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■ピルを3年以上使用したことがある女性は緑内障にかかるリスクが2倍になる!?その理由とは?
by Dani Vázquez(画像:Creative Commons)
(2016/5/11、読売新聞)
経口避妊薬(一般的な飲むタイプのピル)を3年以上使用したことがある女性は、ピルを使用したことがない女性に比べて緑内障にかかるリスクが約2倍に高まっていたとする調査結果が、4月発行の米国眼科学会誌「Ophthalmology」( 2016;123:729-36 )に掲載された。
以前取り上げたピル(経口避妊薬)の長期使用、緑内障リスク増の恐れ(2013/11/21)によれば、米国眼科学会によれば、ピルを3年以上使用したことがある女性は緑内障にかかるリスクが、そうでない人に比べて2倍になるという研究結果がでているそうです。
研究グループによると、その中で女性ホルモンの一つであるエストロゲンには視神経を守る働きがある可能性が浮上。一方、閉経するとエストロゲンが急激に減少するが、閉経が遅い女性に比べ早い女性では緑内障の危険性が高いとの調査結果も報告されているという。
エストロゲンには視神経を守る働きがある可能性があり、低用量ピルを服用すると血液中のエストロゲン量が少なくなる働きがあるため、緑内障にかかるリスクが高まる可能性があるようです。
ピルは女性の生活の質を向上させる?によれば、ピルには避妊以外にも、生理痛を軽くしたり、月経量を少なくしたり、また子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減することが証明されているため、そうした目的のために処方されることもあるそうです。
しかし、今回の研究によれば、緑内障にかかるリスクが高くなるおそれがあるため、使用には注意が必要になってくるかもしれません。
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