例えるなら、「梅干し」と「梅の酢漬け」の違い。(美味しんぼより)
梅干し→梅を塩に漬けると梅酢が出てくる。手間暇がかかる
梅の酢漬け→梅を酢につけると簡単で大量にできる。 https://t.co/UVUdHWZT7D
— ばあちゃんの料理教室/ハクライドウグルメ🍳💓 (@hakuraidou) January 11, 2020
元ツイートはマーケティングのやりすぎで世の中に「それっぽいもの」が増えているような気がするというもの。
「本物」と「本物っぽいもの」の違いは何かと考えると、「美味しんぼ」に出てくる「梅干し」と「梅の酢漬け」の違いに近いのではないでしょうか?
梅干しは、梅を塩に漬けると梅酢が出てくるまで待つ必要があるため、手間暇、時間がかかりますが、梅の酢漬けは、梅を酢につけると簡単ですぐに作ることができます。
酸っぱい梅であることは同じでも、梅干しと梅の酢漬けは全くの別物です。
最近らっきょうを漬けているのですが、らっきょう漬けには本漬けと簡単漬けという2つの漬け方があります。
らっきょう漬けの下処理・下漬け【#ばあちゃんの料理教室】https://t.co/oS6q2fhIrz#ブログhttps://t.co/YBJ1v3Ekuw
らっきょうの選び方や漬け方(本漬けと簡単漬け)などらっきょう漬けの世界は奥深いです。ここから1、2週間後が楽しみ!#料理好きと繋がりたい pic.twitter.com/YUbTqNOMLQ
— ばあちゃんの料理教室/ハクライドウグルメ🍳💓 (@hakuraidou) May 20, 2020
絶品!カリカリらっきょう漬けの失敗しない作り方(塩漬け~塩抜き~本漬け)【ばあちゃんの料理教室】/HOW TO PICKLE SHALLOTS
本漬けはらっきょうを塩漬けにして乳酸発酵させる工程があり、簡単漬けはその工程を省いたもの。
らっきょうを乳酸発酵させることにより、らっきょう本来の「旨さ」が増してくるそうです。
本漬けと簡単漬けの違いは、旨み、食感、日持ち、経過後の色(本漬けは白いまま、簡単漬けは飴色のようになる)の違いがあるそうです。
簡単漬けと本漬けの画像の違いを見ていただくとわかるのですが、本漬けは白くきれいで、簡単漬けは飴色に変化しているのがわかります。
発酵する時間を通じて、らっきょうはらっきょう漬けへと変化していくわけですね。
「本物」と「本物っぽいもの」の違いは、この梅干しやらっきょう漬けにおける「(梅酢が出る、乳酸発酵する)時間」を惜しんだ結果、現れたものともいえるかもしれません。
だからといって「効率よく」がいけないといっているわけではありません。
それを作り上げる上で必要な準備や段取り、整理整頓・掃除・片付けは徹底的に効率よくしたほうがいいですよね。
そのモノやサービスの肝とか価値にとって大事なものを守るためには、手間暇、時間を惜しまずにやることが必要だということです。