「女子高生、スマホ1日7時間」によってもたらされる4つの影響とは?

THEY'RE TEXTING EACH OTHER

by Bill Morrow(画像:Creative Commons)




女子高生、スマホ1日7時間=15時間以上も1割―民間調査

(2015/2/9、時事通信)

女子高校生がスマートフォンや携帯電話を使用する時間は、平均で1日7時間に上るとする調査結果を、情報セキュリティー会社「デジタルアーツ」(東京)が9日発表した。男子や他の学齢と比べて突出しており、10人に1人は15時間以上使っていた。

2014年にも同様の調査が行われていましたが、その時は、女子高生の4割が、スマホやケータイの使用時間が一日6時間以上だったそうで(「女子高生の4割、スマホ1日6時間超」がもたらす影響とは?)、昨年よりも利用している時間が長くなっているようです。

これだけスマホやケータイの使用時間が長くなると、4つの面で気になります。

1.健康

スマホの使用時間が長くなればなるほど、目に負担がかかることはもちろん、姿勢も前屈みになり太りやすくなると言われていますし、また、スマホの使用で身体を痛めてしまう人がいたり、冷えの原因になっているのではないかとも言われています。

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2.美容

スマホを長時間使用すると「老け顔」になりやすい!?その3つの理由とは?によれば、スマホやパソコンを長時間使用していると、目を酷使することによって、目がショボショボとしてくるだけでなく、目尻のシワクマに加え、ほほまでたるむ、いわゆる老け顔になりやすいそうです。

3.コミュニケーション

ネット依存で失った4つのものとは?では、1.対面の人を優先すること、2.ひとつのところにとどまり考えること、3.余裕をもって考えること、4.予想外の刺激が失われているのではないかと紹介しました。

スマホやパソコンに依存すると、目の前にいる人とのコミュニケーションが希薄になったり、ゆっくり何かについて考えなくなったり、偶然の出会いのような刺激が得られにくいのではないでしょうか。

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4.スマホ以外の時間

いくら「ながら」にスマホを使用していたとしても、考える時間や読書する時間などが失われている可能性があります。

つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?

  1. 孤独な時間
    スマホで常につながっている中で、そうした孤独なプライベートな時間が全くなくなっています。
  2. 相手との関わり方を考える時間
    97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?そうです。
    場の空気を読むということが重視されていますよね。場の空気を読むということは大事な能力だと思いますが、その能力は間違えてしまうと、自分の感情を押し殺し、相手に合わせようとすることで無理を重ね、ストレス感を強めていくのではないでしょうか。
    内省する時間を作り、「大切にする自分」とは何か、「譲れない一線(美意識)」を自覚し、どこまで他者に合わすことができるかということを考えることが重要になるのです。
  3. リアルのコミュニケーション
    ちょっと暇な時間があったとき、昔は何をしていたかなと考えると、おしゃべり(雑談)だったのではないでしょうか。雑談は内容自体は全く意味のないものがほとんどかもしれませんが、それこそがその人自身を作り上げているような感じもします。そして、その雑談が大事なコミュニケーションなのではないでしょうか。
  4. 読書の時間
    コミュニケーションツールやアプリ(ゲームアプリ)などがその代替する時間となっていると思います。ひとまとまりの文章を読む機会を失うことで何かを失っているのではないかと思います。
    「マリアビートル」(著:伊坂幸太郎)にはこう書かれています。「本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。」本を読むことを通じて、他人の感情を慮ることや自分にはこんな感情があるんだということに気づき、そして、著者が経験したことから学ぶこともできます。
  5. 考える時間
    「魔王」(著:伊坂幸太郎)の中に

    『おまえ達のやっていることは検索であって、思索ではない-。』

    という台詞があります。
    この台詞を読んだ後、何かわからないことがあったらすぐに検索してしまいその情報が本当にあっているのかどうか考えることなくわかったような気になっているなと思わされました。
    情報を仕入れることは大事ですが、それを自分の考えにするのには、長い時間がかかります。







    【追記(2014/9/20)】

    静かに横たわって、のんびりして、待っていること、しんぼうすること―だが、それこそ、考えるということではないか!
    ニーチェ(ドイツ)

    静かに横たわって、のんびりして、待っている時間は決して無駄な時間ではなく、考えるための必要な時間ともいえるのではないでしょうか。

    【!追記終わり】

  6. ぼーっとする暇な時間
    暇な時間はコミュニケーションツールやゲームアプリで埋めてしまっていないでしょうか。
    暇で暇で何もすることがないと思うからこそ何かに興味を持つ知的好奇心を生み出してくれるのではないでしょうか。

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