■音楽を聴くとトレーニング・エクササイズによる体の負担が軽くなる!?
by Sascha Kohlmann(画像:Creative Commons)
(2015/8/13、マイナビスチューデント)
カナダのマギル大学の研究によれば、運動をしながら音楽を聴くと、苦しさが和らぎ、体の負担が軽くなるそうです。
ポイントは2点。
●音楽を聴くことで、脳にオピオイドという鎮痛効果がある天然の化学物質が放出される
音楽を聴くことによって、私達の脳にオピオイドという鎮痛効果がある天然の化学物質が放出されます。オピオイドは、ヘロインやモルヒネと同族の物質です。
どうやらこの化学物質が、音楽を聴くことで得られる幸福感の源のようです。そして運動をしながら音楽を聴くと、苦しさが和らぎます。
●音楽を聴くことで、ドーパミンが放出され、体の負担が半分に感じられる
また、音楽はドーパミンの放出も促進させます。大好きな曲を聴いて楽しい気持ちになっているとき、脳内にはドーパミンが放出されているのです。
研究では、ジムで音楽を聴きながら運動をすることによって、体への負担が半分に感じられるという結果が出ました。
音楽のテンポとノリによって、無意識のうちに運動量が変わる!?で紹介したベルギーのGhent大学の研究者、Marc Lemanさんによると、人はエクササイズ中に聴く音楽のテンポとノリによって、無意識のうちに運動量が変わるそうです。
音楽は無意識のうちに人間の脳に影響を与えていることがわかります。
音楽をうまく活用することができれば、より良いトレーニングにつながると考えられますので、試してみてくださいね。
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P.S.
運動後に気分が落ちつく音楽を聴くと、自律神経活動に良い効果がある|東北大で紹介した東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の小川佳子助教、上月正博教授らの研究グループによれば、自分で選んだ気分を落ち着かせるような音楽を運動後に聴くと副交感神経活動の低下を和らげたそうです。
運動をすると、短期的には、交感神経活動が増加したり、副交感神経活動が低下したりするそうですが、副交感神経活動の回復反応の遅れは運動後の不整脈の発生や心臓突然死のリスクを高めることがあります。
今回の研究によって、運動と音楽を併用することによって、より安全に運動することができることがわかりました。
不整脈や突然死のリスクを下げるためにも、運動後にはあなた自身の好きな気分を落ち着かせる音楽を聴いてくださいね。
P.P.S.
照明と音楽でダイエット効果-米調査やダイエットに逆効果の食べ物・食習慣によれば、テンポの早い音楽を聴くと食事のテンポも早くなり、満足感が得られないため食べ過ぎてしまうのだそうです。
食べ過ぎを防ぐには、テンポの遅い音楽がおススメです。
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