> 健康・美容チェック > 「手のしびれ」は病気のサイン?手が痺れる原因とは?
「手がしびれる」と一口にいっても、「手先が痺れる」「手の甲が痺れる」というように部分に違いがあったり、手の痺れに「吐き気」や「ふらつき」を伴うことがあります。
「手のしびれ(手がしびれる)」の原因には様々なことが考えられますが、手のしびれが病気のサインとなることもあります。
そこで、手のしびれが起きる病気について紹介したいと思います。
【目次】
■脳卒中
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることなどによって、脳の血流が悪くなったり、脳に血液が供給できなくなることで、脳の組織が傷ついてしまう病気です。
脳卒中には、脳梗塞・一過性脳虚血発作・脳出血、くも膜下出血があり、その症状として、手足のしびれが現れます。
- 片側手足の運動障害
- 言葉の障害
- めまい・ふらつき・歩行障害
- 吐き気・嘔吐
- 眼の障害
- 意識障害(意識の混濁)
■しびれの原因が脳にあるのかどうか見分ける方法
●左右どちらか片方だけがしびれる
●これまで感じた事がない、しびれが長く続く
●チェック方法1
- 両腕を前に伸ばし、肩の高さまで上げます。
- 手の平を上に向けた状態で目をつぶってください。
- 10秒間、水平を保てれば大丈夫なのだそうです。
※手が自然と回ってしまったり、手が自然と落ちてしまうと、脳の病気の可能性があるそうです。
●チェック方法2
- つま先とかかとをつけながら一直線に歩く
- 大きくふらつかずに歩ければOK
※脳に問題がある場合は、平衡感覚が狂い、バランスを崩してしまい、身体がふらついて、まっすぐに歩くことができないそうです。
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■更年期障害
更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少することで、肌の張りが失われて、皮膚が刺激に敏感になり、神経が刺激されて、手足のしびれを感じてしまいます。
また、血流が悪くなると、冷えや肩こり・腰痛といった症状があり、冷えの症状とともに手足のしびれを感じることがあります。
→ 手足のしびれ・皮膚がピリピリする|更年期(更年期障害)の症状 について詳しくはこちら
■手根管症候群
by Eddi(画像:Creative Commons)
手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた手根管の中を、正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱が通っています。
この手根管の中で神経が慢性的な圧迫を受けて、手のしびれや痛み、運動障害を起こす病気が手根管症候群です。
●手根管症候群のしびれの特徴
- 親指から中指までの3本を中心に起こり、小指には起こらないそうです。
- 主に40代以上の女性や、手をよく使う人が発症しやすいそうです。
妊娠中や中高年の女性に多いため、女性ホルモンの変動が関係していると言われているそうです。
また、家事や育児などで手首を使うことが多いと、手根管症候群になりやすいそうです。
■自宅でできる手根管症候群テスト
- 胸の前で、手の甲同士を直角につけ、そのまま20秒間静止する。
- その時、腕の高さを肩と平行に保つことに注意する。
- 指にしびれを感じるかどうかチェックしましょう。
※手や指にしびれを感じたり、痛みが生じるため腕を上げていられないなどの場合、手根管症候群の可能性があるそうです。
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■糖尿病性神経障害
糖尿病の合併症の中で最も早く出てくるのが糖尿病神経障害です。
糖尿病神経障害の初期症状として、「足の裏のしびれ」や「疼痛(とうつう)」(ズキズキとうずくような痛み)が起こります。
その後、「手の指の先のしびれ」の症状が現れます。
人によって症状はさまざまで、ひどくなるとケガや火傷の痛みに気づかなくなることもあります。
痛みに気づかなくなるというのは怖いことで、足の痛みが感じなくなることで靴擦れや足の傷ができても気づきにくく、また、細菌の感染への抵抗力が弱くなることによって、足が壊死してしまい、切断にまで至ってしまうこともあるそうです。
→ 糖尿病神経障害とは|糖尿病性神経障害の症状(しびれ・痛み・疼痛) について詳しくはこちら
→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら
■末梢動脈疾患(PAD)
<初期症状>
- 手足に冷えやしびれを感じる
<症状が進行>
- 歩行時に痛みが出るが、休むと治る
<症状が重くなる>
- 安静時でも痛みを感じる
- 皮膚が壊死したり、潰瘍ができたりして足を切断することもある
→ 末梢動脈疾患(PAD)の症状・原因・治療法 について詳しくはこちら
■肩こり
「肩こり」とはいっても、ただ肩にコリがあるだけではなく、頭痛やめまい、手や腕のしびれ・冷えといった症状が出ることがあります。
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■ストレートネック(首が痛い)
「ストレートネック」「テキスト・ネック」と呼ばれる、前かがみに携帯機器を操作する時間が増えることで、首の張りや頭痛、肩の痛み、ときには腕や手の痛みなどの症状が増えているそうです。
ストレートネックの症状は次の通り。
- 肩が痛い(肩こり)
- 首が痛い
- 頭が痛い(頭痛)
- めまい
- 腕のしびれ
- 肩が上がらない三十肩症状
■ギランバレー症候群
#仰天ニュース
ギランバレー症候群とは、主に筋肉を動かす運動神経が攻撃され、手足に力が入らなくなったり、腱反射がなくなる、免疫にかかわる神経疾患。生の鶏肉のカンピロバクターなどの食中毒が原因で起こることがある。https://t.co/00MUQrPltv— ハクライドウ@長崎島原手延えごまそば・黒ごまそうめん (@hakuraidou) 2018年10月9日
ギラン・バレー症候群は、運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気です。
人口10万人あたり年間約1~2人がかかるといわれる難病です。
難病情報センターのホームページによると、風邪をひいた後などに発症することが多い病気で、手足が動かせなくなるほか、顔面の筋肉にも力が入らなくなって、呂律が回らなくなったり食事が困難になったりすることがあるそうです。
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■まとめ
「手のしびれ(手がしびれる)」が起きる病気には様々あり、ここで挙げたもの以外にもまだまだあることだと思います。
「手のしびれ」という症状が現れたときには、一つの病気の前兆と考えて、気になる場合には病院で診てもらいましょう。
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