by Steven Lilley(画像:Creative Commons)
■「Questioning(質問力・検索力)」の価値が高い時代になっている!?
コインチェック580億円分の仮想通貨流出問題から学ぶこと|マルチシグとは?ホットウォレットとコールドウォレットの違い|債務トークンの発行・ハードフォークの可能性・セキュリティ対策・仮想通貨保険・DEXでも取り上げましたが、インターネットやテレビでの会見やニュース記事を見ていて少し違和感を感じた人はいなかったでしょうか。
#コインチェック事件 に関するニュースや会見を見ると、大手メディアの視点がズレてるように感じ、関係者や当事者に近い人ほど興味深い記事が多い。これはなぜか?メディアの専門性について考えさせられる。
医師からの信頼が高いメディアはインターネット!https://t.co/ZgnAkDkRzD pic.twitter.com/nLa22cKBFo
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2018年1月27日
会見では質問が重複していたり、もっと深掘りしてほしいことを聞いてくれなかったり、仮想通貨取引所として業界の中でも1,2位を争う企業が起こした影響力の大きさとして、今後の仮想通貨業界に対する未来への影響について問いかけてもよかったのではないかと思います。
MITメディアラボの伊藤穣一所長がいうように、足場が固まっていない所に城が建たないように、ブロックチェーンが次のレイヤーとなるためには、お金儲けに走りすぎることなく、インフラとして信頼に足るほどの技術の確立のために実験していく必要があったはずですが、仮想通貨でつまづいてしまうかも。 https://t.co/MAMOhI63iS
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年11月17日
もちろん仮想通貨は始まったばかりであり、大手メディアだからといって専門性を持つ人材を持つということは難しいかもしれません。
ただ、一般ユーザーである私たちはその大手メディアをまずは目にする機会が多いのであり、いかに専門性を有していくのかが重要なのだと思います。
大手メディアの情報を優先するGoogleと個人のつながりを優先するFacebook|メディアのような影響力を持つ個人のインフルエンサーの価値が高まる?で紹介しましたが、最近、Googleの検索結果の表示とFacebookのニュースフィードの変更に大きな変化が起きています。
大手メディアの情報を優先する #Google と個人のつながりを優先する #Facebook |メディアのような影響力を持つ個人の #インフルエンサー の価値が高まる?https://t.co/yfpOWP5wbp
メディアに好かれる「グーグル」と、メディアに嫌われる「フェイスブック」https://t.co/078RtlJOLe pic.twitter.com/nlhSPhFmMr
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2018年1月25日
大手メディアの情報を優先する #Google と個人のつながりを優先する #Facebook |#メディア のような #影響力 を持つ #個人 の #インフルエンサー の価値が高まる?https://t.co/yfpOWP5wbp
Facebookフィード改変、 インフルエンサー に思わぬ恩恵https://t.co/YcdMzTWW8g
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2018年1月23日
Googleは日本語検索におけるページの評価方法をアップデートし、医療機関や大手メディアから提供される情報を上位表示しやすい検索結果にしました。
Facebookはニュースを投稿するメディアよりも親しい友人や家族のコンテンツを優先して表示するというアルゴリズムに変更しました。
2017年は情報操作やフェイクニュースなど情報の信頼性が話題になりましたが、GoogleとFacebookという大手IT企業のアプローチが全く違い、Googleは個人ではなく、大手メディアや医療機関などで信頼性の高さを担保しようとし、Facebookは大手メディアではなく、親しい友人や家族といった個人の信頼関係・つながりで信頼性の高さを担保しようとしているのです。
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そこで、考えたのは、これから最も重要なのは「Questioning(質問力)」です。
答えはあるが、質問力・検索力のつけ方が課題🔎
医師からの信頼が高いメディアはインターネット!|医師の9割が「ネット検索で自分の症状に合った医療情報を得るのは容易ではない」https://t.co/ZgnAkDkRzD
仮想通貨580億円流出事件で露呈したメディアとテック業界の深い溝https://t.co/V9wHUZtR5W
— ハクライドウ (@hakuraidou) 2018年1月29日
医師からの信頼が高いメディアはインターネット!|医師の9割が「ネット検索で自分の症状に合った医療情報を得るのは容易ではない」|医師の9割が今後の発信についても消極的で紹介した医師530人を対象にアンケート調査によれば、「医療の専門家である医師たちが、インターネット上の医療・健康情報についてどのような考えを持っているのか」に関して、「インターネット」における医療・健康情報は、他メディアよりも信頼性は高いと医師が評価している一方で、「インターネット検索」で自分に合った医療情報にたどり着くのは「容易ではない」と答えています。
医師たちはテレビや新聞、雑誌よりもインターネットの信頼性が高いと評価しているのですが、検索の仕方、つまりどんな質問をすると最もよい回答につながるかが課題といっているわけです。
また、今回の調査によれば、医師の7割はこれによってインターネット上の医療・健康情報が改善されるかどうかは「分からない」と回答し、Googleの検索表示において優先される方針の医師からの情報に関して、「自身で医療・健康情報を発信している医師」はわずか6%に留まり、9割の医師が今後の発信についても消極的であることがわかりました。
つまり、9割の医師が今後の情報の発信に消極的であり、Googleは大手メディアを高く評価していることから、大手メディアの影響力はますます高まることが予想されます。
だからこそ、私たちは「Questioning(質問力・検索力)」を磨く必要があるのです。
「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」(著:ケヴィン・ケリー)
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良い質問とは、それ一つで100万個の良い答えに匹敵するものだ。
それは例えばアルバート・アインシュタインが少年のように自分に尋ねた質問だ。
「もし光線の上に乗って飛んだら何が見えるだろう?」
この質問が相対性理論や原子力時代を導き出した。
検索エンジンには質問された答えを無限に増やしていく一方で、質問をする私たちの時間は限られています。
そこで、Peingで自分で自分に質問していた人は自作自演ではなく自問自答していた!|答えはコモディティ化し、質問のほうが価値が高い時代になる!では、これからは、答えはコモディティ化し、分かりやすく言えば安くなり、質問のほうが価値がある時代になっていくだろうと書きました。
少しずつ「Questioning(質問力・検索力)」を磨いていきましょう!
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