by Shunichi kouroki(画像:Creative Commons)
(2009/5/1、日経ヘルス)
2003年から続く疫学調査「三ヶ日研究」では、ミカン摂取量が多い人は骨密度低下やメタボのリスクが低いことがわかった。
研究を行った農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所・カンキツ研究興津拠点 健康機能性研究チームの杉浦実研究員は「日本人の果物摂取量は欧米の2分の1から3分の1、と低いので、1日にミカンを2~3個食べるといい」と話す。
一方、ミカンの有効成分βクリプトキサンチンを1日15mgとると、総コレステロールや中性脂肪が減少することが明らかに。
<中略>
ミカン色の成分が効く「βクリプトキサンチン」
温州ミカンに特に多く含まれる色素成分で、1個(約100g)当たり1~2mg。
βカロテンやリコピンなどほかの色素よりも長期間にわたり体内にとどまりやすい。
日本人はほかの国の人に比べて血中βクリプトキサンチン濃度が高い。
1日2~3個のミカンを食べている人は…
● 閉経後の骨密度が高い
● 動脈硬化度が低い
● メタボのリスクが低い
● 糖尿病リスクが低い
● 肝機能障害リスクが低い静岡県浜松市北区・三ヶ日町で2003年から行われている栄養疫学調査「三ヶ日研究」(対象者は1073人(男性357人・平均年齢56.3歳、女性716人・平均年齢54.6歳))より。
ミカン摂取頻度が高く血中βクリプトキサンチン濃度が高いことは、生活習慣病や骨密度低下リスク抑制と関連することが明らかになっている。
みかんに含まれるβクリプトキサンチンには、生活習慣病予防効果があるようです。
みかんが旬の時期には、積極的にみかんを食べるようにしましょう。
【みかん 関連記事】