by Chris Potter(画像:Creative Commons)
ソーシャルネットと「脳の大きさ」は関連:研究結果
(2011/1/7、WIRED VISION)
脳の扁桃体の大きさは、その人の社会的ネットワークの大きさや複雑さを示唆している可能性がある。
過去の研究から、扁桃体の体積は、社会的ネットワークや社会行動に関連していると考えられている。
ヒト以外の霊長類では、大きな社会集団を形成する種ほど、扁桃体のサイズが大きいことが明らかになったためだ。
Kevin Bickart氏らの研究チームは、そこから当然推測されることとして、ヒトの扁桃体の体積と社会的ネットワークの大きさがどの程度関連しているかを調べる研究を行なった。
研究結果は、『Nature Neuroscience』誌オンライン版に2010年12月26日付で発表された。
脳の扁桃体の大きさが社会的ネットワークに関連していることが考えられるそうです。
今回の研究は、ヒトにおける扁桃体の体積と社会的ネットワークとの相関関係を初めて証明した論文の1つだ。
因果関係が明らかになったらさらに興味深い――味方や敵を増やすにつれて、その人の扁桃体は大きくなっていくのだろうか。
それとも、大きな扁桃体を持って生まれた人は、それゆえに大きな社会的ネットワークを構築するのだろうか。
今回の記事にも書かれているとおり、
- 先天的に、扁桃体が大きい人ほど、大きな社会的ネットワークを作るのか
- 後天的に、社会的ネットワークを作り上げていく中で、扁桃体が大きくなるのか
今後の研究が気になります。
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