■ヘルメットでは自転車事故での転倒による脳震盪は守れない!?
参考画像:Curbs with Hövding – Will it pop?|YouTubeスクリーンショット
サッカーやアメリカンフットボールなどのスポーツでの接触による「脳震盪(のうしんとう)問題」が注目されています。
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【参考リンク】
- スポーツと脳震盪|慶應義塾大学
接触する可能性が高いスポーツはほとんど当てはまるため、対策は様々な競技が横断的に行ってほしいのですが、私たちの身近なところでも「脳震盪」になるリスクを抱えているものがあります。
それが、自転車での転倒です。
【参考リンク】
- 安藤隼人「脳震盪問題から自転車界の落車後再乗判断を考える」(2014/11/18、CYCLOCHANNEL)
- 自転車レースと練習時の外傷性脳損傷評価カード(Medicine of Cycling)
(Summer 2013、RGA)
軽度外傷性脳損傷(MTBI)は、一般に脳震盪と呼ばれるもので、外傷性脳損傷全体の約75%を占めています。
19歳未満の子供では、外傷性脳損傷による救急受診に関連する活動の中で最も多かったのは、自転車事故でした。子供達は、バイク、自転車、スケートボード、スノーモービル、スクーター、スケート、その他すべての全地形対応車に乗る場合、それぞれの用途に適したヘルメットを常に着用するべきです。
19歳未満の子供において、外傷性脳損傷による救急受診に関連する活動の中で最も多かったのは自転車事故だったそうで、このレポートではヘルメットの着用をするようにアドバイスしていましたが、脳震とうのメカニズムから考えると、サイクリングでの転倒事故でいま私たちが使っているようなヘルメットでは頭蓋骨の損傷からは守られても、脳震とうからは後遺症からは守られないことがわかってきています。
→ 脳震盪のメカニズムとは? について詳しくはこちら
■自転車事故での転倒による脳震盪を防ぐアイデア
Curbs with Hövding – Will it pop?
スウェーデンのHövding(ホーブディング)社が開発したのは、ヘルメットの代わりにセンサーが付いたネックカラー(首輪のようなもの)をつけて、転倒しそうになるとそれをセンサーが察知してエアバッグが開き、頭部を守って脳震盪を防ぐというものです。
頭の動きを減速するというアイデアで自転車事故での転倒による脳震盪が少しでも少なくなるといいですね。
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