「iPS」タグアーカイブ

他人のiPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究 世界初|京大・理化学研究所

at the window

by Takashi .M(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 目の病気 > 加齢黄斑変性症 > 他人のiPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究 世界初|京大・理化学研究所




■他人のiPS細胞から作った網膜を「滲出型加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究 世界初|京大・理化学研究所

中断中のiPS網膜再生、世界初「他家移植」で再開へ 京大の「細胞ストック」利用、新体制で再始動

(2016/6/6、産経ニュース)

理化学研究所や京都大など4施設は6日、神戸市内で記者会見し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜の細胞を、視野がゆがむ「滲出型(しんしゅつがた)加齢黄斑変性」の患者に移植する臨床研究を、他人の細胞から作製したiPS細胞を利用し、再開すると発表した。

理化学研究所や京都大などiPS細胞から作った網膜の細胞を、滲出型加齢黄斑変性の患者に移植する臨床研究を、移植時に拒絶反応が少ないとされる特殊な型の他人の細胞から作製したiPS細胞を備蓄する京大の「iPS細胞ストック」を利用し、世界初の「他家移植」で再開すると発表したそうです。

iPS細胞から作った細胞を移植する平成26年9月の世界初の手術後、2例目は患者のiPS細胞の遺伝子変異により見送られ中断していた。

iPS細胞から網膜細胞を作り、滲出型加齢黄斑変性の手術をするという臨床研究は順調に進んでいると思っていましたが、2例目の患者のiPS細胞の遺伝子変異により見送られ中断していたそうです。

【関連記事】

4施設は今年5月30日付で連携協定を結び、理研多細胞システム形成研究センター(神戸市)でiPS細胞から色素上皮細胞を作り、移植を神戸市立医療センター中央市民病院と大阪大が担当する新体制を発足させた。

連携協定を結んだ4施設による新体制で再始動を行なうようです。

京都大学 iPS細胞研究所→iPS細胞を提供

理化学研究所 多細胞システム形成研究センター→網膜細胞を作成

神戸市立医療センター中央市民病院→移植手術を実施

大阪大学付属病院→移植手術を実施

→ 加齢黄斑変性症とは|症状・原因・治療・サプリメント について詳しくはこちら







【関連記事】

iPS細胞から膵臓や肝臓など高品質な臓器の細胞を育てる手法を開発|京大や阪大

ExeterUniMedSch April2013-1

by University of Exeter(画像:Creative Commons)




iPSから膵臓や肝臓細胞、手軽・高品質に 京大や阪大

(2016/3/13、日本経済新聞)

iPS細胞からすい臓の細胞を効率よく作成することに成功、糖尿病治療につながる可能性‐京都大iPS細胞研究所によれば、iPS細胞からすい臓のもととなる膵芽細胞を効率よく作成することに成功したそうで、その細胞をマウスに移植したところ、インスリンを分泌することを確認したそうです。

今後、糖尿病の治療につながるのではないかと期待されます。

また、IPS細胞から目のもととなる組織を作成 角膜の難病患者に移植する臨床研究へ|大阪大によれば、大阪大の西田幸二教授らの研究グループによれば、iPS細胞)から目のもとになる組織を作製し、この組織から角膜上皮を作る技術を開発しており、来年度には角膜の難病患者に移植する臨床研究を行う予定なのだそうです。

再生医療分野は日々進歩しているのを感じます。







【関連記事】

世界初iPS移植手術の患者の1年後も良好|がんもなく、視力低下抑制、腫れがなくなり、網膜の形が改善

Eye

by William Warby(画像:Creative Commons)




iPS移植 目の網膜の細胞 1年後も患者「良好」

(2015/10/2、神戸新聞NEXT)

報告によると、悪い血管は再発せず、体液の漏出もなくなり網膜の形が改善。既存治療では低下が続いていた視力は0・1程度を維持し、「明るく見える」との自覚症状もあるという。

世界初の「IPS」移植手術、患者「視界明るい」(2014/9/13)では、世界初の「iPS」移植手術(iPS細胞から網膜細胞を作り、滲出型加齢黄斑変性の手術)のニュースをお伝えしました。

⇒ 加齢黄斑変性 についてはこちら。

手術後は合併症もなく順調ということですが、やはり世界初の移植手術ですので、今後の様子を詳しく調べていく必要があるというところまでお伝えしていました。

今回の報告をまとめると次の通り。

●検査ではがんはなかった

理研の高橋政代プロジェクトリーダー(54)は「世界中が注目する中、懸念されていたがんにならなくてよかった」と話した。

iPS治療における重要なポイントは、iPS細胞ががんになるリスクがあることであり、がんの転移というリスクを考えて、今回は転移する恐れがない目の治療からスタートしています。

そういう意味でも今回の手術において腫瘍などが見られなかったというのは明るいニュースですね。

●視力の低下が抑えられた

財団などは「視力の低下抑制などは、移植時に悪い血管を除いたことが主に関係していると考えられる」と説明。「移植細胞は正常な場所で生きているが、その効果だと断言はできない」と慎重な姿勢を示した。

視力の低下が抑えられたことは評価できるものの、移植細胞による効果なのか、それとも移植時に悪い血管を取り除いたことによるものなのかは今後の研究で明らかになっていくのではないでしょうか。

●腫れがなくなり、網膜の形が改善

■まとめ

一年後の経過も良好ということで、大変良い結果といえそうです。

今後の研究に期待したいですね。

⇒ 加齢黄斑変性 についてはこちら。

【関連記事】







山中教授、iPS細胞特許で富士フイルムが買収する米CDI社と連携を検討




iPS特許で米社と連携 山中教授表明、臨床に弾み

(2015/4/8、日本経済新聞)

先日富士フイルムホールディングスはiPS細胞の開発・製造を手掛ける米Cellular Dynamics International(CDI)社を買収すると発表しましたが、そのCDI社と京都大iPS細胞研究所の山中伸弥教授がiPS細胞関連の有力特許の相互利用などを推進する考えがあることを明らかにしたそうです。

再生医療や創薬支援向けの高品質のiPS細胞の安定供給につながることが期待されます。







【関連記事】

iPS臨床研究を加齢黄斑変性症患者に2013年度にもスタート

at the window

by Takashi .M(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 目の病気 > 加齢黄斑変性症 > iPS臨床研究を加齢黄斑変性症患者に2013年度にもスタート




■iPS臨床研究を加齢黄斑変性症患者に2013年度にもスタート

iPS臨床研究13年度にも実施…眼病患者に

(2011/1/5、読売新聞)

現在は治療が困難な眼病患者に対し、様々な臓器や器官の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を使った臨床研究を、先端医療センター(神戸市)などが2013年度に始めることがわかった。

<中略>

光を受けて脳に信号を伝える網膜の異常で視力が低下する「加齢黄斑変性症」の患者ら5人程度が対象。

治療が困難な眼病患者に対し、iPS細胞を使った臨床研究が2013年度にもスタートするそうです。

対象となるのは、「加齢黄斑変性症」の患者。

今回の研究が、現在の段階では治療困難な病気に悩んでいる人たちの光となるのか、注目したいですね。

【関連記事】







【関連記事】

目の病気

緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防

飛蚊症とは|飛蚊症の原因・症状・治し方・見え方

加齢黄斑変性症とは|症状・原因・治療・サプリメント

白内障とは|白内障の症状・原因・治療・予防

ドライアイとは|ドライアイ(目が乾く)の症状・原因・治療

眼精疲労の症状(頭痛)・原因・マッサージ・ツボ

老眼とは|老眼の症状(初期症状)・予防・改善

スマホ老眼の症状・原因・予防

糖尿病網膜症の症状・治療・分類・予防

VDT症候群とは|VDT症候群の症状・原因・対策

網膜剥離とは|網膜剥離の症状・原因・見え方

近視とは|強度近視・仮性近視

結膜弛緩症とは|結膜弛緩症の症状・原因・治療

斜視(隠れ斜視)

眼瞼下垂(まぶたのたるみ)の症状・原因

まぶたの痙攣の治し方|まぶたがピクピクする原因

翼状片の症状・原因・予防

瞼裂斑の症状・原因・予防・対策

紫外線対策と目の病気(翼状片・瞼裂斑・白内障)

コンタクトレンズと目の病気・正しい使用法・ケア

目の症状

目の充血の原因・治し方|目が赤いのは目の病気のサイン?

目の疲れを取る方法(ツボ・マッサージ)|目が疲れる原因

目の痙攣の治し方・止め方|目がピクピクする原因

目の下のクマを取る方法 原因と解消方法

目がかゆい|目のかゆみの原因・対策・対処法

目が痛い|目の痛みの原因となる目の病気と解消法

目のかすみの症状・原因・対策|目がかすむ

肩こり頭痛解消法|めまい・吐き気の原因は眼精疲労?

目やにの原因となる目の病気|どんな色の目ヤニが出ている?

光がまぶしい・目がまぶしい

目がゴロゴロする|目の異物感の原因はゴミそれとも病気?