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■子どもを熱中症から守る4つのポイント
参考画像:熱中症を防ぐには 高齢者と子どもの注意事項|環境省|スクリーンショット
思春期前の子どもは汗腺をはじめとした体温調節能力がまだ十分に発達していないために、高齢者と同様に熱中症のリスクが高くなります。
子どもは大人に比べて体温調節機能が未発達で、またエネルギー代謝が活発なためにたくさんの水分を必要とするため、脱水しやすい体なのだそうです。
熱中症を防ぐには 高齢者と子どもの注意事項|環境省によれば、小さなお子さんがいる親御さんは、お子さんを熱中症から守るためにも、
1)顔色や汗のかき方を観察する(例:顔が赤く、ひどく汗をかいているときは休ませる)
2)のどの渇きに応じて適度な飲水ができる(自由飲水)能力を磨かせる
3)暑熱順化(暑さになれる)
熱中症にかかりにくくなる「暑熱順化」とは|暑熱順化で身体はどう変わるか?
4)環境に合わせた服の選び方を教える
ように心がけるとよいそうです。
「子どもは汗っかき」というイメージを持っている人もいると思いますが、実はそうではありません。
気温(環境温)が皮膚より低い場合には、皮膚血流量を増加させ、また子どもは大人より大きな「体表面積(熱放散するところ)/体重(熱産生するところ)」比を持つ(=熱しやすく冷めやすい体格特性を持っている)ことから、深部体温の調節は大人とほぼ変わらないそうです。
しかし、気温が皮膚温より高くなると、深部体温が上昇するため、熱中症のリスクが高まってしまいます。
また、大人よりも子供のほうが背が低いということは、それだけ地面に近いため、地面の熱を感じやすいので、その点にも注意が必要です。
→ 熱中症を予防するには運動+糖質とたんぱく質を含む食品を摂取して、暑さに強い体作りを行ないましょう! について詳しくはこちら
■熱中症対策(応急処置)
参考画像:熱中症の対処方法(応急処置)|環境省熱中症予防情報サイト
それでは、熱中症になったら、どうすればよいのでしょうか?
(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる
建物が近くにない場合には日陰で休ませましょう。
建物が近くにあればエアコンの効いた部屋で休ませましょう。
(2)首筋、脇の下、脚の付け根を(冷たいペットボトルなどを使って)冷やす
脈拍のとれる位置は血管が皮膚に近いため、そこを冷やすと、冷却された血液が全身を巡ることで、クールダウンします。
(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる
(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる
水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用しましょう。
(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる
(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり、冷たい部分をマッサージ
(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ
(2017/6/10、毎日新聞)
三宅センター長は、Fluid(水分補給)▽Icing(冷やす)▽Rest(安静にさせる)▽Emergency call(救急車を呼ぶ)--の四つを挙げる。覚え方は「FIRE」。ただし、行う順番は逆からで、まず救急車を呼び、患者を涼しい所に運んで服を緩めて安静にさせ、首や脇の下や太ももの付け根を冷やして、できれば水分補給をさせる。
帝京大医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長によれば、熱中症の応急手当は「FIRE」で覚えるとよいそうです。
ただし、行う順番はつづりとは逆の順番で行なうそうです。
E(Emergency call:救急車を呼ぶ)
→R(Rest:涼しい場所に運んで安静にする)
→I(Icing:首筋、脇の下、脚の付け根など血管が皮膚に近い場所を冷やす)
→F(Fluid:水分補給)
■まとめ
by Philippe Put(画像:Creative Commons)
子供を熱中症や熱射病による不幸な事故を防ぐためにも、親、先生、周りにいる大人が、子供が暑さになれる生活習慣を取り入れていくようにすること、暑さから身を守る手段を身につけさせること、そして、そうした手段を学ぶ間の体調管理をしっかりと行なうようにしてあげたいですね。
→ 熱中症の症状・原因・対策 について詳しくはこちら
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