禁煙して5年程度までの人が糖尿病発症リスクは、喫煙経験のない人より高い!?


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by Tela Chhe(画像:Creative Commons)

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<糖尿病>禁煙5年まで発症リスク高く

(2012/2/29、毎日新聞)

禁煙して5年程度までの人が糖尿病を発症する危険性は、喫煙経験のない人より高いことが、国立がん研究センターなどの研究班による全国約6万人の調査で判明した。米科学誌「プロスワン」に発表した。

<中略>

その結果、禁煙した男性が糖尿病になる危険性は、たばこを吸わない男性の1.42倍になった。

禁煙前に比べ体重の増加が少ない男性も、たばこを吸わない男性に比べ糖尿病の危険性が高まった。

禁煙前に1日25本以上のたばこを吸っていた男性が糖尿病を発症する危険性は、たばこを吸わない男性の2.15倍と高く、喫煙本数が多いほど危険性は高かった。

一方、禁煙5年後以降は、非喫煙者との差はほとんどなかった。

禁煙して5年程度までの人が糖尿病を発症する危険性は、タバコを吸わない人より高いことがわかったそうです。

つまり、禁煙後も一定期間(今回の調査を基にすれば5年程度)は糖尿病の危険性が高い状態が続くということですね。

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ただ、この記事で今ひとつわからなかったのはこの点です。

喫煙者が糖尿病になる危険性は、たばこを吸わない人に比べ、男性1.3倍、女性3倍に高まることが知られている。

喫煙している男性が糖尿病になる危険性は、タバコを吸わない男性の1.3倍であれば、禁煙した人のほうが糖尿病になるリスクが高まってしまうということになります。

せっかく禁煙したのに、糖尿病リスクが高まるとは・・・と考える人もいるかもしれません。

たばこをやめると糖尿病リスク高まる、体重増加が影響-研究

たばこをやめると糖尿病のリスクが高まる傾向があることが、米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)の研究で分かった。

禁煙が通常、体重増加につながることが影響しているとみられる。

研究チームは45-64歳の約1万1000人について、9年間のデータを調査。対象期間の3-5年前にたばこをやめた人は2型の糖尿病になる確率が、もともと喫煙の習慣のない人に比べ80%高かった。

研究開始後の3年間にたばこをやめた人は73%高く、禁煙後の最初の3年間に糖尿病のリスクが最も高まることが示された。

タバコをやめると糖尿病になるリスクが高まるので、体重増加に気をつける必要があるようです。

最も良いのは、タバコを吸い始めないことですね。







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