■ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明|名古屋大学
by Jim Pennucci(画像:Creative Commons)
名大、ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明
(2012/3/7、マイナビニュース)
名古屋大学(名大)は3月7日、ストレスが糖代謝異常、血栓症を惹起(じゃっき)するメカニズムの一因として、メタボリック症候群と同様に脂肪の炎症が関与することを明らかにしたと発表した。
名古屋大学は、ストレスが、メタボリックシンドロームと同様に脂肪の炎症に関与し、糖代謝異常、血栓症を引き起こすメカニズムの一因となると発表しました。
ストレスが交感神経やストレスホルモンの活性化によって内臓脂肪を分解し、血中遊離脂肪酸の増加を促進させて、内臓脂肪組織の炎症を惹起することがわかったのである。
ストレスが炎症を起こす原因となるというのは不思議なメカニズムですね。
研究グループは、今後、ストレスが引き起こす病態の解析がさらに進められ、”ストレス関連疾患”の抗炎症治療が開発されることが期待されるとコメント。
実地臨床においても、ストレスがメタボリック・ドミノの1ピースとして見直されていくことを期待したいとした。
今後、ストレスが引き起こす病気の治療方法が開発されることに注目が集まるかもしれません。
【ストレス 関連記事】
- ストレスが高尿酸血症を促進するメカニズムを解明|高尿酸血症の治療によって糖尿病や血栓症の予防ができる可能性も|名大
- 「ストレスの見える化」ができるツールやアプリに注目!|体の動き・皮膚ガス・皮膚の色の変化・声帯の変化・脈拍の変動
- 乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|カルピス・徳島大
- なぜストレスで「胃痛(胃が痛い)」という症状が出るのか?|胃の痛み症状チェック
- ストレスで肩こりがひどくなったと感じる人が34%|肩こりの原因
- 過敏性腸症候群(IBS)は脳に原因があるストレス性の病気!?
- なぜストレスでまぶたがピクピクしてしまうのか?
P.S.
女性はホメられるとキレイになる|なぜ女性は褒められるときれいになるのか?
ストレスホルモンを減らし、ドーパミンが出ることで積極的になる
ホメられると、ストレスホルモンが減るそうなので、褒めることが治療法になるかもしれませんね。
【関連記事】
【ダイエットの新常識】有酸素運動よりもヨガ&マッサージがダイエットに効果的
体はストレスにさらされることで「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンを大量に分泌する。そしてこのホルモンは脂肪を溜めるよう体に働きかけるのだ。
逆に、ヨガやピラティスなど、リラックスしてできる運動をすることで体内のストレスレベルが下がり、脂肪の燃焼が促進されるという。
リラックスできる運動をすると、体内のストレスレベルが下がるそうです。
糖尿病が完治する!?インスリンですい臓のβ細胞を復活させる|ためしてガッテン 10月5日
血糖値を上げる生活習慣は、睡眠不足・寝不足。
理由としては、起きている時間が長いと、活動を助けるストレスホルモンが血糖値を上げて活動できる準備を常にしているためだと考えられるそうです。
起きている時間が長いと、ストレスホルモンが活動してしまうようなので、しっかりと睡眠をとること・休むことが大事なようです。
ブロークンハート症候群(ストレス性心筋症)|「失恋で胸が痛い」は心臓にも悪影響がある
強いストレスを受けると、心臓にはアドレナリンなど大量のストレスホルモンが流れ込みます。これによって心臓に血液を送る動脈が狭まるのです。
これは血栓が動脈につまって血流が悪くなった、本物の心臓発作と同じような状態。