> 健康・美容チェック > 肝臓 > 脂肪肝 > 「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大
■「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大
by eiko(画像:Creative Commons)
「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待
(2009/12/6、朝日新聞)
ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。
ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。
英国の発生学専門誌で近く発表する。
東京医科歯科大と山口大のグループは、メダカに脂肪分の多いエサを与えることで人と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎に発症させることに成功したそうです。
人の場合と同じような脂肪肝のあるメダカ「脂肪肝モデルメダカ」を作ることに成功したことで、脂肪肝が肝炎、肝硬変へと進行する肝臓の病気の仕組みの解明につながるかもしれないそうです。
【参考リンク】
- 脂肪肝メダカを用いた代謝系疾患病態の解明(東京医科歯科大学 難治疾患研究所)
実験では、このメダカを使って食事によって脂肪肝を改善することもできているようです。
このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。
脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。
EPAが脂肪肝によいということがいえるかもしれません。
脂肪肝が肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進むことがありますが、まだ詳しい仕組みはわかっておらず、今回の脂肪肝メダカがその解明に一役買いそうです。
→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・対策・食事 について詳しくはこちら
【関連記事】
- 尿の色が濃い|なぜ尿の色が茶色っぽく濃くなるのか|肝臓の病気の症状
- 黄疸(おうだん)とは|症状・原因・メカニズム|肝臓の病気の症状
- 腹水|なぜ肝臓が悪くなるとおなかに体液がたまるのか|肝臓の病気の症状
- むくみ|なぜ肝臓が悪くなるとむくむのか|肝臓の病気の症状
- 疲れやすい・体がだるい(倦怠感)|肝臓の病気になるとなぜ疲れやすくなるのか?|肝臓の病気の症状
- 食欲不振の原因|なぜ肝炎・肝硬変・肝臓がんになると食欲がなくなるのか?|肝臓の病気の症状
- 発熱|なぜ肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝臓がん)になると「微熱がある」という症状が現れるのか?
- 手のひらが赤くなる|なぜ肝臓が悪くなると掌が赤くなるのか
- かゆみ|なぜ肝機能が低下するとかゆくなるのか?|肝機能低下の症状
- 女性化乳房|なぜ肝硬変になると男性の胸が女性のように膨らんでしまうのか|肝硬変の症状
- クモ状血管拡張(くも状血管腫)の原因|肝臓病(肝硬変)の症状
- 肝機能の低下がわかるチェックリストと肝臓病の初期症状のサイン
■肝臓関連ワード
■肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック
■NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法
■肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP
■タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物
公開日時: 2009年12月7日 @ 01:09