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高血圧:メタボの方、正常範囲でも要注意 学会が目標値、5年ぶり新指針
(2009/1/17、毎日新聞)
日本高血圧学会(島本和明理事長)は16日、標準的な治療方法を示す「高血圧治療ガイドライン(指針)」を5年ぶりに改定した。
やや高めだが高血圧の基準に達しない「正常高値」の人でも、糖尿病など他の危険因子があれば、高血圧患者と同様の生活習慣の改善や治療が必要だと指摘。
治療対象を事実上広げる判断を示した。
高血圧治療ガイドラインが改定されたそうです。
低めの血圧であっても脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性があり、治療対象を広げるようにしたようです。
現在、正常高値は最高血圧130~139、最低血圧85~89と定めている。
しかし、最近の研究で低めの血圧でも脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を起こす危険性が高いことが分かり、学会は見直しに着手した。
新指針によると、若年・中年者(15~64歳)の目標血圧は最高130、最低85未満とし、高齢者(65歳以上)は最高140、最低90未満と設定した。
糖尿病や心筋梗塞後の患者では最低血圧が80未満と厳しい目標にした。
また、正常高値の人でもメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や喫煙など血圧以外の危険因子が1~2個ある人は「中等リスク」と位置付けた。
危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人は「高リスク」として、すぐに降圧薬による治療が必要だとした。
基準の変更点をまとめてみました。
【これまでの基準】
正常高値 : 最高血圧 130~139、最低血圧 85~89
【新基準】
若年・中年者(15~64歳) : 最高 130、最低 85未満
高齢者(65歳以上) : 最高 140、最低 90未満
糖尿病や心筋梗塞後の患者 : 最低血圧が80未満
血圧以外の危険因子(メタボリックや喫煙)が1~2個ある人 : 「中等リスク」
危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人 : 「高リスク」(降圧薬による治療が必要)
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