暑さ指数(WBGT)|環境省

熱中症予防のためにも、「暑さ指数(WBGT)」(環境省)をチェックしよう!


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■熱中症予防のためにも、「暑さ指数(WBGT)」(環境省)をチェックしよう!

暑さ指数(WBGT)|環境省
暑さ指数(WBGT)|環境省

参考画像:環境省熱中症予防情報サイト|スクリーンショット

熱中症で病院搬送2800人余 去年の5倍以上

(2016/7/5、NHK)

総務省消防庁のまとめによりますと、先月27日から今月3日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は、速報値で全国で2847人に上り、540人だった去年の同じ時期の5倍以上となりました。

総務省消防庁のまとめによれば、全国各地で猛暑日を記録した2016年7月3日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は、2015年の同じ時期の5倍以上に当たる2800人あまりにのぼったことがわかったそうです。

熱中症予防のためには、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」を参考に行動することを環境省が勧めていますが、そもそも暑さ指数とは何なのでしょうか?

■暑さ指数とは?

暑さ指数(WBGT)とは?|環境省 熱中症予防情報サイト

暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

暑さ指数とは、単なる気温とは異なり、人体への影響が大きい1.湿度、2.日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、3.気温、の3つを取り入れた指標です。

※輻射熱は、建物や地面などから伝わる熱です。

湿度、輻射熱、気温のうち、最も大きな要素を占めるのが「湿度」です。

湿度が高いと、身体の熱を放出する力が弱まるため、気温が同じであれば、湿度が高いほうが、熱中症になりやすくなります。

基準は、危険、厳重警戒、警戒、注意、ほぼ安全の5段階に分かれています。

■日常生活に関する指針

暑さ指数(WBGT)とは?|環境省 熱中症予防情報サイトを参考に作成しました。

 温度基準
(WBGT)
気温 注意事項
危険 31℃以上 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒 31-28℃ 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒 28-25℃ 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意 25℃未満 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。
日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より

■熱中症対策(応急処置)

それでは、熱中症になったら、どうすればよいのでしょうか?

(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる

建物が近くにない場合には日陰で休ませましょう。

建物が近くにあればエアコンの効いた部屋で休ませましょう。

(2)首筋、脇の下、脚の付け根を(冷たいペットボトルなどを使って)冷やす

脈拍のとれる位置は血管が皮膚に近いため、そこを冷やすと、冷却された血液が全身を巡ることで、クールダウンします。

(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる

(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる

水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用しましょう。

(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる

(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり、冷たい部分をマッサージ

(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ

<汗ばむ季節>熱中症の意外な誤解 正しい知識で予防を

(2017/6/10、毎日新聞)

三宅センター長は、Fluid(水分補給)▽Icing(冷やす)▽Rest(安静にさせる)▽Emergency call(救急車を呼ぶ)--の四つを挙げる。覚え方は「FIRE」。ただし、行う順番は逆からで、まず救急車を呼び、患者を涼しい所に運んで服を緩めて安静にさせ、首や脇の下や太ももの付け根を冷やして、できれば水分補給をさせる。

帝京大医学部付属病院の三宅康史・高度救命救急センター長によれば、熱中症の応急手当は「FIRE」で覚えるとよいそうです。

ただし、行う順番はつづりとは逆の順番で行なうそうです。

E(Emergency call:救急車を呼ぶ)

→R(Rest:涼しい場所に運んで安静にする)

→I(Icing:首筋、脇の下、脚の付け根など血管が皮膚に近い場所を冷やす)

→F(Fluid:水分補給)

■まとめ

環境省のホームページでは熱中症の危険度を示す指数「暑さ指数」を公表しています。

熱中症を予防するためにも、「暑さ指数」をチェックする習慣をもってみてはいかがでしょうか?

→ 熱中症の症状・原因・対策 について詳しくはこちら

【参考リンク】







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