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フランスの10代の少女の約5人に1人が痩せすぎ|Instagramの「A4ウエストチャレンジ」とは?

julie

by oh_debby(画像:Creative Commons)




■フランスの10代の少女の約5人に1人が痩せすぎ|Instagramの「A4ウエストチャレンジ」とは?

フランスの10代少女、5人に1人が「痩せすぎ」 研究

(2017/6/14、AFPBB)

公衆衛生当局の2015年の調査によると、11~14歳の少女の19.6%が痩せすぎの状態で、10年前の5倍となった。

フランスの公衆衛生当局によれば、10代の少女の約5人に1人が痩せすぎという調査結果が出たそうです。

若年層に痩せすぎの人たちが増えている背景として考えられるのは、モデルのような体形を強調するファッショントレンドだ。そのうちの一つが「A4ウエストチャレンジ」と呼ばれるもので、少女たちは縦向きにしたA4サイズの紙を自分の腰の前に持ちながら自撮りし、写真をインターネットに投稿してウエストの細さを競っている。

「A4ウエスト」「I6ひざ」って何!?中国女性に厳しい基準の数々―中国メディア

(2016/4/3、Record China)

▼I6ひざ
▼A4ウエスト
▼ベリーボタンチャレンジ
▼鎖骨にコイン
▼背中に手をまわし携帯を挟む
▼縦に割れた腹筋線(コルセットライン)

この調査結果をうかがわせる「A4ウエストチャレンジ」が行なわれており、Instagramでは「#a4waist」で検索すると、A4サイズの紙をウエストの前に持ちながら写真を撮っている写真が表示されます。

中国では「A4腰」や「I6ひざ(揃えたひざの幅がiPhone6より細い」など美を測るバロメーターがブームになる一方で、そうした流行に批判の声が挙がっています。

【参考リンク】

拒食症対策のため「痩せ過ぎモデル」に罰則を与える新規制―仏議会(2015/4/4)によれば、スリムなモデルに憧れるあまり、多くの女性が拒食症に陥っていると問題視しており、フランス議会は痩せ過ぎているモデルを採用した事務所に罰則を科す法案を可決したというニュースを紹介しました。

また、「痩せ過ぎ」モデルに健康的な体重を保証する医師の証明書の提出を義務付け|仏(2015/12/19)によれば、フランスでは健康的な体重を保証する医師の証明書の提出を義務付ける法律が成立したそうです。

フランスではこのようにやせすぎに対する法律を作るほど積極的に国がやせすぎ問題に取り組んでいるように思っていたのですが、実際にフランスの若年層のやせすぎ傾向に変化は起きていないようです。




■女性が体重を気にする背景

日本人女性がやせる理由は「優越感や日本人男性が好むから」?によれば、日本人女性がやせる理由として、「ほかの女性から受ける批判的な視線による社会的な圧力」や「日本人男性が小柄な女性を好むため」、「ファッショナブルな服がやせた女性をターゲットにデザインされていること」、「ほかの女性と比較し優越感を得ることにある」としています。

10代少女の9割、「やせ」へのプレッシャーを自覚=米調査によれば、米国のティーンエージャーの少女の10人中9人近くが、ファッション業界やメディアが作り出した非現実的な美のイメージの影響で、非常にやせた体形になるようプレッシャーを感じているそうです。

「女性が体重を気にする」3つの背景とは?によれば、女性の見た目に関する意識が高いことやメディアより「やせていることがよい」「ダイエットが良い」という価値観への影響を受けていること、自分自身の見た目に対する関心が高く、またメディアからの影響を受けた周りの人からの影響を受けることが、女性がさらに体重を気にする背景となっているようです。

■まとめ

20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?で紹介した厚生労働省の2013年国民健康・栄養調査によると、BMI18.5未満の「やせ」に分類される割合を性別・年代別にみると、20代女性が21.5%と最も多いという結果が出ています。

また、2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうで、たとえ最低限のカロリーは摂取できていても、健康を維持するための栄養バランスや妊娠・出産するための栄養素が不足している可能性があります。

<摂取カロリー>終戦直後以下 20代女子2割が「やせ」

(2015/3/17、毎日新聞)

国立健康・栄養研究所の滝本秀美・栄養疫学研究部長によると、20代の女性は食べる量が少ないこともあって、ビタミンやミネラルなどのいわゆる微量栄養素の摂取量も少なめだという。例えばビタミンB群の一種である葉酸や、などが不足している。葉酸は、妊娠して間もない女性で不足すると、胎児の先天性障害のリスクを高めることが分かっている。

葉酸が妊娠において必要な栄養素だといわれるのは、妊娠初期に葉酸が不足していると、子供が神経障害を持つリスクが高まるといわれているからです 。

妊娠が予定される女性は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、葉酸を通常の食事から摂取する以外に、1日400マイクロ・グラム摂取することが薦められています。

健康的な体(自身が子供を産みたいと希望する人が健康的に妊娠・出産できる体)こそが美しい体という考え方が浸透していくといいですね。







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