> 健康・美容チェック > 脳卒中 > 脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリ用ロボの開発|九大研究グループ
■脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリ用ロボ「SMOVE」の開発|九大研究グループ
参考画像:Kyushu University, Department of Mechanical Engineering, Faculty of Engineering System Engineering Lab|スクリーンショット
(2017/1/5、読売新聞)
研究グループは、体を動かす命令を出した際に脳に生じる血流の変化が、まひで体を動かせない患者でも起きることに着目。頭に装着するだけで脳内のヘモグロビン量を測定できる簡便な検査装置を用い、独自に開発した手指のリハビリ機器をコンピューターで連動して動かすシステムを考案した。
無線で「力」を伝える「フォーストランシーバー」を開発 医療介護提供者の負担軽減に役立つ期待|慶応大によれば、慶應大学の研究チームは、無線によって2台の装置間で「力」を瞬時に伝える通信機「フォーストランシーバー(無線による携帯型力触覚通信機)」を開発したそうで、脳梗塞などで手を思うように動かせなくなった患者のリハビリに使えば、理学療法士が離れた場所から手や腕の動きを助けることにも活用できる可能性があることを紹介しましたが、九州大学医学部、工学部などの共同研究グループは、体を動かす命令を出した時に脳に生じる血流の変化が脳卒中によるまひで体を動かせない患者でも起きることに着目し、手指のまひを改善するリハビリ用ロボット「SMOVE」の開発を進めているそうです。
<リハビリ・ロボットの仕組み>
手を握ると想像する
→ヘモグロビンの量を測定する
→コンピュータを介して信号を送る
→手指のリハビリ機器が動く
→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら
【関連記事】
- 介護施設で「パワーリハビリ」を導入 約8割に介護度を改善したり重症化を防ぐ効果|弘前
- 筋肉の動きをモニタリングできる電子タトゥー|脳卒中の患者のリハビリや車の運転の居眠り防止、義肢の操作|テルアビブ大学
■まとめ
今回の研究は脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリを目的としていますが、この仕組みを用いれば、遠くに離れたロボを動かすことできることで様々な用途で活用できるようになるかもしれません。
舌で車いすやパソコン操作する方法を開発|米ジョージア工科大では、舌でパソコンや車いすを操作する方法や声を出したり、顎を動かしたりして車いすを操作する技術や息でパソコンが操作できる技術を紹介して、これらの技術がユーザーインターフェース(UI)として活用されるのではないかと書きましたが、今回紹介した仕組みもその可能性があるのではないでしょうか。
A hand exoskeleton robot for rehabilitation using a three-layered sliding spring mechanism
Body image transferable microsurgical robot
→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら
【リハビリ 関連記事】
- 脳卒中患者の神経回路の修復を促すリハビリ機器の製品化に向けた医師主導治験を始め、3年後の発売を目指す|慶応大学・パナソニック
- 筋肉の動きをモニタリングできる電子タトゥー|脳卒中の患者のリハビリや車の運転の居眠り防止、義肢の操作|テルアビブ大学
- バランスWIIボードは160万円以上する脳卒中リハビリ器具としても使えるほど優れた製品!?|豪メルボルン大
- 介護施設で「パワーリハビリ」を導入 約8割に介護度を改善したり重症化を防ぐ効果|弘前
- 無線で「力」を伝える「フォーストランシーバー」を開発 医療介護提供者の負担軽減に役立つ期待|慶応大
【脳卒中 関連記事】