2013年2月27日(23時00分~23時45分)放送の「知的探検スペシャル恋愛は科学だ!」(フジテレビ系)では「失恋」を取り上げました。
【目次】
●恋の賞味期限
by Petras Gagilas(画像:Creative Commons)
恋は4年以上経過すると、恋を司る脳内物質「βエンドルフィン」が出なくなり、冷めてしまうのだそうです。
「だから、男と女はすれ違う」という本によれば、恋の賞味期限は更に短いようです。
●恋の賞味期限は12ヶ月から18ヶ月(ピサ大学 マラツイティ)
7ヶ月までは熱烈ラブラブな状態が続く。8ヶ月から17ヶ月の間は個人差があるが、ラブラブな状態とそうじゃない状態がオーバーラップする。そして、18ヶ月を過ぎて安定した関係が続いたとしても、もはや熱烈な恋ではなくなる。
賞味期限までに恋が成就し、安定した恋愛関係へと発展すると、時間と共に愛が変化していくのではないか。それがひょっとして「愛着」のステージなのではないか。
本によれば、熱烈な恋の賞味期限は、1年から1年半なのだそうです。
●恋心が冷める瞬間
激しい恋に落ちた時、脳はドーパミンを大量に分泌します。
「恋した相手をパートナーにしたい」という強い欲望をドーパミンが引き起こすのです。
ドーパミンの過剰な分泌は体に大きな負担をかけます。
だから、ドーパミンの分泌はいずれ収束するようにできているのです。
ドーパミンの分泌が止まり、変わって活動を始めるのが前帯状回皮質です。
前帯状回皮質は感情・記憶の整理や価値判断を行うとされています。
脳は「本当にこの人でよかったのか」と冷静に判断を行いはじめるのです。
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●失恋が脳に与える驚くべき影響
失恋した人の脳をfMRIで調べたところ、肉体的な痛みを司る前部島皮質の一部が顕著に活性化しているということがわかったそうです。
つまり、失恋がカラダを痛めつけているということがわかったそうです。
ヘレン・フィッシャー博士によれば、失恋で体が激しく痛むのは、悲劇を繰り返さないよう学んでいるからなのだそうです。
ただ、今回の研究ではもう一つ面白い発見があったそうです。
眼窩前頭皮質というネガティブな経験をポジティブに再評価する部分が動いていることがわかったそうです。
つまり、失恋から何かを学んで成長しようとしていることが伺えることです。
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●「浮気」につけるクスリ
男性もオキシトシンを分泌します。
キスや性的興奮によってオキシトシンが大量に出てパートナーとの絆を強くすることが分かってきました。
ボン大学の研究によれば、オキシトシンを点鼻した男性は、女性が接近するのを不快に感じるそうです。
オキシトシンを投与した男性は14cmも大きく距離をとったそうです。
つまり、パートナーへの忠実な愛情をオキシトシンが高めたと言えそうです。
ただ、オキシトシンは1人の女性と信頼し合った献身的な関係にある男性にしか効き目がないそうです。
ちなみに、好きな相手の気持を動かす方法として「ボディタッチ」が効果的な理由によれば、「愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンは、愛する人と手を握ったり、キスしたリ、ハグするときなどに多く分泌されるされるそうです。
そして、手の温もりや堅さ、体臭や筋肉など、五感で生身の男性を感じると、脳内にオキシトシンが分泌され、オキシトシンは「愛情」に変わるそうですよ。
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●恋愛博士ヘレン・フィッシャーが教える失恋克服法
毎日1時間運動することをアドバイスするそうです。
運動するとドーパミンがまた出るようになり、気持ちが明るくなって、体の痛みも癒えるのだそうです。
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