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「鮭は焼かずに茹でる」が話題!ゆで鮭はいつからある?高タンパク・アスタキサンチン・ビタミンDから考える鮭の魅力

「鮭は焼かずに茹でる」

そんな鮭の食べ方がSNSで話題になっています。

話題の投稿では、

「鮭を焼かずに茹でると、冷凍の鮭でもふっくらしっとり仕上がる」

という調理法とともに、「タンパク質」「アスタキサンチン」といった美容や健康に関心がある人ならつい気になってしまうキーワードが紹介されています。

この投稿を見ていて面白いと思ったのは、

1.鮭はタンパク質を摂れる食材
2.鮭にはアスタキサンチンが含まれる
3.「焼く」ではなく「茹でる」という意外性

の3つが重なっていることです。

さらに考えていくと、鮭にはビタミンDというもう一つの特徴もあります。

でも、その前に一つ気になることがあります。

そもそも「鮭を焼かずに茹でる」という調理法は、最近生まれたものなのでしょうか?

以前ハクライドウでは、SNSで話題になった「アイラップでにんじん1本まるごとレンチン7分」について、その起源を調べました。

すると、SNSによって突然新しい調理法が誕生したというより、以前から存在していたアイデアが、SNSによって「これ便利じゃない?」と再発見されたという流れが見えてきました。

→ 「アイラップでにんじん1本まるごとレンチン7分」の起源は? バズる前からあったアイデアを調べてみた

そこで今回は「ゆで鮭」について調べてみました。

■「鮭は焼かずに茹でる」は最近生まれた調理法?

結論からいうと、

「鮭を茹でる」という調理法そのものは、今回のSNS投稿で初めて生まれたものではありません。

前回調べたところ、少なくとも2021年には料理メディアで、

「鮭は焼かずにゆでるべし!」

として「ゆで鮭」が紹介されています。

その後も「焼かずに茹でる」「茹でるとしっとり仕上がる」といった鮭の調理法はたびたび紹介されていました。

さらに広い視点で見ると、魚を液体の中で穏やかに加熱すること自体、珍しい調理方法ではありません。

西洋料理にも「ポシェ(poaching)」と呼ばれる、水やスープなどの液体を使って魚などを加熱する調理法があります。

つまり、

「鮭を茹でる」という技術そのものが新しいわけではない。

むしろ面白いのは、

昔からある調理法が、SNSによって「焼かなくてもいいんだ!」と再発見されていること

なのではないでしょうか。

■SNSで「茹で鮭」「鮭は焼かずに茹でる」が話題になったのはいつ?

X上の関連投稿の由来は、主に脱サラ料理家・ふらおさん(@furafurafufu)の投稿がきっかけで「茹で鮭」「鮭は焼かずに茹でる」の話題が広がったそうです。

作り方は「塩鮭は焼かずに、酒大さじ3を加えた水で5〜6分茹でる」で、メリットとして「しっとりふっくら」「優しい塩味」「グリルが汚れない」を挙げています。

2025年9月30日の投稿が特に大きな反響で、「何度でも伝えたい 『塩鮭』は焼かずに食べると美味しい」で、焼くデメリット(グリル汚れ・パサつき・塩辛さ)を挙げた上で茹で方を紹介し、いいね約1.5万、表示回数100万超規模のバズになりました。

この投稿は複数のニュースサイト(Yahoo!ニュース)でも取り上げられています。

2015年頃:フーディストノートなどで「え、塩鮭をゆでちゃうの?」という記事が出ており、「テレビでも紹介され話題になった」と記載。酒を入れた弱火で5〜6分ゆでる基本レシピが既に広がっていました。

2022年頃:「「鮭」はもう焼かない。冷めてもふっくらしっとりする「鮭」の簡単調理術」などのWeb記事で同様の方法が紹介されています。

クックパッドなどにも「鮭は焼かずに茹でる!」系のレシピが複数あり、つくれぽも付いています。

2026年2月頃、スーパー・マルエツ公式(@maruetsu1945)の鮮魚部バイヤー投稿(同様の酒入りゆで方)もいいね2万超と大きく広がりました。

■なぜ鮭を茹でると「ふっくら・しっとり」が注目されるの?

鮭を焼いたときにありがちな失敗が、

火を入れすぎて身がパサパサになってしまうこと。

そこで「茹でる」という方法が注目されます。

過去に紹介されている「ゆで鮭」でも、

「しっとり」

「ふっくら」

「やわらかい」

といった食感がメリットとして紹介されています。

ただし、ここで重要なのは、

「茹でれば必ず柔らかくなる」という意味ではない

ということです。

加熱時間や温度によって仕上がりは変わるため、「焼くより茹でる方が優れている」というより、鮭をおいしく食べるための調理法の選択肢が一つ増えた、と考えるのがよさそうです。

そう考えると、

「焼くか茹でるか」

という二者択一というより、

鮭をおいしく食べるための選択肢が一つ増えた

と考えるのがよさそうです。

■鮭がバズる理由(1)「プロテイン代わり」という見方

ここから今回の話が面白くなります。

鮭は単に「焼かずに茹でるとおいしい魚」というだけではありません。

今の食生活のトレンドと非常に相性がよい食材です。

その一つが、

タンパク質。

タンパク質を意識して摂る場合、

プロテイン
鶏むね肉
サラダチキン
卵

などを思い浮かべる人も多いでしょう。

でも、鮭もタンパク質を摂ることのできる食品です。

実はハクライドウでは以前、プロテイン価格の上昇をきっかけに、

「プロテインだけを見るのではなく、魚や大豆などのリアルフードを含めた食生活を考えてみてはどうか?」

という記事を書いています。

→ プロテイン価格の急上昇はホエイプロテインから魚肉(特に銀鮭)やソイプロテインを含めた『リアルフードを中心とした食生活』へのシフトを加速させる!?プロテイン値上げの背景にあるのは?

「プロテイン」と「鮭」のどちらかを選ぶという話ではありません。

大事なのは、

普段の食事からどのようにタンパク質を摂るか

ということ。

ご飯と味噌汁に鮭を一品。

昔からある日本の食事ですが、見方を変えれば「リアルフードからタンパク質を摂る食事」でもあるわけです。

今回「鮭はタンパク質が豊富」とSNSで注目されたのも、現在の高タンパク・プロテインへの関心とつながっているのかもしれません。

■鮭がバズる理由(2)「アスタキサンチン」

そして今回のSNS投稿で、タンパク質以上にインパクトを持っているのが、

アスタキサンチン

です。

アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、鮭の赤い色にも関係しています。

美容や健康に関心がある人なら、

「抗酸化」

「アスタキサンチン」

という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。

→ アスタキサンチンの健康効果・食べ物

今回の投稿でも、

「アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンCの6000倍」

という非常にインパクトのある数字が紹介されています。

ところが、この「6000倍」という数字には注意が必要です。

■「ビタミンCの6000倍」は、身体への効果が6000倍という意味ではない

この「約6000倍」という数字は、アスタキサンチンとビタミンCについて、特定の実験条件下で一重項酸素に対する消去能力を比較した研究に由来します。

つまり、

鮭を食べれば、人間の体内でビタミンCの6000倍の抗酸化作用が得られる

という意味ではありません。

ここはSNSで数字だけが一人歩きすると誤解されやすいところです。

アスタキサンチンが興味深い成分であることと、

「6000倍」という数字が何を意味しているのかは、

分けて考える必要があります。

「○○倍」という数字を見たときには、「何と何を、どのような条件で比較した数字なのか」を確認することが大切です。

■鮭がバズる理由(3)実は「ビタミンD」も見逃せない

今回のSNSではアスタキサンチンが主役になっています。

でも、鮭の栄養を考えると、もう一つ忘れてはいけないのが、

ビタミンD

です。

ハクライドウでは以前、ビタミンDについて調べた記事でも、ビタミンDを含む食品として魚類に注目しています。

→ ビタミンDはどんな栄養素?必要摂取量は?ビタミンDを含む食品・サプリメントがこれからの健康食材としてビジネスの将来性はある?ない?どっち?

つまり鮭という食材を改めて見直してみると、

タンパク質
+アスタキサンチン
+ビタミンD

という複数の視点から見ることができます。

SNSでは一つの栄養成分が大きく取り上げられがちですが、

食品は一つの栄養素だけでできているわけではありません。

そこがサプリメントやプロテインと「食べ物」の違いを考える上でも面白いところです。

■そして「焼かずに茹でる」という意外性

ただ、

「鮭にはタンパク質があります」

「鮭にはアスタキサンチンがあります」

「鮭にはビタミンDがあります」

だけだったら、ここまでSNSでは話題にならなかったかもしれません。

今回、非常に強いフックになっているのが、

「焼かずに茹でるのです……」

という部分です。

私たちにとって鮭といえば、

「焼き鮭」

というイメージがあります。

そこに、

焼かない。

茹でる。

という提案が来る。

すると、

「えっ?鮭って茹でていいの?」

という小さな驚きが生まれます。

これはSNSで情報が広がる上では、とても大きなポイントなのではないでしょうか。

■実はもう一つある。「冷凍鮭でもできる」

そして今回の投稿でもう一つ重要だと思ったのが、

「冷凍の鮭でも」

という部分です。

どれだけ健康にいい食品でも、

高い
手に入りにくい
調理が難しい
面倒

となるとなかなか続きません。

ところが、

冷凍庫に鮭をストックしておく
↓
食べたいときに調理する
↓
タンパク質を摂れるおかずになる

ということであれば、普段の生活にも取り入れやすくなります。

健康習慣では、

「何が体にいいか」だけでなく「続けられるか」

も大切です。

アスタキサンチンの「6000倍」という派手な数字以上に、「冷凍鮭を普段の食事に取り入れやすい」という点の方が、実生活では意味があるのかもしれません。

■「焼き鮭」と「ゆで鮭」、結局どちらがいいの?

ここまで読むと、

「じゃあ鮭は焼かずに茹でた方がいいの?」

と思うかもしれません。

しかし、

焼き鮭をやめて、すべてゆで鮭にする必要はないでしょう。

焼いた鮭には焼いた鮭のおいしさがあります。

茹でる方法には、

「焼くとパサついてしまうのが苦手」

「冷凍鮭をしっとり食べたい」

「違う食べ方を試してみたい」

というときの選択肢になる可能性があります。

また、アスタキサンチンについてネット上では「焼くより茹でた方が残りやすい」といった説明も見かけますが、加熱方法には温度や時間などの条件も関係します。

単純に、

「健康のためには焼き鮭よりゆで鮭が正解」

と考えるのは避けた方がよさそうです。

それより、

自分がおいしく、無理なく鮭を食べ続けられる調理法を増やす

という考え方の方が実用的ではないでしょうか。

■昔からある料理法が「健康ハック」として再発見される

ここまで調べていて、以前の「アイラップでにんじん1本まるごとレンチン7分」の記事と似ていることに気づきました。

→ 「アイラップでにんじん1本まるごとレンチン7分」の起源は? バズる前からあったアイデアを調べてみた

SNSを眺めていると、

「ものすごく新しい料理法が発明された!」

ように感じることがあります。

ところが遡って調べてみると、実は似たアイデアが以前から存在している。

では、なぜ改めて注目されるのでしょうか?

今回の「ゆで鮭」の場合、

●高タンパク

プロテインなどを通じて、タンパク質を意識する人が増えている。

●アスタキサンチン

美容・健康との関連から注目されやすい。

●ビタミンD

鮭をはじめとする魚類を見るもう一つの栄養的な視点になる。

●焼かずに茹でる

「鮭=焼くもの」という先入観をひっくり返す意外性がある。

●冷凍鮭でもできる

特別な材料を必要とせず、日常生活に取り入れやすい。

こうした要素が一つにまとまった結果、

昔からある「鮭を茹でる」という料理法が、現代の健康習慣として再発見された

と考えると面白いのではないでしょうか。

■まとめ|鮭は「焼く」だけじゃない。昔からある知恵を今の食生活に

「鮭は焼かずに茹でる」という食べ方がSNSで話題になっています。

でも調べてみると、「ゆで鮭」という料理法そのものは今回突然生まれたものではなく、以前から紹介されてきました。

今回面白いのは、

昔からある調理法に、現代の健康トレンドが重なったこと

なのだと思います。

鮭を、

「焼き鮭」

として見るだけではなく、

タンパク質を摂れるリアルフード

として見る。

さらに、

アスタキサンチンを含む食品

として見る。

そして、

ビタミンDを含む魚

として見る。

昔から私たちが食べていた食材でも、時代によって見る角度が変われば、新しい価値が見えてきます。

そして「茹でる」という選択肢を知れば、

焼く・蒸す・茹でるなど、その日の気分や料理に合わせて鮭を食べる方法そのものが増える。

「健康にいいから鮭を食べなければ」と考えるより、「こんな食べ方もあるんだ」と選択肢が一つ増えること。

それが結果として、無理なく魚を食べる習慣につながるのかもしれません。

そして今回調べていて改めて面白いと思ったのは、SNSで話題になる健康・料理ハックは、必ずしも「新発明」とは限らないということです。

昔からあった調理法や食材が、時代が変わり、別の視点から見直されることで、新しい価値を持つことがあります。

今回の「ゆで鮭」でいえば、昔から身近にあった鮭という食材と「茹でる」という調理法が、現代の「高タンパク」「アスタキサンチン」「ビタミンD」「冷凍食品」「簡単調理」といった関心と結びついた。

新しい料理が生まれたというより、昔からあった知恵が、今の時代に合った形で再発見された。

そう考えると、SNSで次にバズる料理や健康法も、実は私たちが昔から知っている食材や調理法の中に眠っているのかもしれません。

【参考リンク】

2021年には「鮭は焼かずにゆでるべし!」として「ゆで鮭」が紹介されています。
https://www.lettuceclub.net/news/article/1025835/

2022年にも「鮭は焼かずに茹でる」方法が紹介されています。
https://saita-puls.com/22518

2025年には実際に茹で鮭を作り、時間が経っても柔らかかったという記事があります。
https://ameblo.jp/socchidiary/entry-12906809984.html

アスタキサンチンの「ビタミンCの約6000倍」は、一重項酸素消去に関する特定条件下での比較です。
Comparison of Astaxanthin’s Singlet Oxygen Quenching Activity with Common Fat and Water Soluble Antioxidants







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

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同じ考え方のもとで並んでいます。

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
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この考え方の全体像(意味のハブ)

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コーヒー飲むと抗酸化作用でシミになりにくい!?|#世界一受けたい授業

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■コーヒー飲むと抗酸化作用でシミになりにくい!?|#世界一受けたい授業

Blue Bottle Coffee

by Christopher Michel(画像:Creative Commons)

昨日「抗酸化食品」でよく検索されていたので、調べてみたところ、2013年3月9日放送の世界一受けたい授業でシミができにくくなるものとして「抗酸化食品」を取り上げていたようです。

授業復習|世界一受けたい授業

シミができにくくなる飲み物はコーヒーです。

コーヒーには抗酸化力の強いコーヒーポリフェノールが入っています。
1日2杯以上飲む人は飲まない人に比べて
シミの量が少ないという結果が出ています。

抗酸化力の強い食べ物としては、
アスタキサンチンを含む鮭、カニ、エビが挙げられます。

※飲みすぎにはご注意ください

抗酸化食品を摂ると、 シミができにくくなるそうです。

番組では、コーヒー、鮭、カニ、エビが紹介されていましたが、抗酸化力のある食品はまだまだ多くありますので、ぜひこちらのページを参考にしてみてください。

→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら

→ シミの原因・予防・シミを消す方法 について詳しくはこちら







【コーヒー関連記事】
続きを読む コーヒー飲むと抗酸化作用でシミになりにくい!?|#世界一受けたい授業 →

「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見|金沢大学の研究グループ

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【目次】

■「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見

Japanese New Years Cuisine (Salmon Roe)

by Adam Chamness(画像:Creative Commons)

金沢大学の研究グループが、「アスタキサンチン」に 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見!

(2015/11/25、産経ニュース)

NASHを発症させたマウスに、餌をアスタキサンチンを混ぜたものに切り替えて検討しました。その結果、餌を切り替えたグループでは、切り替えていないグループに比べて、肝硬変につながる肝臓の炎症や線維化が80%近く改善し、治療効果を示すことが判明しました

金沢大学医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの太田嗣人准教授の研究グループは、「アスタキサンチン」がNASHの予防・抑制に有効であるということを明らかにしたそうです。

サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチンによるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の抑制メカニズム|金沢大学
サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチンによるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の抑制メカニズム|金沢大学

参考画像:サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチン」にNASHの予防・抑制作用があることを発見!(2015/11/26、金沢大学)|スクリーンショット

サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチン」にNASHの予防・抑制作用があることを発見!

(2015/11/26、金沢大学)

NASHを引き起こす高コレステロールの餌をマウスに3ヶ月間与え,高コレステロールの餌にアスタキサンチンを混ぜて与えた群と比較しました。その結果,アスタキサンチンを混ぜた群は混ぜないグループに比べて,生活習慣病やNAFLDの基盤にあるインスリン抵抗性が弱まり,肝臓の脂肪沈着が約50%減少し,脂肪肝になりにくいことが明らかとなりました(図2)。さらに,脂肪蓄積によって生じる脂質の過酸化(酸化ストレス)が80%以上抑制され,炎症を引き起こすマクロファージ(クッパー細胞)を炎症性のM1マクロファージから抗炎症性のM2マクロファージに変換することで,脂肪肝からNASHの発症が抑えられることが判明しました(図3)。

次に,NASHを発症させたマウスに,餌をアスタキサンチンを混ぜたものに切り替えて検討しました。その結果,餌を切り替えたグループでは,切り替えていないグループに比べて,肝硬変につながる肝臓の炎症や線維化が80%近く改善し,治療効果を示すことが判明しました(図2)。

高コレステロールの餌だけを与えたマウスと高コレステロールの餌にアスタキサンチンを混ぜて与えたマウスを比較すると、アスタキサンチンを混ぜたグループは肝臓の脂肪沈着が約50%減少し、脂肪肝になりにくく、また、脂肪蓄積によって生じる酸化ストレスが80%抑制されたことからNASHの発症を予防する効果がわかりました。

NASHを発症させたマウスにおいても、アスタキサンチンを与えたグループでは肝臓の炎症や線維化が80%近く改善したことから、NASHの治療にも効果があることが期待されます。

本研究では,NASHの発症予防および抑制作用をビタミンEと比較検討し,アスタキサンチンにはビタミンEに比べ優れた,強いNASHの予防・抑制効果があることが明らかとなりました。さらに,臨床試験によって,NASH患者においても肝臓の脂肪蓄積が抑えられていることも確認されました。

また、アスタキサンチンはビタミンEに比べても、NASHの予防・抑制効果により効果的だということもわかったそうです。

■NASHとは

国内患者数が2,000万人と推定され、肝臓の生活習慣病といわれる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肝臓に脂肪が沈着した単純性脂肪肝、炎症を発症しているNASHに分類されます。このうち、患者数が300~400万と推定されるNASHは5~20%が肝硬変や肝がんへと進行します

通常、体内に取り入れられた脂肪は、肝臓の中で身体が利用できるエネルギー源として変化し、全身に送り出されます。

しかし、カロリーオーバーの食生活で内臓脂肪が溜まると、そこから常に、大量の脂肪が肝臓へと供給されることなってしまいます。

すると、余った脂肪が肝細胞の中に溜まってしまいます。

これが、「脂肪肝」です。

肝臓は、たまり続ける脂肪を燃やそうとするのですが、その過程で、不完全燃焼から有害な活性酸素が発生し、肝臓の細胞を攻撃し、炎症を引き起こしてしまうのです。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれます。

※NAFLD=nonalcoholic fatty liver diseaseの略。「非アルコール性」とは、飲酒習慣がないか、1日1合(ビール大瓶1本)以下しか飲まない人を指す。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変や肝臓がんに行き着きます。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら




■アスタキサンチン

カロテノイドの一種で、サケ、エビ、カニなどの赤い色素として知られている。藻類等が紫外線から生体を守るために体内で産生し、それを食物連鎖により様々な生物が生体防御物質として体内に摂り入れていると考えられている。
非常に強い抗酸化力を持ち、光老化の原因となる活性酸素を消去する力はビタミンCの6000倍、脂質の過酸化抑制力は、ビタミンEの1000倍といわれている。

アスタキサンチンは、鮭やイクラ、エビ、カニ、オキアミなどに多く含まれている天然の赤い色素です。

アスタキサンチンは、カロチノイドの中でも抗酸化力に優れているといわれています。

→ アスタキサンチンの健康効果 について詳しくはこちら

■まとめ

これまで脂肪肝やNASHには、ビタミンEを含む食べ物がよいといわれていました。

脂肪肝・NASHには、ビタミンEを含む食べ物が良い!?で紹介した米オハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部のDanny Manor医師の研究によれば、肥満によって引き起こされた脂肪肝・NASHには、ビタミンEが多く含まれる食べ物が良いそうです。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)を予防するには

病院では、脂肪肝に対して、肝臓保護の目的でビタミンEや大豆の成分でもあるリン脂質、糖尿病や脂質異常症の治療薬などが処方されるが、基本は生活習慣の改善だ。

非アルコール性脂肪肝にビタミンEが効果的

米国・コロンビア大学Joel Lavine博士らの研究チームが4月28日のオンライン版“New England Journal of Medicine”に発表した研究によると、非アルコール性脂肪肝の治療にビタミンEが効果を持つことが確認されたということです

今回の研究によって、NASHの発症予防・抑制作用に関して、アスタキサンチンとビタミンEを比較したところ、アスタキサンチンにはビタミンEに比べて優れた、強いNASHの予防・抑制効果があることが明らかとなったことで、今後NASHの治療にアスタキサンチンが用いられるようになるかもしれません。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

→ アスタキサンチンの健康効果 について詳しくはこちら







【NASH関連記事】
続きを読む 「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見|金沢大学の研究グループ →

サケのアスタキサンチンで血液を正常にしてメタボ改善!【今でしょ講座】さけ缶に含まれる抗酸化物質アスタキサンチン

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■【今でしょ講座】さけ缶に含まれる抗酸化物質アスタキサンチン

2018年10月23日放送の「林修の今でしょ講座」では「さけ缶」を取り上げました。

体は酸化することにより病気にかかりやすくなりますが、鮭には含まれるアスタキサンチンという強力な抗酸化物質が含まれているためおすすめなのだそうです。

さけ缶と一緒にとるとアスタキサンチンの吸収が数倍になる調味料は「オリーブオイル」!

アスタキサンチンは油と一緒にとると溶けて吸収しやすくなるそうで、さけ缶とビタミンCとビタミンEという抗酸化物質を含むブロッコリーをオリーブオイルで炒める食べ方をおすすめしていました。

また、さけ缶と赤い野菜の食べ合わせもおすすめしていて、さけ缶とトマトの組み合わせはアスタキサンチンとリコピンにより抗酸化力が持続し、効果がアップするそうです。

→ アスタキサンチン について詳しくはこちら

■【おもいっきりイイ!!テレビ】サケのアスタキサンチンで血液を正常にしてメタボ改善

Sake Sushi

by Christian Kadluba(画像:Creative Commons)

2008年11月27日放送のおもいっきりイイ!!テレビでは、「食べてメタボを改善」がテーマでした。

鮭の赤い色であるアスタキサンチンには血液を正常にする働きがあるそうです。

これまでの研究で、アスタキサンチンは血圧やHDL値や血糖値、中性脂肪値を正常な範囲に調整することが確認されています。

さらに、アスタキサンチンにはアディポネクチンを増加させる作用があるともいわれており、メタボ改善できるとして注目されています。

血管を若返らせるアスタキサンチン|富士フイルムヘルスケア未来研究所

メタボリックシンドロームの予備軍の17名(22~65歳)にアスタキサンチンを3ヶ月摂ってもらった研究では、血管の傷を修復し、糖尿病や動脈硬化の予防に役立つ「アディポネクチン」というホルモンの分泌が増加したことが報告されています。

サケを食べてメタボ改善!







【関連記事】

公開日時: 2008年11月27日 @ 04:49

緑黄色野菜・魚で加齢黄斑変性など目の病気を予防

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■緑黄色野菜・魚で加齢黄斑変性など目の病気を予防

Kale smoothie

by Lars Plougmann(画像:Creative Commons)

(2)緑黄色野菜や魚が有効

(2010/2/10、読売新聞)

加齢黄斑変性は年齢に伴う目の病気の一つ。

網膜の中心にある直径約2ミリの黄斑に異常が生じ、物がゆがんで見えたり、真ん中の部分が見えなくなったりするほか、失明にもつながる。

欧米に多かったが、最近は日本でも患者が急増している。

北海道大学の石田晋教授(眼科)は「食生活の欧米化も一因と考えられます」と説く。裏返せば、食事次第で予防できる可能性もあるわけだ。

加齢黄斑変性は、欧米に多かった目の病気でしたが、最近では、日本でも患者が急増していることから、北海道大学の石田晋教授によれば、食生活の欧米化が原因の一つではないかと考えられているようです。

注目される栄養成分の一つがルテイン。

カロテノイドと呼ばれる天然色素の一種で、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、トウモロコシ、卵黄などに多く含まれている。

ルテインは、黄斑に取り込まれて、その色素を補強する。

カロテノイドの摂取量が多い人は、少ない人に比べて加齢黄斑変性のリスクが半減し、中でもルテインの効果が最も大きかったと報告されている。

目の病気から守る6つの食べ物とは?という記事でも取り上げましたが、ルテインは目の健康を守る栄養素として注目されています。

【関連記事】

サケやマスの身、カニやエビの殻などの赤い色素に含まれるアスタキサンチンもカロテノイドの一種。

動物実験の段階だが、加齢黄斑変性の抑制に有効と確認されている。

アスタキサンチンも注目されていますよね。

【関連記事】

サバ、イワシ、マグロなどの魚の脂に多く含まれる脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、加齢黄斑変性の引き金となる高脂血症や動脈硬化を予防する。

動物実験ではEPAの摂取で加齢黄斑変性が抑制された。

これらは一般的に「老化防止に効く」とされ、老眼や白内障などにも効果が期待できそうだ。

オメガ3脂肪酸のDHA・EPAもよいとして人気です。

野菜(緑黄色野菜)や魚(青魚)を中心とした和食が目の老化を予防するためにも大事なようです。

カシス・ルテイン・ブルーベリー専門店

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目の病気

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