時間の使い方について考えてみよう|『モモ』(ミヒャエル・エンデ)

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by Fernando Mafra(画像:Creative Commons)




「モモ 時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」(著:ミヒャエル・エンデ)という本を読んだことがありますか?

モモ (岩波少年文庫(127))

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私はこの本を読んで感じたのは「時間の使い方」です。

あなたは時間を大事に使っていますか?

このブログから「時間」という切り口で現代人の時間の使い方を抜き出してみたいと思います。

■現代人の時間の使い方

日本の働く女性は世界で一番寝ていないといわれています。

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女子高生はスマホを毎日5.5時間使っているそうです。

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メディアの人は、バズらせることを目指して日々消耗しているようです。

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人は、同僚と会話をする時間よりもスマホに向き合うほうが重要なようです。

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現代人はコミュニケーションを重視しているようで、最も一番向き合っているのは、人ではなく、スマホやPCの画面なのです。

人の話を聞くことで、希望が湧いてきたり、勇気が出たり、悩みが解決したり、自分はこの世で1人しかいない大切な人間だと実感させることができる。

人の話を聞くとはいっても、スマホをチラ見しながらではなく、しっかりと耳を傾けて聴くこと(傾聴)は、その人が大切な人間であるということを実感させてくれます。

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貴重な時間だからこそ、目の前の人とのコミュニケーションを最も大事にしてほしいのです。

■時間の感じ方

だれでも知っている通り、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ぎゃくにほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら、時間とはすなわち生活だからです。そして人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、時間が止まればいいのにと思ったことは誰しもが経験したことがあると思います。

それと同様に、「まだ5分しか過ぎてないの?」というようなことも経験したことがあるでしょう。

子どもの時には、時間が長く感じていたのに、大人になったら、時の流れが速いと感じることもあるでしょう。

時間の感じ方は、その時々の状況によって変わってきます。

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■時間を人間らしく生きることのために使う

人によっては、時間の効率化を重視するようになり、こんな風な時間の使い方をする人もいるのです。

  • おしゃべりをしない。
  • 家族と時間を過ごさない。
  • 子どもと遊ばない。
  • 友達付き合いをしない。
  • 音楽を聞かない。
  • 読書しない。
  • 動物を飼わない。
  • 恋愛をしない。

人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そういう時間がわたしたちからだんだんと失われてきた

人は、本来ならば、時間を本当に人間らしく生きるために使うべきなのですが、そうではないことに時間を使ってしまっているのです。

人々は時間を奪われることによって、ほんとうの意味での「生きること」を奪われ、心のなかは貧しくなり、荒廃してゆく。

人間らしく生きることを可能にする時間を失うことによって、私たちの心は次第に貧しくなっていくのです。

ロボット化や自働化によって、仕事が奪われることを心配する人もいるかもしれませんが、本来の目的は、そうすることによって、人間らしく生きることを可能にする時間を増やすことにあると思うのです。

この変化は将来的には起こると思いますが、今でも時間の使い方を変えることはできます。

それは、「人生の時間軸を横に倒す」という考え方です。

※以前ブログで見たのですが、元となる記事が消えてしまっているので、紹介できず、勝手に引用させていただきました。

定年まで仕事をがむしゃらにやって、定年後趣味に生きるという考え方ではなく、その時間軸を横に倒すことで、定年後楽しみたいことを今楽しもうという考え方です。

これはワークライフバランスという考え方というよりも、全てがごちゃ混ぜになっているような感じです。

大きく言えば、東洋的な考え方といえばよいでしょうか。

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あなたの人生を余すことなく楽しんでしまってくださいね。