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■歯周病で認知症悪化の仕組み解明|歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待|名古屋市立大学
by Herry Lawford(画像:Creative Commons)
名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授と、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの松下健二部長は、松本歯科大学、愛知学院大学、名古屋大学との共同研究によれば、マウスの実験で、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やし、認知機能が低下したことがわかりました。
今後ヒトにおける効果が確認できれば、アルツハイマー病の進行を予防・軽減するために、歯周病の治療や口腔ケアを行なうようになるかもしれません。
認知症・アルツハイマー病を予防するためにも、歯周病予防をしていきましょう!
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【参考リンク】
歯周病で加速するアルツハイマー病分子病態と認知機能障害~歯周病治療と口腔ケアによるアルツハイマー病発症予防に期待~
(2017/11/8、名古屋市立大学)
歯周病マウスでは、対照群に比べて脳内アミロイドβタンパク質レベルが著明に上昇し、脳内炎症分子(サイトカイン)の上昇が認められました。また、歯周病マウスでは、記憶学習能力の有意な低下が見られました。この現象は、歯周病という慢性炎症が、脳内に波及し、それがアルツハイマー病の原因分子であるアミロイドβタンパク質の脳内レベルを上げ、認知症を増悪させていることを示しています。また、歯周病の治療や口腔ケアによってアルツハイマー病の発症予防や症状の進行を抑制できることが期待されます。
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【参考リンク】
- Naoyuki Ishida, Yuichi Ishihara, Kazuto Ishida, Hiroyuki Tada, Yoshiko Funaki-Kato, Makoto Hagiwara, Taslima Ferdous, Mohammad Abdullah, Akio Mitani, Makoto Michikawa & Kenji Matsushita Periodontitis induced by bacterial infection exacerbates features of Alzheimer’s disease in transgenic mice.「マウスモデルにおいて歯周病菌の感染によって惹起した歯周病はアルツハイマー病の病態を増悪させる」 npj Aging and Mechanisms of Disease 3, Article number: 15 (2017) doi:10.1038/s41514-017-0015-x
- アルツハイマー、歯周病で悪化 マウス実験で判明 名古屋市大大学院チーム(2013/7/1、日本経済新聞)