■タバコを吸わない人の保険料を割り引きする医療保険を発売|T&Dフィナンシャル生命
参考画像:タバコを吸わないあなたへ自信の医療保険! ~「家計にやさしい終身医療」』(2017/1/24、T&Dフィナンシャル生命保険株式会社)|スクリーンショット
保険とIoTを融合した健康増進サービスの開発に注目!|ウェアラブルデバイスをつけて毎日運動する人は生命保険・医療保険の保険料が安くなる!?では、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社はFitbitを導入し、健康と運動データとの関係を分析する取り組みを行い、今後の新しい保険商品の開発を検討しているということを紹介しました。
例えば、ウェアラブルデバイスから得られるデータにより、運動をする機会が多い人が病気になるリスクが低いということがわかったとするならば、それに対応した新しい保険商品(例:ウェアラブルデバイスをつけて、毎日運動をしている人は保険料が安くなる)の開発が検討されるかもしれません。
健康な人ほど保険料が安くしていくということが傾向として表れているのでしょうか、T&Dフィナンシャル生命保険株式会社は、タバコを吸わない人が得をする医療保険の販売を開始するそうです。
タバコを吸わないあなたへ自信の医療保険! ~「家計にやさしい終身医療」』
(2017/1/24、T&Dフィナンシャル生命保険株式会社)
「家計にやさしい終身医療」は、タバコを吸わない方の保険料を割り引き、日帰り入院・外来手術から保障するシンプルな医療保険となります。
T&Dフィナンシャル生命保険株式会社が2017年2月2日より販売する「家計にやさしい終身医療」という医療保険の特徴は、「タバコを吸わない人の保険料を割り引く」というものです。
過去 1 年以内に喫煙歴がない場合、主契約の保険料を割り引きます。※
唾液検査を受けていただき、被保険者の喫煙状況等がT&Dフィナンシャル生命の定める基準を満たすことが必要となります。
同様のアイデアは第一生命の子会社のネオファースト生命でも保険商品として以前販売されています。
ネオファースト生命、過去1年間タバコを吸っていない方の保険料を割り引きをする非喫煙者割引特約を付けた終身医療保険を生保業界初めて適用したそうです。
【関連記事】
■喫煙率の高さと健康の関係
喫煙は、がん、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、動脈硬化などの病気に対するリスク要因であり、喫煙率の高さと健康には深い関係があります。
岩手県、脳卒中の死亡率が全国でワースト1!その原因とは!?によれば、岩手県は脳卒中の死亡率が全国でワースト1なのですが、その原因の一つに喫煙率の高さがあります。
なぜ、青森県が平均寿命最下位なのか?|青森県を長寿県にするための方法とは?によれば、たばこに関しては厚労省の25年の国民生活基礎調査によると、青森県民の喫煙率は男性が40・3%で全国1位、女性は14・3%で同2位と、喫煙率は男女とも高いという結果が出ています。
たばこを吸う人は非喫煙者に比べてがんの再発リスクは2.5倍|山形大によれば、がん経験者でたばこをやめなかった人は、たばこを吸わない人に比べて、がんの発症リスクが約2.5倍になるそうです。
世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。
■まとめ
積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中や心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。
その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下して可能性があるようです。
タバコを吸わない人が得をする医療保険ができたように、これからは様々な予防医療に取り組んだ人には保険料が安くなるといった保険商品も考えられそうです。
また、可能性としては、PHYSIO HEALTH|従業員向けの健康コーチをするモバイルヘルスプラットフォームのような、雇用主の健康保険料に対するコストを減らし、健康奨励プログラムに励む従業員に報酬を与えるシステムを企業と保険会社が組み合わせるということもあるのではないでしょうか。
このように、健康とはこれまで縁がなかった銀行などの金融機関や保険会社が健康への関心を高めていくことによって、社会全体で健康な生活を後押ししていくような形になっていきそうです。
銀行が健康的な人には金利を上乗せする時代が来る!?健康が金利に反映されるアイデア|#ダボス会議2017 人生100年時代では、佐藤康博みずほフィナンシャルグループCEOが健康的な人には金利を上乗せするという健康を金利に反映するアイデアを提案されていたことを紹介しました。
人の信頼度を評価するシステムによって信頼自体がお金(通貨)のような価値をもつ時代になる!?では、信頼が通貨のような価値を持つ時代について紹介しましたが、長寿社会において健康であることは価値が高くなっており、行政機関や銀行、保険会社などの取り組みによって、健康であることが数字として表れることで、健康が通貨としての価値を持ち、本当の意味での資産になる日も近いかもしれません。
【関連記事】
- 大腸がんの発症確率を年齢、肥満、身体活動、飲酒、喫煙の5項目で計算|国立がん研究センター
- 喫煙で全身の血管での動脈硬化のリスクが高くなる|滋賀医科大
- 受動喫煙対策で飲食店や駅構内なども屋内原則禁煙へ|健康増進法改正案
- 受動喫煙による肺がんのリスク約1.3倍!|受動喫煙の肺がんリスク評価「確実」へ|国立がん研究センター
- 受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人|なぜ前回調査に比べて倍増したのか?|厚労省調査
- <たばこ>ペットも受動喫煙でがんの恐れ
- 受動喫煙を受けている女性は、受けていない女性より血圧が高い|東北大
- 受動喫煙は配偶者の脳卒中リスクを高める
- <がん死亡率>10年間で20%減という目標を達成できず 15.6%にとどまる|国立がん研究センター
- たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こる|国立がん研究センターなど
- 中性脂肪が高くなる原因|炭水化物・アルコール・肥満による運動不足・タバコ
- 妊婦の喫煙は胎児のDNAに科学的変化を与え、子どもを危険にさらす恐れ
- 低所得者ほど穀類摂取が多く、野菜・肉類は少ない、喫煙者の割合が多い
- 喫煙、高血圧、高コレステロールで寿命は10年程度短くなる、英研究報告
【関連記事】
- 使わなかった保険料が戻ってくる医療保険「メディカルKit R」|2つのR機能|開発のきっかけ
- 保険会社が導入している健康増進活動で付与されたポイントがデジタル通貨となれば、キャッシュレス社会に近づき、医療費が削減され、老後の資産形成に対する不安が減る!?
- 健康状態や生活習慣改善の取組みを考慮した保険料が設計される「パーソナル保険」の時代に!|#Insurtech(インシュアテック)
- 夫婦で健康のために今後取り組みたいことは「一緒に運動する(ランニング・ウォーキング)」|子どもが親に元気でいてほしい年齢は、健康寿命より20歳も上!|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険
- 介護度改善を応援する国内初の専用保険『明日へのちから』|介護度が軽くなると保険金が払われる保険|アイアル少額短期保険
- 健康増進型保険「Japan Vitality Project」の目指すものとは?|住友生命・ソフトバンク・Discovery
- 収入保障保険「家族のお守り」には喫煙状況や健康状態(BMI・血圧)などにより保険料が割安になる特約がある!|損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
- 「スーパー割引定期保険」|健康な人ほど保険料が安くなる死亡保険|メットライフ生命
- 「健康年齢連動型医療保険」|「健康年齢®」が低いほど保険料が安くなる!|健康年齢少額短期保険
- 契約時から健康年齢により保険料を決定する「ネオde健康エール」|健康な人ほどお得な保険料で加入できる!|ネオファースト生命保険
- 「ずっともっとサービス」に「健康サポートマイル」を導入|健康増進に取り組むとサンクスポイントが貯まる仕組み|日本生命保険相互会社
- 「あるく保険」|健康増進活動に応じて保険料をキャッシュバックする業界初の商品|東京海上日動あんしん生命保険
- メットライフ生命、健康サポートのための包括的なサービス提供を実施
- 生理日の記録や排卵日の予測、基礎体温管理ができる、女性向け体調管理スマホアプリ「楽天キレイドナビ」を開始|楽天生命
- SBI生命保険、健康管理や生活習慣改善のためのFINCアプリのサービス対象者を保険加入者全員に拡大
- 「からだ予測ナビ 生活習慣病編」|10 年後の生活習慣病の発症率を予測するサービスを開発|東京海上日動
- 日本生命、健診・医療ビッグデータを活用した健康支援でヘルスケア事業に参入 野村総研・リクルートと連携|「INSURTECH(インシュアテック)」と「健康経営」がキーワード
- 太陽生命保険、認知症の治療を支援する新商品「ひまわり認知症治療保険」を販売
- 「認知症予防アプリ」|歩行速度を測定し認知症・MCI(軽度認知障害)のリスクが高い場合に通知する|太陽生命
- LIFE SHIFT(ライフ・シフト) が話題!寿命100年時代に社会はどう変わる?|【思考実験】1000歳まで寿命が延びたら?
- 「健康ポイント制度」に医療費を抑制する効果があることが初めて実証される
- 健康ゴールド免許|定期検診などの予防医療を導入することで、病気による死亡リスクが減少し、医療費の削減にもつながる
- 保険とIoTを融合した健康増進サービスの開発に注目!|ウェアラブルデバイスをつけて毎日運動する人は生命保険・医療保険の保険料が安くなる!?
- メタボ改善を促す保健指導の成果に応じてポイントがもらえる!?その仕組みとは?
- 老後保障と介護保障の十分な準備ができておらず老後生活の不安を抱えている|平成28年度生活保障に関する調査
- 将来的には病気の問診や保険商品の質問項目に「これまで脳震盪を経験したことがありますか」が追加される!?