2018年実際に買ってよかった本ベスト3

2018年実際に買ってよかった本ランキングベスト5【最終更新日2018年10月5日】

このブログで2018年実際に買ってよかった本ランキングベスト3についてまとめています。




【目次】

■2018年実際に買ってよかった本ランキングベスト3【最終更新日2018年10月5日】


1.「ビジネス・フォー・パンクス」(著:ジェームズ・ワット)

ビジネス・フォー・パンクスルールを破り熱狂を生むマーケティング【電子書籍】[ ジェームズ・ワット ]

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(2018/10/5 14:36時点)
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ライジングセラーの小さな経済圏が社会を変えていく!
ライジングセラーの小さな経済圏が社会を変えていく!

ライジングセラーの小さな経済圏が社会を変えていく!では、売ることよりもまずは自分たちが満足いくまで作り上げた熱量の高いモノ・サービスを、(SNSに頼らずクローズドで宣伝し)その価値を理解してくれるファンとの関係を築き上げた結果、小さな経済圏が生まれていく時代になっていくという仮説を立てました。

この考え方に近い価値観を伝えてくれている本が「Business for Punks」です。

顧客ではなく、ファンをつくれ

まずは使命だ。商品じゃない

企業文化で3分の1が決まる

社内=社外

ビジネスを始めるんじゃない。革命だ。

この著者の企業は「パンクか、パンクじゃないか」という価値観を基準として思考し行動しています。

「パンク」というと、パンクバンドを想像してしまい、イメージが偏ってしまいがちですが、この本の解説をしている楠木健 一橋大学教授はパンクの精神の凝縮的表現として「倜儻不羈(てきとうふき)」という漢語の言葉を紹介しています。

漢語でいう倜儻不羈、すなわち「確固たる信念を持って自分の責任のもとに独立し、常識や権力に拘束されることのない、既成の尺度では律しがたい自由な精神」。

これからはプロダクトやサービスに共感をした人たちだけをターゲットにして、小さな世界のネットワークを少しずつ広げていくことができた個人や企業だけが生き残るでしょう。

そのことを実際にやっている企業の本は役立つので、「ライジングセラー」という考え方が気になる方はぜひ読んでください!


2.「小売再生 リアル店舗はメディアになる」(著:ダグ・スティーブンス)

小売再生リアル店舗はメディアになる【電子書籍】[ ダグ・スティーブンス ]

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【レビュー】「小売再生-リアル店舗はメディアになる」を読んで、”小売りの未来”を考える!で詳しくは書きましたが、小売店舗はモノを売るところではなく、体験・エンターテイメントを提供する場となっていくでしょう。

そして、この変化は小売店舗にとどまるものではないと思います。

卸売業、広告メディア、メーカーにも大きな影響が出てくるでしょう。

今まで人気だった小売店舗が急激な変化についていけずに、納入する業者に大きな打撃を与えるでしょう。

店舗がメディアになる時代に広告代理店やメディアを運営する企業も店舗を作る必要になるでしょう。

小売店舗で得られる消費者のデータをメーカーに販売する時代になるでしょう。

つまり、この本は「小売店舗」に限らず、ショッピングに関わる全ての人が読むべき本だと思います。


3.「ヒップな生活革命」(著:佐久間裕美子)

ヒップな生活革命 (ideaink) [ 佐久間裕美子 ]

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「ヒップな生活革命」(著:佐久間裕美子)によれば、2007年後半から始まった不景気、医療費の高騰、拡大する所得格差、文化の基盤が揺らぐ不安(雑誌の休刊や廃刊、書店や音楽ショップの閉店、バーやレストランやライブハウスの閉店など)などの危機から、自分たちが消費するものの本質を強く意識したことで、これまでの基準とは違う価値観でモノづくりを行なったり、新しい生き方を探った人が現れ、コミュニティー・つながり・品質・創造性を大切にしたライフスタイル革命が起こっています。

例えば、消費に対する価値基準がラグジュアリー性を求めるブランド主義から実質を求める方向へシフトしたり、アメリカのルーツやヘリテージ(伝統)を見直すムーブメントが起こったりしています。

具体的に言えば、インディペンデント系のカフェのサードウェーブコーヒー、産地直送の新鮮な野菜・オーガニック、手作りのクラフト文化・ハンドメイド、ポップアップショップ(期間限定の店)、生産者と消費者を直接つなぐ地域支援型流通システムによる食の定期購買(csa(Community Supported Agriculture:地域支援型農業)・csf(地域支援型漁業))などです。

日本でも「食べチョク(有機野菜の生産者と消費者をつなぐサービス)」「Ragri(前払いの契約栽培により農家の収入の安定化を支援するサービス)」が生まれています。

企業の存在価値は最大限の利益を上げることだけにあるのではなく、企業の社会的責任や社会貢献を評価する企業形態である「Bコーポレーション」に注目が集まっているのも現在の流れにあるものなのでしょう。

「平成最後の夏」「平成の終わり」だからこそ生まれるものがある!?
「平成最後の夏」「平成の終わり」だからこそ生まれるものがある!?

「平成最後の夏」「平成の終わり」だからこそ生まれるモノがある!?でも書きましたが、何か変化が起きる前には、アメリカの2007年後半以降の不景気のようなネガティブな社会的背景が存在しているもので、今の日本でいうと「平成最後の夏」「平成の終わり」というのは、それを象徴するタイミングではないかと考えました。

ジェネレーションZ世代が「リアルビジネス」に回帰する理由(2017/9/28、最所あさみ note )によれば、「ジェネレーションZ」世代は、売上を数億円に伸ばすといった規模の拡大よりも、価値観が近い人と共に、自分が決定権を持つことを重視して、場作りやものづくりなどのリアルビジネスを展開する人が増えているそうです。

これまでインターネットビジネス(特にEC)に偏りがちだったように感じますが、特に今年の平成最後の夏はリアルビジネスに回帰している印象さえ受けます。

今の日本で流れる空気と当時のアメリカの空気を重ね合わせて考えると参考になる部分も多いので、気になる方は是非読んでください!


4.「調理場という戦場 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論」(著:斉須政雄)

調理場という戦場 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論【電子書籍】[ 斉須政雄 ]

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料理に関わる人だけでなく、また自己啓発本でもなく、仕事に関わる人が読むと自分の働き方をもう一度見直したくなる、そんな本です。

一皿の料理を作るまでの作業はクリエイティビティを生み出す作業の良いたとえですね。

アイデアを生み出すことが重要ではなくて、そのアイデアを実行することの重要性も感じさせてくれます。

アイデアを思いついて、やってみて、過不足を反省する。間違えたことに気がついたら、もう一度やってみる。ノロノロトロトロとした道のりでも構わないから、とにかく前日とは違った組み合わせを試していきたいと思っています。

何度も何度も試して学んだ過程の中で養分を自然と吸い込んでいるので、いつか「あの時の失敗は、この発見につながるものだったのか!」ということが起きるかもしれない。点が線につながるのは、そういう時です。

料理人(シェフ)の方達はきっと何度も何度も繰り返す中で失敗もたくさんしてきたでしょうが、それが良いレシピを生み出すためのものになっているのでしょう。

【購入のきっかけとなったツイート】


5.「オプションB 逆境、レジリエンス、そして喜び」(著:シェリル・サンドバーグ/アダム・グラント)

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び【電子書籍】[ シェリル・サンドバーグ ]

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(2018/10/5 14:37時点)
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「オプションB」とは、「次善の選択肢」のことで、失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病、そして愛する人の死といった「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるを得なくなったとき、その逆境からどう回復すればよいのか、そして、その回復する力(レジリエンス)は自分で鍛えることができることをフェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグ自身の体験を基に書かれています。

2冊の本は小さな経済圏に関する本でしたが、なぜ全く傾向の違う本を選んだかといえば、これまで100歳まで生きていた人たちが少なかったために、人生100年まで生きる時のライフプランの目標とする人がいないことで、不安を感じる人が増えるから。

人生100年時代の「人間関係」はどうなる?
人生100年時代の「人間関係」はどうなる?

そうしたことを受けて、人生100年時代の「人間関係」はどうなる?|寿命100歳時代の恋愛・結婚|独居老人問題にはゆるいつながりを作る仕組み(井戸端会議・銭湯・美容室・床屋・頼母子講・模合)がカギになる!?でも書きましたが、何かを作りながら、ゆるくコミュニティでつながるイメージの昔ながらの仕組みが現代でも必要とされているのを感じます。

これからの時代は、私たちは思い通りの生き方ができなくなる「OPTION B」を選択することが増えていくのではないでしょうか?

だからこそ、そうした逆境から回復する力「レジリエンス」を鍛えていくことによって、どんなことが起きても頑張りぬくことができ、さらに逆境をバネに成長していくことができるのではないでしょうか。

失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病という逆境から回復する力「レジリエンス」を鍛える方法を知りたい人はぜひ読んでください!







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