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<2型糖尿病>日本人発症リスク1.2倍 遺伝子発見 東大
(2010/9/6、毎日新聞)
小太り程度でも日本人が欧米人に比べて2型糖尿病を発症しやすくなる遺伝子を、門脇孝・東京大教授(糖尿病学)の研究チームが発見した。
この遺伝子に変異があると発症の危険性が1.2倍高くなるという。
早期発見や予防薬開発に役立つと期待される。
5日付の米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表した。
<中略>
このうち、「UBE2E2」と呼ばれる遺伝子では、遺伝子を構成する塩基配列が健康な人と異なると糖尿病の危険が1.2倍高くなると推定。
日本人患者の15%がこのタイプと考えられるという。
東京大学・門脇孝教授の研究チームによれば、日本人が糖尿病を発症しやすくなる遺伝子「UBE2E2」が発見されたそうです。
東洋人は、欧米人のように明白な肥満でなくても発症する人が多い。
また、血糖値を制御するインスリンの分泌量が欧米人の半分しかないことが知られており、今回の遺伝子はインスリンを分泌する細胞内で働いている。
日本人などのアジア人はやせ型でも糖尿病を発症することがあります。
今回の遺伝子がその原因であれば、今後治療薬の開発に役立つと考えられそうです。
P.S. ところで、以前取り上げた記事では、別の遺伝子が関係していると紹介されていましたが、どうなのでしょうか。
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遺伝子変異により、KCNJ15と呼ばれる遺伝子の働きが過剰に高まり、インスリンの分泌が不足するため、痩せ型でも糖尿病を発症する危険性が高まるのだそうです。
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