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大阪医大・近畿大、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|【仮説】西日本では血液透析患者が多いため大腿骨を骨折する人が多い?

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■骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|大阪医大・近畿大

大腿骨骨折 西日本で高率 地域差最大2倍 食習慣影響か 近大などまとめ

(2017/10/3、毎日新聞)

骨の密度が下がる病気「骨粗しょう症」が進むと生じやすい「大腿(だいたい)骨骨折」の人口10万人当たりの発生率を都道府県別に集計すると、中部から九州にかけての西日本で高かったとの調査結果を、大阪医大や近畿大の研究グループがまとめた。地域差は最大で2倍程度。食習慣の違いが影響している可能性があるといい、研究グループは要因分析を進める。

先日黒柳徹子さんが自身のインスタグラムで大腿骨を骨折していたことを明かしていましたが、大阪医大や近畿大の研究グループの調査結果によれば、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」が西日本が高いということがわかったそうです。

今回の研究によれば、食習慣の違いが影響しているのではないかとのことでしたが、その他に原因となるものはないのでしょうか?

■西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?

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by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)

例えば、日本透析医学会が発表している血液透析患者の大腿骨頸部骨折発症率の地域分布と一般住民と比較した血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率を見ると、次のような結果が出ています。

わが国の血液透析患者における大腿骨頸部骨折発症の地域分布|日本透析医学会

血液透析患者の標準化大腿骨頸部骨折発症率比は、男性0.71 ~ 1.29、女性0.49 ~ 1.36と地域により大きく異なり、男女とも、西日本で標準化骨折発症率比は高く、東日本で低いという一般住民と同様の地域分布を認めた。

一般住民と比較した血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率|日本透析医学会

血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率は、千人年あたり男性7.57、女性17.43と、一般住民と比べて男性は6.2倍(95%信頼区間5.7-6.8)、女性は4.9倍(4.6-5.3)高い。

【参考リンク】

  • Wakasugi M, Kazama JJ, Taniguchi M, Wada A, Iseki K, Tsubakihara Y, Narita I. Increased risk of hip fracture among Japanese hemodialysis patients. J Bone Miner Metab. 2013 May;31(3):315-21. doi: 10.1007/s00774-012-0411-z. Epub 2013 Jan 6.
  • この結果を単純にまとめると、血液透析患者は大腿骨頸部骨折発症リスクが高く、血液透析患者の大腿骨頸部骨折発症率は西日本が多い、となります。

    このデータを参考にすると、こういう仮説は立てられないでしょうか?

    「西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?」

    透析人口は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会によれば、2014年末現在の日本の透析人口は32万448人で、このうち透析の原因となる病気は糖尿病腎症が11万8,081人と最も多く、その次に慢性糸球体腎炎が9万6,970人と続き、糖尿病腎症と慢性糸球体腎炎の2つの疾患で透析人口の全体の7割を占める結果となっています。

    都道府県別糖尿病の総患者数|都道府県別糖尿病腎症患者数|都道府県別新規透析導入患者数、そのうち糖尿病腎症による新規透析導入患者数の割合
    都道府県別糖尿病の総患者数|都道府県別糖尿病腎症患者数|都道府県別新規透析導入患者数、そのうち糖尿病腎症による新規透析導入患者数の割合

    参考画像:疾病と食事、地域の関係をみる|厚生労働省スクリーンショット

    都道府県別糖尿病腎症患者数(人口10万対)や 都道府県別新規透析導入患者数(人口10万対)そのうち糖尿病腎症による新規透析導入患者数の割合をみると、西日本の地域が上位を占めています。

    → 糖尿病腎症とは|糖尿病性腎症の症状(初期症状)・原因・治療・食事 について詳しくはこちら

    糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向がある|奥羽大で紹介した奥羽大薬学部の衛藤雅昭教授、斉藤美恵子非常勤講師らの研究チームによる臨床研究によれば、糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向があることがわかったそうです。

    糖尿病と骨粗鬆症の関係について

    (2013/4、T-Friends)

    糖尿病はインスリンの作用不足によって起こりますが、インスリンが作用しないと骨を作り出す細胞を減らしてしまうことなどから、糖尿病になると骨粗鬆症のリスクが高まります。

    特に、合併症の一つである腎症が進むと、骨の材料になる、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなります。

    インスリンが作用しなくなると、骨を作り出す細胞が減ってしまい、骨粗鬆症になるリスクが高まります。

    また、糖尿病腎症になると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなるそうです。

    ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班によれば、カルシウム・ビタミンDともに糖尿病の発症に関連している可能性が考えられ、カルシウムとビタミンDを摂取することにより、糖尿病の発症リスクが低くなったと考えられます。

    また、血糖値を下げる方法|血糖値を抑える食べ方|たけしの家庭の医学では「糖尿病による脆弱性骨折」を紹介していました。

    骨の成分は、カルシウムとコラーゲンで構成されています。

    カルシウムとコラーゲンが働くことで骨の強度は保たれています。

    しかし、血糖値が高くなると、糖がアミノ酸と結びつき、ペントシジンが血液中に増加。

    ペントシジンという物質が、血管を通り、骨の内部に入ると、コラーゲンの質を悪化させてしまうと考えられるそうです。

    コラーゲンは、鉄筋コンクリートでいう鉄筋の役割を果たせなくなり、いつ骨折してもおかしくない状態になってしまうそうです。

    近年、骨密度が高くても骨折してしまう例が数多く見られているそうです。

    西日本独自に糖尿病になりやすいような食習慣(例えば、炭水化物の重ね食べ)が関係しているのか、それとも東日本には糖尿病になりにくい食習慣、食べ物があるのか、それとも全く他の原因があるのか、気になるところです。

    【関連記事】




    骨粗鬆症、早期発見で骨折予防

    骨粗鬆症の予防にはどのようなことをすればよいのでしょうか。

    加齢による骨量の低下は避けられないが、カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取、毎日の適度な運動で予防を心がけることが大切だ。

    森部長は「閉経後の女性に限らず、骨粗鬆症が原因で骨折した家族がいる人や、喫煙・飲酒の習慣がある人はリスクが高い。50歳を過ぎたら早めに検査を受けてほしい」と呼びかける。

    骨粗鬆症の予防には、

    • カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取
    • 毎日の適度な運動
    • 早期発見のため、検査を受ける

    骨粗鬆症を病気だと認識している人も少ないでしょうし、また、骨粗鬆症の検査が行われていること自体知らないという方も多いと思います。

    骨粗鬆症を予防するためにも、カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取、毎日の適度な運動を行い、早期発見のため、検査を受けるようにしてくださいね。

    【骨粗鬆症とは】

    骨粗鬆症は、骨量が減少して若年成人(20~44歳)の平均値の7割未満に落ち込んだ状態。骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気だ。

    骨量は男女とも20~30代をピークに加齢とともに減少する。

    特に閉経後の女性の場合、女性ホルモンの分泌が低下して骨量が急激に減るため、発症率は60代で3人に1人、70代では2人に1人といわれている。

    → 骨粗しょう症の症状・原因・予防・食事 についてはこちら

    ■まとめ

    今回は「大腿骨骨折が西日本が高い」というニュースから「西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?」という仮説を立ててみましたが、実際にはどうなのでしょうか?

    慢性腎臓病と脆弱性骨折|日本内科学会

    ミネラル代謝は1つの臓器ではなく,いくつかの臓器がフィードバックによる制御を受け合うネットワークを形成し,そのネットワーク単位で営まれている.

    このミネラル代謝ネットワークの重要な交差点に位置しているのが腎臓である.

    腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルによれば、腎臓は臓器同士が連携するネットワークの要となっていて、骨を守るうえでも重要な役割を果たしています。

    慢性腎臓病と脆弱性骨折|日本内科学会

    いずれにせよ,少なくとも透析患者においては大腿骨近位部骨折の発症リスクが著しく高い.その多くは脆弱性骨折であろう.CKD患者に骨粗鬆症が多いと考えて間違いはあるまい.

    透析患者には大腿骨骨折の発症リスクが高く、慢性腎臓病(CKD)患者に骨粗しょう症が多いということから、今回の仮説は一度検討してみるだけの価値はあるのではないでしょうか?







    【骨粗しょう症関連記事】
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    甲状腺ホルモンが慢性腎臓病(CKD)の悪化を防ぐメカニズムを解明|山梨大学

    健康・美容チェック > 腎臓 > 腎臓の病気 > 慢性腎臓病 > 透析患者数は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会




    ■甲状腺ホルモンが慢性腎臓病(CKD)の悪化を防ぐメカニズムを解明|山梨大学

    活性化した組織障害マクロファージが炎症性サイトカインを産生し続ける、慢性炎症は、マクロファージの転写因子の制御異常によって引き起こされ、その転写因子の制御には甲状腺ホルモンと甲状腺ホルモン受容体が関与している
    活性化した組織障害マクロファージが炎症性サイトカインを産生し続ける、慢性炎症は、マクロファージの転写因子の制御異常によって引き起こされ、その転写因子の制御には甲状腺ホルモンと甲状腺ホルモン受容体が関与している

    参考画像:甲状腺ホルモンが慢性腎臓病の悪化を防ぐメカニズムを解明(2017/3/7、山梨大学プレスリリース)|スクリーンショット

    甲状腺ホルモンが慢性腎臓病の悪化を防ぐメカニズムを解明

    (2017/3/7、山梨大学プレスリリース)

    CKDの腎臓では、尿細管間質で活性化した組織障害マクロファージが炎症性サイトカインを産生し続ける、慢性炎症の状態にあると考えられます。

    慢性炎症は、マクロファージの転写因子の制御異常によって引き起こされ、その転写因子の制御には甲状腺ホルモンと甲状腺ホルモン受容体が関与していることがわかりました。

    山梨大学の古屋文彦講師、北村健一郎教授らの研究グループが慢性腎臓病モデルマウスを用いて行った研究によれば、甲状腺ホルモンが腎障害進行の抑制に重要な役割を担っていることを解明したそうです。

    【補足】慢性腎臓病(CKD)とは?

    【主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!によれば、慢性腎臓病とは、慢性的にかかる腎臓病の総称のことで、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎(IgA腎症)、腎硬化症、膜性腎症など様々な病気が含まれています。

    慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

    国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

    腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

    慢性腎臓病は、自覚症状がほとんどなく、気付いた時には重症化してしまい、「サイレントキラー」とも呼ばれています。

    「慢性腎臓病」が悪化すると、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、脳卒中心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。

    生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中・心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

    → 慢性腎臓病とは|慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら




    ■背景

    甲状腺ホルモンが低下した患者さんでは、その作用が弱くなり動脈硬化やメタボリックシンドロームのリスクが高いことが指摘されています。

    CKD患者さんの腎臓や、メタボリックシンドロームの患者さんの血管では炎症細胞としてのマクロファージによる「慢性的な炎症」が、尿細管間質の線維化や動脈硬化の原因となっています。

    甲状腺ホルモンが低下すると、動脈硬化メタボリックシンドロームのリスクが高くなり、また、CKDやメタボリックシンドロームの患者の血管では、マクロファージによる慢性炎症が尿細管間質の線維化や動脈硬化の原因となっていることから、甲状腺ホルモンと腎障害進行に何らかの関係があるのではないかと考えられます。

    ■研究結果

    骨髄の甲状腺ホルモン受容体が欠損したマウスの腎臓では、炎症性サイトカインを産生して慢性的な炎症を進めて組織の破壊を起こす組織障害性マクロファージが集まり、尿細管間質の線維化や腎障害を引き起こすことが分かりました。

    通常の状態では、甲状腺ホルモン受容体はマクロファージの転写因子の働きを調節して、炎症性サイトカインの産生を抑制し、炎症を収束させるのですが、甲状腺ホルモンの働きがなくなると、マクロファージで転写因子の働きが活性化し続けることによって、炎症性サイトカインの産生が続き、慢性炎症の状態となり、腎障害が進行することが分かりました。

    ■まとめ

    透析人口は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会で紹介した日本透析医学会によれば、2014年末現在の日本の透析人口は32万448人で、このうち透析の原因となる病気は糖尿病腎症が11万8,081人と最も多く、その次に慢性糸球体腎炎が9万6,970人と続き、糖尿病腎症と慢性糸球体腎炎の2つの疾患で透析人口の全体の7割を占める結果となっています。

    慢性腎臓病の治療は、生活習慣の改善や高血圧糖尿病に対する治療が行われてきましたが、甲状腺ホルモンが腎障害進行の抑制に重要な役割をになっていることが分かったことにより、別のアプローチによる新しいCKDに対する治療法が期待されます。

    → 慢性腎臓病とは|慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら







    【腎臓の病気の症状 関連記事】
    続きを読む 甲状腺ホルモンが慢性腎臓病(CKD)の悪化を防ぐメカニズムを解明|山梨大学

    ノバルティスファーマ、慢性腎臓病(CKD)の患者と家族向けの情報サイトを開設

    jineitai

    参考画像:腎援隊|スクリーンショット

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    慢性腎臓病の情報サイト「腎援隊」を開設

    (2016/2/3、産経ニュース)

    サイトは専門医の協力を得て、病気の進行を遅らせたり治療法を選んだりするための基本情報や生活習慣に関するアドバイスのほか、透析と腎臓移植の最新情報なども提供。今後は透析患者や移植を受けた人の声も紹介していく。

    ノバルティスファーマは慢性腎臓病(CKD)の患者と家族向けの情報サイトを開設したそうで、そのサイトでは、病気の基本情報や進行を遅らせるための生活習慣改善のアドバイスに加えて、最新の医療情報を提供し、今後は、患者の声も紹介していくそうです。

    FACEBOOKもヘルスケア分野に参入!?|患者をつなぐ「サポートコミュニティー」や「予防医療ケアアプリ」によれば、Facebookが検討しているヘルスケア事業とは、同じ病気に悩むFacebookユーザーの患者同士をソーシャルネットワークでつなぐ「サポートコミュニティー」なのだそうで、患者同士や患者の家族同士をつなぐコミュニティというのは重要になってくるのではないでしょうか。

    慢性腎臓病とは

    国内の成人CKD患者数は、日本腎臓学会の推計によると約1330万人で、8人に1人の割合。初期には自覚症状が乏しいため、発見が遅れて受診時には既に人工透析や腎臓移植が必要になっている場合もあるという。

    慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

    国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

    腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

    生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

    → 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







    腎臓関連ワード

    腎臓とは|腎臓の働き・機能・位置

    腎臓の病気

    腎臓(腎機能)の数値|クレアチニン・eGFR

    腎臓に良い食べ物・食事

    慢性腎臓病とは|慢性腎臓病(CKD)の症状・原因・チェック

    腎臓結石|腎結石の症状・原因・痛み・食事

    【参考リンク】

    人工透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導|厚生労働省

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    ■人工透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導|厚生労働省

    The dilysis unit of IGH

    by Sadasiv Swain(画像:Creative Commons)

    透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導 厚労省

    (2008/8/18、朝日新聞)

    増え続ける人工透析の患者を減らす方法を探るため、今秋、厚生労働省が全国規模の研究を始める。腎臓の働きに異常のある「透析予備軍」を対象に、5年にわたって最新の診療指針に沿った治療や生活指導を実施。透析患者数の増加を15%ほど抑えることをめざす。
    <中略>
    糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなる。放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になる。自覚症状がほとんどないため気づかないことも多い。いったん透析を始めると離脱するのは難しい。
    日本透析医学会によると、昨年、新たに透析を始めた患者は3万6909人。前年より536人も増え、18年連続で過去最高となった。患者の合計は27万人を超える。

    日本透析医学会によると、人工透析患者は増え続けていて、18年連続で過去最高となり、患者の合計は27万人を超えているそうです。

    透析患者数、新規透析導入患者数、死亡患者数について
    透析患者数、新規透析導入患者数、死亡患者数について

    参考画像:糖尿病・人工透析の現状(PDF)|厚生労働省

    透析導入患者の主要原疾患の推移(年別)
    透析導入患者の主要原疾患の推移(年別)

    参考画像:糖尿病・人工透析の現状(PDF)|厚生労働省

    今回の研究では、尿たんぱくが陽性で腎臓の働きに異常があり、将来、透析が必要になる恐れのある40~74歳の2500人を、日本腎臓学会が昨年つくった「CKD(慢性腎臓病)診療ガイド」にもとづく投薬や食事療法などを実施して、定期的に検査し、評価を行なっていくそうです。

    人工透析は身体的にも、経済的にも、時間的にも、患者に負担がかかってきます。

    できるだけ人工透析を避けられるように生活習慣を改善していきたいですね。







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