メイクアップシート

「日経トレンディ」の「大予測2020-2021」で取り上げられている健康・美容商品についてヒットの要因について考えてみた!





■「日経トレンディ」の「大予測2020-2021」で取り上げられている健康・美容商品についてヒットの要因について考えてみた!

●人工皮膚・人工毛髪

「オーダーしみかくシート」(パナソニック)|シートを貼ってシミ隠し!|2019年ヒット予測ランキング【スッキリ】【シューイチ】

印刷して貼るメイク~“塗る”から“貼る”メイクアップシート | #Panasonic LIVE@CEATEC 2016

「オーダーしみかくシート」は、パナソニックの「メイクアップシート」で、カメラを内蔵した専用の鏡台に顔を向けると、肌の色やシミの場所などを解析して、オーダーメイドでその人にあったシミを隠すことのできる、数百ナノメートルという貼っていることにも気づかないほどの薄さのシートです。

「シミを隠したい」「メイクの時間を短縮したい」と考えている方にとってはワクワクする商品ですね!

メイクアップは塗る時代から貼る時代に移っていくのかもしれません。

花王、「FINE FIBER(ファインファイバー)技術」を開発!第二の皮膚でシミ・しわを消せる時代になる!?|日経トレンディ

わかりやすくいうと、肌に吹き付けるだけで0.0001ミリの極薄膜ができて、その上から化粧をすると化粧ノリが良く、水蒸気も通し、メイク落としがペリペリとはがすだけになるかもしれない画期的な技術です!

花王 Fine Fiber技術 Kao Fine Fiber Technology

30・40代女性の9割「シミがある」|カネボウ化粧品調査によれば、カネボウ化粧品が30~49歳の男女計600人を対象にシミに関する意識調査をしたところ、女性の9割の人が現在シミがあり、また、“シミ予備群”が自分の顔に潜んでいると思っていることがわかったそうです。

つまり、それだけシミに悩んでいる女性が多いということです。

これまでにも「第二の皮膚」に関するテクノロジーを紹介してきました。

「ファインファイバー技術」は「シミを隠したい」「メイクの時間を短縮したい」と考えている40代・50代の女性にとっては悩みを解消し、かつ時短も期待できるワクワクするグッズになりそうです!

これからはシミ・しわなどの肌の悩みに苦しむ人はいなくなる時代が来るかもしれませんね!

●調光コンタクト

世界初、光に合わせてレンズの色が変化し、目に入る光の量を自動で調節してくれるコンタクトレンズ「アキュビュー® オアシス® トランジションズ スマート調光™」が登場!

光が少ないとコンタクトレンズの色が薄くなり、光が多いとコンタクトレンズの色が濃くなりますが、レンズの色が変化しても、視界が暗くなることはなく、つけている人が気づかない間に光の量を調節してくれるそうです。

●リキッドバイオプシー

血液1滴で13種類のがんを早期発見する検査法を開発|国立がん研究センター

一回の採血で13種類のがんを発見するシステムの開発が行われるそうです。

対象となるのは、胃がんや食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類のがん。

このシステムが確立されれば、人間ドックや健康診断で早期発見・早期治療ができ、将来的には、日本人の死因第一位ががんではなくなるかもしれません。

参考画像:新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、患者のQOLの最⼤化に向けて、個⼈の健康・医療データを活かす新たなシステムが必要であるとして、患者⾃らが納得して選択できる医療、患者の満⾜度の⾼い医療、時間・場所を問わず、必要な医療が提供される環境の実現が必要とあり、その中でも、より早く、より効果的で、より優しい医療の実現に資する、先制・個別化・再⽣医療等の先進医療や、先端技術を⽤いた医療機器の開発等取り組みが重要となるとあります。

その一つが、今回取り上げた、血液一滴から病気を早期発見できる診断技術です。

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、1滴の⾎液から、がんや認知症を早期に発⾒できる、低侵襲な早期診断技術を確⽴すれば、患者の満⾜度が⾼い医療の実現につながることから、こうした先制医療の実⽤化・産業化に向けた研究開発等が必要とあります。

今後ますます「先制医療」への注目が集まるのではないでしょうか?

尿中マイクロRNAからがんを特定|名古屋大学

がん患者ドナーの尿と健常者の尿から回収したマイクロRNAを比較することにより、がん患者で特異的に過剰/減少発現しているマイクロRNAを発見することができ、また、泌尿器系のがん患者(前立腺・膀胱)のみでなく、非泌尿器系のがん患者(肺・膵臓・肝臓)でも、がん患者特異的なマイクロRNAを発見することができたそうです。

今後尿を使った非侵襲性(身体を傷つけることなく)のがん診断への活用が期待されます。

線虫によるがん検査法「N-NOSE」

九大の広津崇亮助教と伊万里有田共立病院の園田英人外科医長らの研究チームは、体長1ミリほどの線虫を使い、がんの有無を1滴の尿から高い精度で判別することに成功しました。

線虫は、犬と同じくらいの嗅覚受容体を持ち、好きなにおいには集まり、嫌いなにおいから逃げる習性(走性行動)があるそうです。

事前の実験で、がん細胞のにおいを好むことが分かっており、この習性を利用して、がんの有無を判別しようとするのが今回のがん診断方法の仕組みです。

尿でがん検査を行うというのは、患者にとっても肉体的に負担が少ない方法ですので、大変期待されます。

ガンを診断する方法としては、血液による診断や呼気に含まれる成分から診断するもの、息に含まれるニオイ成分から診断するものなどが考えだされています。

患者の経済的・肉体的負担のない形で、かつ精度の高い病気の診断方法が生まれるといいですね。

●代替肉(フェイクミート)

世界の食糧危機に対して、培養肉・植物肉、肉以外の植物性卵や昆虫食に注目が集まっています。

【あさチャン】「完全栄養食(パーフェクトフード・完全食)」に成長性はある?ない?キーワードは高齢者の低栄養・健康寿命・食糧問題!食料問題を解決する2つのアプローチ|「90億人の食」をどう生み出すか?|Farmbotが農業の問題を解決する!?によれば、日本だけを見れば高齢化社会であり人口が減少していっている国なのですが、世界的に見れば、世界人口は増え続けています。

記事によれば、2050年までに世界の人口は70億人から90億人に拡大すると予想されています。

そこで、将来必ず起こりうる問題が「食糧問題」です。

その問題をいろんな食品で解決しようとアプローチがなされているようです。

その解決策の一つして考えられているのが「完全栄養食」です。

■まとめ

「人工皮膚・人工毛髪」「調光コンタクト」「リキッドバイオプシー」「代替肉(フェイクミート)」に共通するのは、健康・美容の悩みをテクノロジーで解決しようというトレンドです。

これから売れるだろう商品・サービスを知るヒントになるだけでなく、これから社会に求められるもの(要素)が何かを知るためのヒントになるので、なぜこの商品がヒットするという予測が立てられるのかを調べることはこれからの役に立ちそうですね。

ぜひあなた自身なりの「2019年ヒット商品ベスト30」と「2020年ヒット予測ランキング」を作ってみましょう!