膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学

【階段を降りる時に膝が痛い人に朗報!】膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学

> 健康・美容チェック > 膝が痛い > 膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学




■要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の第一位は「関節疾患」!

ひざ痛中高年1800万人 要介護へ移行リスク5.7倍|厚生労働省研究班(2013/8/13)によれば、厚生労働省研究班の調査によれば、膝の痛みで悩む中高年が1800万人に上ると推計されるそうです。

ショウガでひざ痛(変形性膝関節症)の予防・改善|#みんなの家庭の医学によれば、「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」は、クッションの役割を果たしているひざの軟骨がすり減り、炎症が起こることで、強い膝の痛みが起こります。

日本における変形性膝関節症の潜在患者数は3000万人いるといわれるそうです。

膝には歩くときに体重の3倍もの負荷がかかるそうで、例えば体重50kgの人の場合には、3倍の150kgの負担が膝にかかっているということです。

平成25年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

介護が必要となった主な原因を要介護度別にみると、要支援者では「関節疾患」が 20.7%で最も多く、次いで「高齢による衰弱」が 15.4%となっている。要介護者では「脳血管疾患(脳卒中)」が 21.7%、「認知症」が 21.4%と多くなっている。

厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査の概況によれば、要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の第一位は「関節疾患」となっています。

→ 変形性膝関節症(膝が痛い) について詳しくはこちら

そこで、今回注目したのは、膝や足首への負担が少ない階段です。

■膝や足首への負担を軽くして、階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段とは!?

Assistive Stairs Make Going Up and Down Easier

Climbing Stairs Just Got Easier with Energy-Recycling Steps

(2017/7/12、ジョージア工科大学)

The spring-loaded stairs compress when someone comes down the stairs, saving energy otherwise dissipated through impact and braking forces at the ankle by 26 percent.When going up, the stairs give people a boost by releasing the stored energy, making it 37 percent easier on the knee than using conventional stairs.

ジョージア工科大学(Georgia Tech University)とエモリー大学(Emory University)の研究者が開発したのは、階段を降りるときのエネルギーを格納し、登るときにエネルギーを解放して、階段の上り下りをアシストする装置です。

階段を降りるときにスプリング式の階段が圧縮されることで、足首への衝撃が26%軽減され、階段を上るときにはその時に蓄えられたエネルギーを解放し増幅させて、膝への負担が37%減るそうです。

【参考リンク】




■まとめ

膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学
膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学

参考画像:Assistive Stairs Make Going Up and Down Easier|YouTubeスクリーンショット

高齢化社会を迎える国々にとっては、要介護者を少なくするためにも、高齢者がいかに元気で生活してもらえるか、そしていかに生活動作を楽にできるかについて考えていく必要があります。

1.ロコモティブシンドロームにならないようにロコモ対策・パワーリハビリを行なう

ロコモの要因となる3つの病気とは?|ロコモティブシンドロームチェック・ロコモにならないための運動のやり方によれば、ロコモティブシンドロームは日本整形外科学会が提唱した、骨や関節などの運動器の障害のため、要介護状態になる危険性が高いことを示す概念です。

ロコモティブシンドロームの要因となる病気は、骨粗鬆症・変形性関節症・脊柱管狭窄症の3つの病気。

こうした病気になることで、運動器の障害が生まれ、要介護状態になる危険性が高くなりますので、ロコモにならないための運動「ロコトレ」で予防していくことが提案されています。

介護施設で「パワーリハビリ」を導入 約8割に介護度を改善したり重症化を防ぐ効果|弘前によれば、弘前市内の介護施設が専用マシンで筋力アップのトレーニングを行う「パワーリハビリ」を取り入れたところ、約8割の人に介護度を改善したり重症化を防ぐ効果があったそうです。

2.動き自体をサポートする装置

[vimeo]https://vimeo.com/198871875[/vimeo]

Superflex – Aura Powered Suit|from fuseproject|Vimeo

SUPERFLEX社、高齢者の動きをサポートして衣服の下から着ることができるパワードスーツ「AURA(オーラ)」を開発で紹介したSuperflex(スーパーフレックス)社のAura(オーラ)は高齢者の動きをサポートするパワードスーツで、衣服の下から着ることができるようになっています。

着用している人が体を動かす際の筋電信号を拾って、胴体、臀部・腰、脚の筋肉を強化(支援)して、立ったり座ったりといった動きのサポートをするように設計されています。

未来では、義体化ということも視野に入ってくるかもしれません。

3.階段の上り下りをアシストする装置

今回紹介した階段の上り下りを補助する装置が設置されれば、膝や足首への負担が軽くなることによって、高齢者の歩行をアシストすることにつながることが期待されます。

1.ロコモティブシンドロームにならないようにロコモ対策・パワーリハビリを行なう、2.動き自体をサポートする装置、3.階段の上り下りをアシストする装置によって高齢化社会をどのように乗り越えていくかを考えていくことができれば、世界に対してもその仕組みを輸出することができるのではないでしょうか。







【関連記事】

【関連記事】