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鎮痛薬のイブプロフェンが男性不妊と関係している!?|研究【論文・エビデンス】

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スポーツ選手やアスリートなど鎮痛薬を利用している人もいると思いますが、今回の研究によれば、鎮痛薬のイブプロフェンが男性不妊と関係しているそうです。




【目次】

■鎮痛薬のイブプロフェンが男性不妊と関係している!?|研究

Ibuprofen tablets in palm of hand

by D Coetzee(画像:Creative Commons)

鎮痛薬のイブプロフェン、男性不妊に関係か

(2018/1/9、CNN)

研究チームは18~35歳の男性31人を被験者として、うち14人には600ミリグラムのイブプロフェンを1日2回、服用してもらった。これは多くのスポーツ選手が1日に服用する量に相当する。残る17人には偽薬を服用させた。

その結果、イブプロフェンを服用した男性は14日以内に、黄体形成ホルモン(下垂体から分泌され、睾丸を刺激して男性ホルモンのテストステロンを生成する)が、血中を巡回するイブプロフェンの濃度と同調するようになった。同時に、黄体形成ホルモンに対するテストステロンの割合が減少する睾丸機能不全の兆候が確認された。

フランスとデンマークの研究チームが行なった研究によれば、非ステロイド系消炎鎮痛剤のイブプロフェンをスポーツ選手が使っている量を服用してもらったところ、生殖機能が低下する中年期のようなホルモンの状態になることがわかったそうです。

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Ibuprofen linked to male infertility, study says

(2018/1/8、CNN)

Jégou and a team of French and Danish researchers had been exploring the health effects when a mother-to-be took any one of three mild pain relievers found in medicine chests around the globe: aspirin, acetaminophen (also known as paracetamol and sold under the brand name Tylenol) and ibuprofen.
Their early experiments, published in several papers, showed that when taken during pregnancy, all three of these mild medicines affected the testicles of male babies.

Jégouとフランスとデンマークの研究者チームは、アスピリン、アセトアミノフェン(パラセタモールとも呼ばれ、ブランド名タイレノール)およびイブプロフェンという3つの鎮痛剤の健康への影響を調べていたそうです。

いくつかの論文で発表された彼らの初期の実験によれば、妊娠中に服用した場合、これら3つの鎮痛剤すべてが男性の睾丸に影響を与えたことを示したそうです。

Erma Z. Drobnis, an associate professional practice professor of reproductive medicine and fertility at the University of Missouri, Columbia, noted that most drugs are not evaluated for their effects on human male fertility before marketing.

米ミズーリ大学で生殖医療と妊娠可能性の専門家であるErma Z. Drobnis准教授によれば、ほとんどの薬は男性の生殖機能に及ぼす影響について評価されることなく流通していると指摘し、子供を持つ予定のある男性の場合は薬の使用を控えた方がよいというアドバイスをしています。




■精子の質を保つための7か条

スマホとアプリでできる精子セルフチェックサービスに注目!不妊の原因の半分は男性!精子の質を保つための7か条では、男性不妊の専門の獨協医科大学埼玉医療センターの岡田弘医師は、妊活を考える時に精子の質を保つための7か条を挙げていますので、一つ一つをチェックしてみたいと思います。

さて、精子は元気かな

(2017/11/30、NHK)

(1)禁煙すべし

血流が悪くなり、精子の数が減り、さらに運動性のよい精子も減る。EDの原因にもなることも。

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(2)禁欲は間違い

よく勘違いされる点です。古い精子はためると新しい精子を痛めつけ、精液全体の質を下げます。

(3)ブリーフよりトランクスを

なぜ精巣(睾丸)が外に出ているのか。温度が上がると精子を作る機能が低下するからです。熱がこもらないように風通しのよいトランクスを。

ボクサーパンツをはいていると精子が減少してしまう!?によれば、ボクサーパンツのようなきつい下着をつけると、睾丸が体の近くになり、温度が体温と同じになって、精子の活動に影響がでてしまうといわれています。

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(4)妊活の時期はサウナは控えて

高熱は精子をつくる機能に悪い影響が。長風呂もほどほどに。

サウナが男性不妊の原因に!?熱で精子の数が減少し、その影響は数ヶ月続くと判明!

(2013/3/27、IRORIO)

研究者たちは、普段は通常の精子の働きを持った30代のフィンランド人男性を被験者として、15分間のサウナ入浴を週2回、合計3ヶ月間通い続けてもらい、その後精子の数を調査するという実験を行った。その結果、精子の数は実験を始めたころよりも、終盤に向かってどんどん減少していったそうだ。

<中略>

University of Maryland Medical Centerの泌尿器科医であるDr Andrew Kramerによると、原因は熱にあるとか。実験中の体内温度を観察すると、サウナに入ると陰嚢の体温は3℃も上昇していることが確認されたそう。生物学的に見ても、陰嚢が男性の体からぶら下がっている理由は、体温から冷ますためであり、熱に弱いことは明らかな事実である。

実験によれば、サウナに入ると陰嚢が3度上昇していることが確認されているそうです。

2013年以降にもっと増える“男性不妊症”とは?(2013/1/11、GQ)によれば、精巣は37度で機能が半分になり、39度でほぼ全滅してしまうというデータもあるそうなので、サウナで過度に体を温めてしまうと、男性不妊の原因にもなりかねないですね。

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(5)膝上のパソコン操作に注意

長い時間パソコンを膝の上に置くと精巣の温度が上がるという調査も。とにかく熱に注意です。

ひざ上のパソコン使用で、精子の質低下する可能性|米ニューヨーク州立大で紹介したニューヨーク州立大ストーニーブルック校のYelim Sheynkin氏が率いた研究によれば、膝(太もも?)の上でノートパソコンを使用すると、陰嚢の温度が上昇するため、精子の質が低下する可能性があるそうです。

ポイントは2点。

●陰のうの温度が1度以上でも上昇すれば精子にダメージを与える

●(ノートパソコンをひざ上で使用しながら)10分か15分が経過しただけで、安全だと考えられる温度を超えてしまう

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(6)自転車に注意

サドルが精巣などを圧迫すると血流が悪くなり、精子の減少や運動率の低下、EDの原因につながります。長時間のサイクリングは要注意です。

男性不妊には「精巣を温めてしまう生活習慣」に注意!によれば、長時間自転車に乗ると精子に良くないと言われるのは、>陰嚢が圧迫され精巣をお腹に近づけるので精巣を温め、精子を弱くしてしまうからだそうです。

(7)育毛剤の種類に注意

抜け毛を抑える治療薬の中には、男性ホルモンの作用を抑える働きがあるものがあります。きちんと種類を選んだほうがよいそうです。

その他にも、不健康だといわれるライフスタイル・生活習慣を持っていると男性不妊の原因になるといわれており、反対に健康的なライフスタイルを送ると精子にも良い影響があるそうです。

■まとめ

えっ! 20代男性の精子数は、40代の半分になっている!?で紹介した帝京大学医学部の調査やデンマークの医師による調査によれば、20代男性の精子は40代の半分という数値が出たそうです。

以前読んだ本(「だから、男と女はすれ違う」)では、次のようなことが書かれていました。

だから、男と女はすれ違う―最新科学が解き明かす「性」の謎

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●人間の精子を詳しく調べた結果、正常な人でも85%の精子に異常があると報告(ニューカッスル大学 ジョン・エイトキン)

●世界のカップルの6組に一組が不妊に悩んでいると言われている。その原因の半分は男性にあり、男性の原因の大半は精子の質が問題となっている。

●デンマークでは、すでに生殖補助技術なしには、国民の人口を維持できないという状況に

●人間は乱婚を排除し、一夫一妻を基本としているから精子の質が悪い

●このままいくと、自然な受精は難しくなっていく。男の繁殖力は失われていく。

●ひとたび生殖補助技術に頼るようになると、次の世代にはそれがもっと必要になるのは自明の理

人間の精子に正常な人でも85%の精子に異常にあるという報告や不妊の原因の半分は男性にあり、男性の原因の大半は精子の質が問題となっているなど、男性の精子に問題が起こっているようです。

VRで痛みを軽減し、依存性のある鎮痛剤の使用を抑制しようという取り組み|シーダーズサイナイ医療センターによれば、ロサンゼルスのシーダーズサイナイ医療センターでは、VRによって痛みを軽減するという研究が行なわれているそうです。

今回は研究段階でイブプロフェンが男性不妊に影響しているのではないかという段階ですが、今後リスクを避ける方法として、痛みを軽減する方法としてVRゲームが使われるようになる日も来るかもしれません。







【参考リンク】
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カフェインにヒトの痛みを和らげる効果がある|自然科学研究機構生理学研究所

coffee

by jen(画像:Creative Commons)




カフェイン:痛み緩和の効果見つかる 自然科学研究機構

(2008/10/28、毎日新聞)

コーヒーの成分のカフェインにヒトの痛みを和らげる効果のあることが、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の久保義弘教授らの研究で分かった。カフェインを使った新しい鎮痛薬の開発につながる可能性がある。

自然科学研究機構生理学研究所の久保義弘教授らの研究によれば、カフェインにヒトの痛みを和らげる効果があることがわかったそうです。

まだまだ研究が必要なようですが、カフェインを使った新しい鎮痛薬とは、興味深いですね。







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