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温泉入浴で腸内細菌に変化 九州大、別府での研究を中間報告(2021/12/16、毎日新聞)で紹介されている九州大都市研究センターや九大別府病院の医師らの研究グループに研究によれば、温泉には特定の病気のリスクを下げる効果があるという研究報告を発表しました。
その結果、別府温泉のうち単純温泉に入った男性グループは痛風と過敏性腸症候群のリスクが、硫黄泉だと肝臓病のリスクがそれぞれ1割以上減った。単純温泉に入った女性らはぜんそく、肥満のリスクが1割以上減った。
これまでにも、温泉入浴の習慣のある人は動脈硬化につながる脂質異常症(高脂血症)になりにくい可能性があるや温泉入浴の習慣があると高血圧になりにくい可能性があるを取り上げてきました。
直接温泉自体に効果があるのか、それとも温泉入浴によって何らかの要因が影響をしているのかが気になるところですが、こんな発表もありました。
腸内細菌はどこから来るのか?入浴習慣が家族間で腸内フローラの伝播に関与(2019/3/18、森永乳業)
①入浴後の浴槽水と入浴した被験者の腸内には共通の腸内細菌が存在していた。
②浴槽内より生きたビフィズス菌が検出され、そのゲノム情報は被験者の腸内に棲息するビフィズス菌とほぼ同一であった。
③子どもと両親が一緒に入浴する家族と、別々に入浴する家族では、前者のほうが共通の腸内細菌の種類が多かった。
家族が一緒に入浴するという習慣を通して、ビフィズス菌をはじめとする腸内細菌の家族間伝播が起きている可能性があるということなのですが、温泉入浴についても同様のことが起きる可能性があるのでしょうか?