自粛解除後に「コロナうつ」が急増する!?

自粛解除後に「コロナうつ」が急増する!?




自粛解除後に「コロナうつ」が急増する!?
自粛解除後に「コロナうつ」が急増する!?

ニック・シュリアヒン|unsplash

【特集】「コロナうつ」自粛解除から日常へ戻る今が危険 “心の不調”相談件数も急増(2020/6/3、mbsnews)の中で紹介されている「大阪府こころの健康総合センター」によれば、新型コロナウイルスに関連した心の不調についての相談件数が増加傾向にあるそうです。

緊急事態宣言に伴う営業自粛・外出自粛要請があり、テレワークなど自宅での生活を続けていた人がもう一度会社に通勤するというリズムに戻すのは精神的なストレスになると思いますし、また、新型コロナウイルスによる経済の影響、将来への不安が「コロナ鬱」を引き起こす恐れがあるというのはなんとなく想像できます。

もう一つ、移動しないことがうつ病のきっかけになるのでないかということが考えられます。

<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?|米ノースウエスタン大学によれば、米ノースウェスタン大の研究グループによれば、うつ病患者は外出する気力がなくなり、憂鬱な気分を紛らわすため、一人で自宅などインターネットやゲームをしていたと考えられるのですが、外出自粛に伴って半強制的に自宅に居続ける生活自体がうつ病を引き起こすとも考えられないでしょうか?

#ポケモンGO(#POKEMONGO)はうつ病の改善につながる可能性がある!?|ポケモンGOはプレイヤーの心理的ストレス反応を減少するで紹介した東京大学医学系研究科精神保健学分野の渡辺和広大学院生、川上憲人教授らが行なった調査によれば、「Pokémon GO」を 1 ヶ月以上継続してプレイしたことがあるプレイヤーは、2015年11月時点と比較して心理的ストレス反応(気分の落ち込み、不安、疲労感など、負荷がかかった際に生じる心の反応の総称。)が減少していることがわかったそうです。

ゲームで歩くことが心理的ストレス反応が減少していることからうつ病の改善につながるのではないかという期待がある研究ですが、外出自粛で歩く時間が減ってしまい、元の生活に戻ってしまった結果、心理的ストレスが増加している人もいるのではないでしょうか?

また、孤独でいることもうつ病リスクを高めると考えられます。

一人暮らしの高齢男性、孤食でうつ発症が2・7倍出やすい!?で紹介した千葉大や東京大などのグループが行なった研究結果によれば、一人暮らしの高齢者の男性で孤食が多い人は、だれかと一緒に食事をする人に比べて、うつ症状が出やすいそうです。

意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?によれば、

  • 日本人の傾向として、物事を悲観的にとらえる傾向が強いこと
  • 加齢による心身の衰え
  • 重い病気
  • 脳血管障害の後遺症
  • 経済力低下
  • 社会的役割の喪失感
  • 一人暮らしの孤独感

などが高齢者のうつ病が多い理由にあるようですが、今回の新型コロナウイルスでは、物事を悲観的に捉える人も多かったでしょうし、経済力の低下や社会的役割の喪失感、孤独感を感じた人も多かったでしょうから、「コロナ鬱」を起こしてもおかしくないのではないでしょうか?

今回のニュースは「コロナ鬱」について取り上げたものですが、認知症の予防につながる9つのリスク要因によれば、うつ・運動不足・社会的孤立といった認知症の予防につながるリスク要因とも関係していますので、「コロナ認知症」を引き起こすことも考えられます。

これからはいかにして新型コロナ対策をしながら、社会的交流を持つ、運動をする方法を考え、実行することが重要になってきます。







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