オメガ6脂肪酸の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすい!




魚、n-3及びn-6不飽和脂肪酸摂取量と乳がんとの関連について(国立がん研究センター)によれば、オメガ6脂肪酸(n-6不飽和脂肪酸)の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすく、オメガ6の摂取量が最も少ないグループに比べ、最も多いグループの乳がんのリスクは2.94倍高かったそうです。

このメカニズムはわかっていないものの、日本人女性の乳がん罹患率は増加傾向にあり、また乳がんの発生には、女性ホルモン関連のメカニズムが深く関わっていることが知られていますので、オメガ6の摂取量を減らすことは乳がんリスクを防ぐために大事になってくるのではないでしょうか?

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■追記:その後の研究では、オメガ6と乳がんリスクの関連は明確ではない

この記事では、日本人女性を対象にした研究で、オメガ6脂肪酸の摂取量が最も多いグループでは、ホルモン依存性乳がんのリスクが2.94倍だったという結果を紹介しました。

ただし、その後の研究まで含めて見てみると、オメガ6脂肪酸の摂取量が多いほど乳がんリスクが高くなる、と単純には結論づけられないことがわかってきました。

2020年に発表された前向き研究のシステマティックレビュー・メタ解析では、n-6系多価不飽和脂肪酸(n-6 PUFA)の摂取量と、がん全体の罹患リスクとの間に統計学的に有意な関連は認められませんでした。

さらに2026年に発表された乳がんに限定したコホート研究の系統的レビュー・メタ解析では、18研究を統合してオメガ6脂肪酸の摂取量と乳がんリスクとの関係を調べたところ、ES 1.03(95%信頼区間 0.97~1.10)で、統計学的に有意な関連は認められませんでした。

つまり、個別の研究では「オメガ6脂肪酸の摂取量が多い人で乳がんリスクが高かった」という結果が報告されている一方、複数の研究を統合すると、明確なリスク上昇が確認されない研究結果もあります。

そのため、現在の研究結果からは、 「オメガ6脂肪酸の摂取量を減らせば乳がんを予防できる」 とまでは言えません。

一つの研究結果だけを見るのではなく、その後に行われた研究やメタ解析まで含めて評価する必要があります。

この記事で紹介した研究は、オメガ6脂肪酸とホルモン依存性乳がんとの関係を考えるうえで興味深い結果ですが、現在では「オメガ6脂肪酸の摂取量が多いほど乳がんリスクが高くなる」と断定するのではなく、研究結果は一致しておらず、今後も検討が必要なテーマとして捉えるのが適切でしょう。

「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

投稿日: 2024年12月24日 20:38