参考画像:MixChannelスクリーンショット
若者に広がる“リア充”動画アプリ「MixChannel」はなぜ成功したのか
(2015/5/22、ねとらぼ)
以前、今の恋愛の形はカップル動画を投稿する!?|10秒動画コミュニティ「MIXCHANNEL」について取り上げました。
今回紹介する記事では、「MixChannel」がなぜ成功しているのかについて、「MixChannel」のプロデューサーである福山誠さんのコメントを参考にまとめてみたいと思います。
■日本では夏休みに中高生の間で人気のサービスが生まれる。
日本のインターネットでは毎年、夏休みに中高生の間で人気サービスが生まれるのですが、たぶん去年はそれがMixChannnelだったんですね。
意識していていませんでしたが、中高生向けのサービスがヒットするかどうかは夏休みに上昇気流に乗れるかどうかが重要だということです。
■MixChannnelに投稿しているのは「憧れたい」願望が強い子たち
いや、別に学校のトップにいる、キラキラ輝いている子たちが投稿しているわけじゃないです。たぶん、ちょうど学校のヒエラルキーで言うと、そのひとつ下くらいの子たちが多い気がしますね。その辺りにいる、一番“もっとみんなに見られたい”、“憧れられたい”という思いが強い子たちが投稿しているように思います
千秋さん「SNS全部辞めたい」|スマホとの心地よい距離感をとる方法とは?で書きましたが、自分が投稿したメッセージや写真に「いいね」のように反応してくれるとうれしくなる、つまり承認欲求が満たされたい人がSNSにはまりやすいのではないでしょうか。
■Vineは日本人に向いていない
日本人向けにVine的な設計の動画サービスを作ったとしても、そもそも動画投稿の敷居の高さなどがあるので、ゼロからユーザーを増やしてコミュニティとして成立させることは非常に難しいだろうなと感じていました。
そこで、福山さんは、一発撮りで動画を撮影させるのではなく、アプリの中に編集機能を入れて、そういう画像をインポートしてスライドショーを作れるようにしたそうです。
最近の若い子は、暇な時間によく画像加工をしている。
こうした視点が成功の秘訣といえるのではないでしょうか。
■MixChannelにハマっている層は地方の子
MixChannelにめちゃくちゃハマっている層って、地方の子たちが比較的多いんです。
<中略>
だから、MixChannelはランキングを大事にしたんです。ここは、実はまるでテレビのように単方向で激しくプッシュしてくる文化です。でも、だからこそ、そういう日本的なマスの世界にいる地方の子たちも楽しめるんですよ
ランキングを重視することで、テレビのようにプッシュする文化を打ち出して、地方の子が楽しめるようにしたそうです。
■みんなで真似する文化
ニコニコの“やってみた”という文化は、ネットの遊び方の本質をよく表していると思います。すごく個性的な表現が出てくるというよりは、誰かがやった面白いことを、みんなで真似する文化なんですよ。
日本人は、発明するより改良するのが得意といわれますが、文化も面白いことをみんなで真似する文化なんですね。
■まとめ
中高生向けのサービスをこれから考えたいという人は10秒動画コミュニティ「MixChannel」がなぜ成功しているのか、成功しているサービスとそうでないサービスの違いは何なのかを考えてみるといいかもしれません。
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