれるということでしたら、すばらしいことですね。







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「あなたは右脳型?左脳型?」実は左右の脳の使われ方に偏りはない!?

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by DigitalRalph(画像:Creative Commons)




あなたは右脳型?左脳型? でも左右の脳の使われ方に偏りはないことが判明:米研究

(2013/8/18、IRORIO)

米国ユタ大学のJeff Anderson博士を中心とする研究チームが2年間にわたり、7~29歳の被験者1011人の脳の活動をMRI画像を用いて分析を行った。被験者に様々な知的活動を行ってもらい、7000カ所に分けられた脳の部位がどのように活動し、どのようなネットワークが作られるかを確認したところ、左右どちらかの脳が偏って、より頻繁に使われている証拠は何も見つからなかったそうだ。

よく「右脳型」「左脳型」という分け方をしますよね。

論理的思考をする人や直感的思考をする人に違いがあるのは、左脳・右脳のどちらかの脳で考える、ある種の癖があるのかと思っていました。

しかし、ユタ大学のJeff Anderson博士を中心とする研究チームの研究によれば、どちらかの脳に偏って使われているという証拠は見つからなかったそうです。

思考パターンはどのような仕組みで違ってくるのでしょうか。

「海馬-脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)では、このように書かれています。

  • 同じ人間と言っても最低限のつながり方は一緒でも、つなぎ方に個人差がある。
    =個性の現れ
  • 情報の通る量の抵抗が下がったり上がったりすると、道が増えたり太くなったりします。
  • 神経細胞は使えば使うほど密になる。

神経細胞のつなぎ方、使い方には個人差があり、そのことが個性となってあらわれてくるのです。

脳の部位というよりもどのように神経細胞をつないでいるか、使っているかがその人自身の思考パターンを作り出しているということですね。

つまり、人間の思考パターンは変えられるということになりますね。







マウスの脳を透明化し、細胞1つ1つのレベルで観察する新技術を理研が開発

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参考画像:ITmediaニュース(処理で透明化した脳=理研のニュースリリースより)




マウスの脳を完全に透明化、細胞1つ1つのレベルで観察する新技術、理研が開発

(2014/4/18、ITmediaニュース)

マウスの生体の脳を試薬を使ってほぼ完全に透明化する技術を開発したと理化学研究所が4月18日、発表した。透明化により脳全体の3次元イメージを細胞1つ1つのレベルで容易に取得できるようになり、脳活動の解析に役立つとしている。成果は「Cell」(4月24日号)に掲載される。

脳の透明化する技術は脳活動の解析に役立つと考えられます。

新技術を使い、マウスが光を受けて活動する脳の領域を網羅的に同定することに成功した。新技術は「CUBIC」と名付けた。







P.S.

どんなにすごい技術だと思っても、バイアスがかかってしまって疑いやすくなってしまいます。

本を読むことで、脳はまるで実体験しているかのように活動する!?

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by Kamil Porembiński(画像:Creative Commons)




夢中になって本を読むと、あなたの脳に驚きの変化が!―米研究

(2014/1/20、マイナビウーマン)

米エモリ―大学の研究チームは、ロバート・ハリス『ポンペイ』(2003年)とMRIを使って調査を行いました。被験者には、本を読んだ直後から5日間以上、MRIの脳スキャンをとらせてもらいました。

本を読んだ直後から脳スキャニングをした結果、脳の2カ所で神経細胞のつながりが活性化していることが分かったそうです。

1つは左脳。言語や論理的思考をつかさどる領域なので、本を読んで活性化しているのは当然のことと言えるでしょう。

もう1つは、感覚と運動に関連する、脳の「中心溝」と呼ばれる部分。この部分は「grounded cognition(身体化された認知)」と呼ばれる働きをします。例えば、誰かが「走る」ことについて想起すると、考えた人の脳の中では、実際に走るときの神経回路が活性化するという具合です。

今回の記事のポイントは、感覚と運動に関連する中心溝と呼ばれる部分が活性化されることです。

つまり、本を読むことで、脳は、まるで実体験しているかのように活動しているということです。

しかも、こうした脳の変化は、5日間以上続くのだそうです。

読書で得られるのは「知識」ばかりではなかったのですね。

本を読むことを通じて感動したり、恐怖を感じたり、驚いたりするというのは、まるで自分がその場にいるかのように感じているからだったのです。

子どもの頃から読書の習慣を持つということは実体験を増やすことにもつながりそうですね。







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人が自分の話を好きな理由は、ドーパミンが放出され、快感を感じているから

おしゃべりが楽しいのには理由があった!!人は自分のことを話しているとき、セックスと似た快感を得ていると判明

(2013/7/19、IRORIO)

ハーバード大学の研究チームが、“なぜ人は、自分の話がそんなに好きなのか”についての調査を実施。

<中略>

自らの性格や意見などを語っているときは、脳の報酬系をコントロールするドーパミンという化学物質がたくさん放出されており、セックスをしているときやおいしい食べ物を食べているとき、コカインなどのドラッグをしているときと同じような快感を感じていることが明らかに。

人が自分の話を好きな理由は、自分の話(自分の性格や意見など)をしているときには、ドーパミンが放出され、快感を感じているからなのだそうです。

人は話を聞いてくれるだけで楽になるというのはこうした意味もあるんですね。