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「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見|金沢大学の研究グループ

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【目次】

■「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見

Japanese New Years Cuisine (Salmon Roe)

by Adam Chamness(画像:Creative Commons)

金沢大学の研究グループが、「アスタキサンチン」に 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見!

(2015/11/25、産経ニュース)

NASHを発症させたマウスに、餌をアスタキサンチンを混ぜたものに切り替えて検討しました。その結果、餌を切り替えたグループでは、切り替えていないグループに比べて、肝硬変につながる肝臓の炎症や線維化が80%近く改善し、治療効果を示すことが判明しました

金沢大学医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの太田嗣人准教授の研究グループは、「アスタキサンチン」がNASHの予防・抑制に有効であるということを明らかにしたそうです。

サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチンによるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の抑制メカニズム|金沢大学
サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチンによるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の抑制メカニズム|金沢大学

参考画像:サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチン」にNASHの予防・抑制作用があることを発見!(2015/11/26、金沢大学)|スクリーンショット

サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチン」にNASHの予防・抑制作用があることを発見!

(2015/11/26、金沢大学)

NASHを引き起こす高コレステロールの餌をマウスに3ヶ月間与え,高コレステロールの餌にアスタキサンチンを混ぜて与えた群と比較しました。その結果,アスタキサンチンを混ぜた群は混ぜないグループに比べて,生活習慣病やNAFLDの基盤にあるインスリン抵抗性が弱まり,肝臓の脂肪沈着が約50%減少し,脂肪肝になりにくいことが明らかとなりました(図2)。さらに,脂肪蓄積によって生じる脂質の過酸化(酸化ストレス)が80%以上抑制され,炎症を引き起こすマクロファージ(クッパー細胞)を炎症性のM1マクロファージから抗炎症性のM2マクロファージに変換することで,脂肪肝からNASHの発症が抑えられることが判明しました(図3)。

次に,NASHを発症させたマウスに,餌をアスタキサンチンを混ぜたものに切り替えて検討しました。その結果,餌を切り替えたグループでは,切り替えていないグループに比べて,肝硬変につながる肝臓の炎症や線維化が80%近く改善し,治療効果を示すことが判明しました(図2)。

高コレステロールの餌だけを与えたマウスと高コレステロールの餌にアスタキサンチンを混ぜて与えたマウスを比較すると、アスタキサンチンを混ぜたグループは肝臓の脂肪沈着が約50%減少し、脂肪肝になりにくく、また、脂肪蓄積によって生じる酸化ストレスが80%抑制されたことからNASHの発症を予防する効果がわかりました。

NASHを発症させたマウスにおいても、アスタキサンチンを与えたグループでは肝臓の炎症や線維化が80%近く改善したことから、NASHの治療にも効果があることが期待されます。

本研究では,NASHの発症予防および抑制作用をビタミンEと比較検討し,アスタキサンチンにはビタミンEに比べ優れた,強いNASHの予防・抑制効果があることが明らかとなりました。さらに,臨床試験によって,NASH患者においても肝臓の脂肪蓄積が抑えられていることも確認されました。

また、アスタキサンチンはビタミンEに比べても、NASHの予防・抑制効果により効果的だということもわかったそうです。

■NASHとは

国内患者数が2,000万人と推定され、肝臓の生活習慣病といわれる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肝臓に脂肪が沈着した単純性脂肪肝、炎症を発症しているNASHに分類されます。このうち、患者数が300~400万と推定されるNASHは5~20%が肝硬変や肝がんへと進行します

通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化し、全身に送り出されます。

しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に、大量の脂肪が肝臓へと供給されることなってしまいます。

すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。

これが、「脂肪肝」です。

肝臓は、たまり続ける脂肪を燃やそうとするのですが、その過程で、不完全燃焼から有害な活性酸素が発生し、肝臓の細胞を攻撃し、炎症を引き起こしてしまうのです。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれます。

※NAFLD=nonalcoholic fatty liver diseaseの略。「非アルコール性」とは、飲酒習慣がないか、1日1合(ビール大瓶1本)以下しか飲まない人を指す。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変肝臓がんに行き着きます。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら




アスタキサンチン

カロテノイドの一種で、サケ、エビ、カニなどの赤い色素として知られている。藻類等が紫外線から生体を守るために体内で産生し、それを食物連鎖により様々な生物が生体防御物質として体内に摂り入れていると考えられている。
非常に強い抗酸化力を持ち、光老化の原因となる活性酸素を消去する力はビタミンCの6000倍、脂質の過酸化抑制力は、ビタミンEの1000倍といわれている。

アスタキサンチンは、鮭やイクラ、エビ、カニ、オキアミなどに多く含まれている天然の赤い色素です。

アスタキサンチンは、カロチノイドの中でも抗酸化力に優れているといわれています。

→ アスタキサンチンの健康効果 について詳しくはこちら

■まとめ

これまで脂肪肝やNASHには、ビタミンEを含む食べ物がよいといわれていました。

脂肪肝・NASHには、ビタミンEを含む食べ物が良い!?で紹介した米オハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部のDanny Manor医師の研究によれば、肥満によって引き起こされた脂肪肝NASHには、ビタミンEが多く含まれる食べ物が良いそうです。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)を予防するには

病院では、脂肪肝に対して、肝臓保護の目的でビタミンEや大豆の成分でもあるリン脂質、糖尿病脂質異常症の治療薬などが処方されるが、基本は生活習慣の改善だ。

非アルコール性脂肪肝にビタミンEが効果的

米国・コロンビア大学Joel Lavine博士らの研究チームが4月28日のオンライン版“New England Journal of Medicine”に発表した研究によると、非アルコール性脂肪肝の治療にビタミンEが効果を持つことが確認されたということです

今回の研究によって、NASHの発症予防・抑制作用に関して、アスタキサンチンとビタミンEを比較したところ、アスタキサンチンにはビタミンEに比べて優れた、強いNASHの予防・抑制効果があることが明らかとなったことで、今後NASHの治療にアスタキサンチンが用いられるようになるかもしれません。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

→ アスタキサンチンの健康効果 について詳しくはこちら







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「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

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■「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

メダカ三兄弟

by eiko(画像:Creative Commons)

「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待

(2009/12/6、朝日新聞)

ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。

ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。

英国の発生学専門誌で近く発表する。

東京医科歯科大と山口大のグループは、メダカに脂肪分の多いエサを与えることで人と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎に発症させることに成功したそうです。

人の場合と同じような脂肪肝のあるメダカ「脂肪肝モデルメダカ」を作ることに成功したことで、脂肪肝が肝炎肝硬変へと進行する肝臓の病気の仕組みの解明につながるかもしれないそうです。

【参考リンク】

実験では、このメダカを使って食事によって脂肪肝を改善することもできているようです。

このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。

脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。

EPAが脂肪肝によいということがいえるかもしれません。

脂肪肝が肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進むことがありますが、まだ詳しい仕組みはわかっておらず、今回の脂肪肝メダカがその解明に一役買いそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・対策・食事 について詳しくはこちら







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NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)はどんな人が注意したい病気!?

The Thinker

by mendhak(画像:Creative Commons)

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■NASHとは

【検証 メタボリックシンドローム】NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

(2010/1/13、msn産経)

「同じ肝障害でもアルコール性肝炎と違って急変する病気ではない。

NASHは、内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行して、肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もある怖い病気なのです」と西原教授は警告する。

アルコールを普段飲まない人でも脂肪肝になることがあります。

それが、非アルコール性脂肪性肝炎、通称NASHとよばれる肝臓の病気です。

NASHは、肝硬変へと進行し、さらには肝臓がんになるおそれのある怖い病気です。

 

■どれくらいの方がNASHにかかっているのでしょうか?

西原教授によると、全国各地の報告を集計すると、「NASH」の罹患(りかん)者は、成人の1%超、約150万人と推定される。

米国では成人人口の約3%とされており、BMI(体格指数)30以上だと、10%がNASHの危険群だといわれる。

成人の1%、約150万人がNASHにかかっているそうです。

 

■NASHはどのように発症するのでしょうか?

西原教授によれば、ちょっと太めで脂肪肝のある人が要注意。

血液検査では、肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く、空腹時にもかかわらず、血糖値を下げるインスリン値が上昇している。

この段階は脂肪肝であり、日本肝臓病学会のガイドラインでは、脂肪がたまった肝細胞が、100個の細胞のうち10個あれば、脂肪肝と判定することになっている。

体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高い。

少し太めで脂肪肝のある方が要注意なのだそうです。

しかし、この段階では体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高いそうですので、そういった方は是非注意して体重を落とすようにしましょう。

ただし、そのままにしておくと、病気が進行していきます。

さらに、肥満状態が続くと、肝臓に炎症が起きてくる。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれる。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着く。

その途中でC型肝炎のように、肝がんを発症することもある。

NASHの人が、体重を落とさずに、肥満の状態が続くと、肝臓に炎症がおき、慢性肝炎となる。

そして、慢性肝炎 ⇒ NASH ⇒ 肝硬変肝臓ガン となるおそれもあるそうです。




■NASHとメタボリックシンドローム

西原教授は「いずれにしても内臓肥満がベースになっていることは間違いありません。

40代後半から50代のメタボリックシンドロームの人には、NASHが隠れていると考えていい。

NASHは、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型といえるわけです」と話す。

NASHの指標であるALTなどの検査値は、ほとんど生活習慣病の検査値異常と重なる。

つまり、生活習慣病の進行と同時に、肝障害も進んでいるわけだ。

日本では、BMI25以上の肥満患者では、6~7割がNAFLDの範囲に入る脂肪肝とされ、そのうちほぼ2割がNASHといわれている。

NASHもメタボリックシンドロームも内臓肥満がベースとなっており、40代から50代のメタボリックシンドロームの人は、NASHが隠れていると言っても過言でないようです。

■NASHを予防するにはどうしたらよいのでしょうか?

治療法というと-。

「BMIが増えるのが最初のステップなので減量するのが一番です。まずメタボリックシンドロームを解消すること。

糖尿病では、少しぐらい体重を落としても効果はないが、NASHでは、3キロ減でも随分、ALTなどの数値がよくなります。

肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、黙々と働きつづけますが、いったん壊れてしまったら後戻りはできないので、その前にしっかりした対策が肝心なのです」と西原教授。

まずはメタボリックシンドロームを解消することが大事。

NASHの場合には、3キロの減量でも数値が改善されるようです。

まず食事と体重管理が大切。

糖尿病の人は別にして、1日1500キロカロリー。

1日体重50グラムずつ減る勘定で1カ月1キログラム強の減量がベストだ。

運動についても毎食前後に、とにかく15分くらい体を動かすこと。

強い運動でなくて、それぐらいでも体にたまった脂肪の燃焼には効果がある。そして、高血糖、脂質異常などの生活習慣病の改善。

とにかくメタボを解消して体重を落とすことが大事なのだ。

メタボを解消するためにも、運動と食事の改善でダイエットすることが大事ですね。

しかし、自分で、体重管理ができず、ALTの数値が上がってくるような場合には、薬物治療が追加されるそうです。

メタボリックシンドロームでNASHが気になる方は、予防するためにも、まずは、1ヶ月1キロのペースで3キロのダイエットを行いましょう。

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■高リスクで肝ガンに進展する「非アルコール性脂肪肝炎」とは?

高リスクで肝癌に進展する「非アルコール性脂肪肝炎」とは

(2011/12/15、NEWSポストセブン)

肝硬変肝がんは、B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコールの過剰摂取が原因といわれている。

近年肥満糖尿病高血圧などの生活習慣病を高頻度に合併した脂肪肝で、炎症や線維化を伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)による肝硬変、肝がんでの死亡が増加している。

健康診断で脂肪肝と診断され、年々肝臓の数値が悪化している場合は専門医による早期の受診が不可欠だ。

健康診断で脂肪肝を指摘されても、症状もないため放置することが多い。

しかし、肝硬変や肝がんのリスクが高い脂肪肝もある。

これまで、肝硬変や肝臓がんの原因は、B型やC型肝炎ウイルスの感染や過剰なアルコール摂取だと思っている人が多かったと思います。

しかし、最近は、ウイルスに感染していない人やアルコールをあまり摂取していない人の脂肪肝、通称NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)の中で、炎症や線維化を伴うNASH(非アルコール性脂肪肝炎)からの肝硬変・肝がんが増加しているそうです。

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→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

NASHの多くは肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を合併しており、ウイルス性やアルコール性肝炎よりも予後が悪い場合がある。

大阪府済生会吹田病院の岡上武院長に話を聞いた。
「NAFLDは現在約1000万人いるといわれ、予後が比較的良好な単純性脂肪肝と、予後が悪いNASHに分かれます。NAFLDのうち20~30%がNASHと推計され、NASHは10年以内に10~30%が肝硬変や肝がんに進展します」

NASHの多くは、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を合併しており、ウイルス性やアルコール性肝炎よりも予後が悪い場合があるそうです。

■まとめ

最近「NASH」「NAFLD」という言葉を聞く機会が増えてきましたが、こうした病気の人が増加傾向にあるため、取り上げられる機会が増えているのかもしれません。

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