被災のストレスで血圧が上がる「災害高血圧」


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■被災のストレスで血圧が上がる「災害高血圧」

365-12 - Just a number right?

by Sean(画像:Creative Commons)

被災のストレス「災害高血圧」に注意 脳卒中の引き金に

(2018/7/21、朝日新聞デジタル)

自治医科大の苅尾七臣(かずおみ)教授(循環器内科)によると、「災害高血圧」は被災直後から起こり、生活環境や生活習慣が安定するまで続く。被災のストレスや、普段していた活動ができないこと、食生活の変化による塩分摂取の増加などが原因だ。特に、家族の死亡や家屋の全壊などで大きなストレスがかかった人▽75歳以上の人▽高血圧や糖尿病、心不全などの循環器疾患の既往がある人――は高リスクとされる。

自治医科大の苅尾七臣教授によれば、被災によるストレスなど血圧が上がる「災害高血圧」は生活環境が安定するまで続くそうです。

●ストレスと高血圧

仮面高血圧(職場高血圧)とは?健診では正常、職場では高血圧によれば、ストレスに直面すると闘争・逃走神経である交感神経が血圧を上げます。

また、身体活動量、喫煙、飲酒、及び震災時の自宅被害は、メタボリックシンドロームと有意な関連がある|東日本大震災の被災地の健康状態のコホート調査|東北大・岩手医科大によれば、高血圧等の治療中断率が、内陸部と比べ沿岸部で高く、高血圧治療中断者の収縮期血圧は、通院中の者に比べて高かったので、「災害高血圧」のリスクはさらに高まることが予想されます。

●食生活の変化による塩分摂取の増加と高血圧

避難所の食事は糖尿病が悪化しやすい!?医療チームが糖尿病悪化を防ぐ指導|熊本地震によれば、被災して避難所での生活をしていると、炭水化物の割合が多くなりがちであるため、血糖値が上下動しやすいことが考えられます。

このように避難所の生活では高血圧のリスクが高い人であっても塩分摂取を気をつける食生活ができないため、高血圧のリスクが高まると考えられます。

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●睡眠と高血圧

 苅尾教授は「予防には、20分以上の歩行などで体を意識的に動かすことや、6時間以上の睡眠が大事。水やお茶で水分を」と話す。

また、睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害が、動脈硬化高血圧、血糖値の上昇につながる可能性があるそうです。

メタボリックシンドローム予防には睡眠の改善が必要で紹介した日大医学部の兼坂佳孝講師が2万2000人を対象に睡眠時間とメタボの関係を調べた調査によれば、睡眠7~8時間の人のメタボリスクが最も低く、これを超えても未満でも、糖尿病のリスクが3~5倍に上がったそうです。

■高血圧を予防するためには血圧測定が重要

上(収縮期)の血圧が140を超えることが続くなら、災害高血圧の可能性がある。一方で、上の血圧が100を切り、心拍数が通常よりも20以上多いようなら、脱水や熱中症のサインとなる。

高血圧を予防するためには、血圧測定をすることが重要です。

→ 血圧の測り方|高血圧や動脈硬化を発見するためにも血圧測定方法のポイントをマスターしよう! について詳しくはこちら

ただ、収縮期血圧が100を切り、心拍数が通常よりも20以上多いようなら、脱水や熱中症のサインだということで、夏の暑い時期は熱中症の恐れもあり、塩分摂取をしなければいけないといわれていたりして、自己判断は難しいかもしれません。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

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■まとめ

日常では病気をコントロール出来ていても、被災して避難所の生活を強いられている場合には、病気をコントロールすることができずに、様々な症状が現れますので、体調の違和感を感じたら、医師や看護師などに相談するようにしてほしいですね。

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