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■2050年までに50億人が近視(近眼)になると予想されている!?
by David Amsler(画像:Creative Commons)
2050年、世界の近眼人口が50億人に!?
(2015/10/14、Techtimes)
昨今のPCやスマートフォンの普及に伴い、今後近視率が上昇していくことが何となく予想されるが、豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によって恐るべき未来が露わとなった。
同様の内容は、以前英科学誌「Nature」でも指摘されていたが、今回新たに報告された内容によれば、2050年までに世界人口の半和に当たる50億人が近眼になっているという。
豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によれば、2050年までに50億人が近視になっていると予想されるそうです。
→ 近視 について詳しくはこちら
なぜこれほどまでに近視が増えると予想されるのでしょうか。
シンガポール、中国、台湾、香港、韓国、そして日本の都市部に近眼人口が集中しており、学校を中退する人の80~90%が近眼であるという事実を示した。
<中略>
米国では1970年代初頭の25%から2004年の42%と、この30年間で近視人口が急増しているようだ。
都市部に近眼人口が集中しているという事実から考えられるのは2つ。
1.VDT症候群
VDTとは、Visual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)の略で、パソコンなどの画面表示装置を備えたコンピュータ機器のことをいいます。
VDTによって仕事は合理化され、効率が良くなっているようなのですが、VDT作業が増えるに伴い、目はますます疲れるようになっています。
2.スマホ
スマホを使い続けると目が疲れる理由は「距離」と「まばたき」によれば、スマホとパソコンとで異なるのが「距離」。
パソコンの場合、通常45センチ程度の間隔をあけて操作しますが、スマホの場合、手に持って操作するため、距離を近づけて使用してしまい、近い人は15センチ程度で使用している人もいます。
目には「水晶体」があり、カメラでいうとレンズに当たります。
この水晶体を、近くを見るときには厚くし、遠くを見るときには薄くなるように調節を行なっています。
近くにピントを合わせるために毛様体筋の調節を行なっているのですが、スマホを見る際には、パソコンよりも距離が近くなっているため、この毛様体筋にさらに負担がかかっていると考えられます。
■まとめ
デジタルデバイスの普及によって、目を酷使する人口が増えたために、近視(近眼)人口が増えていっているのだと思います。
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近視の予防法を参考に近視にならないように注意してくださいね。
目を休める
スマホやパソコンをよく見ている人(VDT症候群)は定期的に目を休めることが重要です。
例えば、スマホやPCでインターネットのページ読み込み中は、遠く(5mぐらいでいい)を見るようにするなど。
ピントを合わせる毛様体筋は、遠くをみるとリラックス、近くをみると緊張するので、一時間に一度は遠くを見たり、目を動かして目の緊張を和らげましょう。
目に優しい環境作り
●寝るときの携帯電話の使い方は、枕を高くして、体を起こして目の正面で見るようにしましょう。
寝たままで携帯電話を使うと、回旋(外回旋)という動きをして目が疲れてしまうためです。
●暗いところではパソコンの後ろに照明を置きましょう。
周りが明るいと光の量を減らすために瞳を小さくしてしまうためです。
●距離を一定にするため、子どもにタブレット端末を使わせる場合には、書見台に固定するとよいでしょう。
目の調節機能のトレーニングを行う
■目のストレッチ方法
- 人差し指にしっかりとピントを合わせ、3秒数えます。
- 今度は、2~3m先の対象物に目線を送り、ピントを合わせて3秒数えます。
- これを交互に10回繰り返します。
※ここまでが1セット、1日3~4セット行うと効果的。
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■8点ぐるぐるトレーニング
上・右上・右・右下・下・左下・左・左上・上
8方向に眼球を動かします。
※右回り・左回りを1セットとして、3セット行なう。
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蒸しタオルで目を暖め血行をよくする
目の筋肉のこりを和らげることができます。
また、目の疲労回復に42度のシャワーがよい?によれば、42度のシャワーで眼の周囲を温めると、目の疲労回復に効果があるそうです。
シャワーの熱が毛様体筋に伝わることで目の疲れを癒すのに効果があるようです。
ただ、目を温めればよいというわけではなく、仕事中(まだ目を使うとき)は目を冷やすようにし、寝る前に眼の筋肉を温め、目の筋肉をほぐすようにするとよいようです。
目の周囲をマッサージする
目の周りの皮膚は非常に薄く、刺激を与えすぎるといけないので、目のクママッサージを参考にしてみてください。
近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見
東京医科歯科大学の大野京子教授と横井多恵助教の研究グループによれば、眼球がいびつに変形し、視神経や網膜に障害が起きて失明につながる目の病気である「病的近視」の患者には、子どもの時から視神経に異常が現れる(視神経の周囲に萎縮が起きている)ことがわかったそうです。
つまり、子どもの時に、「病的近視」と「学童近視」(眼鏡矯正などで視力を維持できる近視)を早期に見分けることができることによって、「病的近視」の子どもの症状の進行を抑える治療を行うことができれば、失明を食い止めることにつながるということですね。
→ 近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見|東京医科歯科大 について詳しくはこちら
普段から目や身体の血流をよくするよう食事に気をつけ、健康補助食品(カシス・ルテイン・ブルーベリー)などを利用する
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P.S.
現時点では、目を定期的に休めることが近視を予防する方法といえるかと思いますが、近い将来はそういったことで悩むことがなくなるかも知れません。
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