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ラベンダーやパクチーに含まれる精油成分「リナロール」に放射線防護効果があることを解明|岡山大学




■ラベンダーやパクチーに含まれる精油成分「リナロール」に放射線防護効果があることを解明|岡山大学

Lavender & Bee

by Sonny Abesamis(画像:Creative Commons)

ラベンダーやパクチーに含まれる精油成分に放射線防護効果があることを解明

(2017/6/22、岡山大学プレスリリース)

小野教授らの研究グループは、精油成分の中で代表的な 3 種類のモノテルペノイド(チモール、リナロール、メントール)について放射線防護効果を調べ、リナロールに放射線防護効果があることを明らかにしました。

岡山大学の小野俊朗教授、花房直志准教授らの研究グループによれば、ラベンダーやパクチー、ローズウッドなどに含まれる精油成分「リナロール」に放射線防護効果があることがわかったそうです。

●パクチー(コリアンダー:Coriander)

Coriander

by Phelyan Sanjoin(画像:Creative Commons)

放射線防護剤はがん患者などへの放射線治療による過剰な被ばくを防ぐためなどに使用されていますが、ヒトに用いられている放射性防護剤には吐き気、アレルギー、血圧上昇などの副作用があるため、安全に使用できる放射線防護剤が求められています。

リナロールはラベンダーやパクチーに含まれている精油成分に含まれているため、安全であると考えられますので、今後精油成分を用いた安全な放射線防護剤の開発が進むことが期待されます。







人工甘味料を摂取すると、体重増加や肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気になる可能性がある!?|研究

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■人工甘味料を摂取すると、体重増加や肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気になる可能性がある!?|研究

Sugar Dish

by Steve Snodgrass(画像:Creative Commons)

人工甘味料は減量に不向きの可能性、複数研究の見直しで指摘

(2015/7/25、Forbes)

これらの結果を分析したところ、より多くの人工甘味料の摂取と体重減少の関連性を確認することはできなかった。一方、長期にわたって行われた観察研究の結果では、人工甘味料の摂取と体重増加、肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患をはじめとするその他の健康上の問題との関連性が見られた。

カナダの医学誌「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(CMAJ)」に掲載された、過去に行われた37件の研究結果についてのメタ分析の結果をまとめた論文によれば、人工甘味料の摂取と体重減少の関連性を確認できなかっただけでなく、体重増加や肥満メタボリックシンドローム2型糖尿病、心臓疾患のような病気との関連性が見られたそうです。

【参考リンク】

これまでもいくつかの記事で人工甘味料と健康への問題について取り上げています。

ダイエット清涼飲料の飲みすぎの人は、胴囲の増加が飲まない人の6倍に|テキサス大学サンアントニオ健康科学センターで取り上げたテキサス大学サンアントニオ健康科学センターによれば、ダイエット清涼飲料を1日2本以上飲んでいる人は、飲まない人に比べて、内臓脂肪の指標であり、また糖尿病や心血管疾患、がんおよび他の慢性疾患の危険因子として広く使われている胴囲の増加が6倍になっているそうです。

人工甘味料入りのダイエット飲料を飲む人は脳卒中・認知症の発症リスクが約3倍高い!?|ボストン大学医学校で取り上げたボストン大学医学校の研究チームの調査結果によれば、人工甘味料を使った清涼飲料水を飲んでいた人は、脳卒中や認知症を発症するリスクが約3倍高いということがわかったそうです。




■【仮説】人工甘味料と体重増加や肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気との関連について

今回のニュースでは、いくつかの仮説が紹介されています。

■人工甘味料を摂取しても、エネルギーが摂取されていないため、脳が別のものからの栄養摂取を欲してしまう

その一つが、ミバエとマウスを対象に行った実験結果に基づくものだ。脳による「甘味の認識」と摂取エネルギー量の関連性が人工甘味料では保たれない点がその理由とされる。つまり、甘味を認識してもエネルギーが摂取されていないため、脳は別のものからの栄養摂取を欲してしまうということだ。

一つの仮説は、人工甘味料を摂取しても、エネルギーが摂取されていないため、脳が別のものからの栄養摂取を欲してしまうことにより、太りやすくなったり、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気になりやすくなるというものです。

【参考リンク】

■人工甘味料が腸内細菌のバランスを壊す

もう一つの仮説は、甘味料が腸内細菌の自然なバランスを壊し、それによって食べ物の代謝が強い影響を受けるというものだ。

【参考リンク】

人工甘味料で糖尿病リスク増!?|人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用がある!?では、イスラエルの研究チームによれば、サッカリンやスクラロース、アスパルテームなどの人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用があるという研究結果が発表されたことを紹介しました。

ダイエット清涼飲料の飲みすぎの人は、胴囲の増加が飲まない人の6倍にで紹介した記事によれば、アステルパームという人工甘味料が健康に対して何らかの影響を与えていると考えられていました。

  • 糖尿病の初期段階に起こりやすい膵臓(すいぞう)内の損傷に少なからず影響を与えている
  • 人工甘味料は食欲を促進させ、満足感を感知する脳の細胞に損傷を与える。
    砂糖のような自然の糖分の不足により、さらに甘いものへの欲求が増す。

これまで取り上げた仮説としては、人工甘味料には、糖尿病へのリスクを高める要因があると考えられるというものであり、人工甘味料が腸内細菌のバランスを崩すことによって、代謝異常を引き起こす可能性があるというものです。

肥満やメタボの第3の要因に腸内細菌叢が関係している?和食を食べて予防しよう!によれば、肥満やメタボリックシンドロームを引き起こす第三の要因として腸内細菌叢が関係しているのではないかと考えられているそうです。

やせない原因は腸にあった!?やせ型腸内細菌と肥満型腸内細菌|腸サビ|#世界一受けたい授業によれば、腸内細菌の中に肥満型腸内細菌とやせ型腸内細菌がいることが分かってきたそうです。

肥満型腸内細菌とヤセ型腸内細菌は両方とも誰もが持っており、同じものを食べていても、肥満型腸内細菌が多い場合は、栄養の吸収をどんどん促進させて肥満になってしまうのだそうです。

ヤセ型腸内細菌を多く持っている人は太りにくい体質ということになります。

米ワシントン大学の研究によると、肥満型腸内細菌を与えたマウスとやせ型腸内細菌を与えたマウスを同じエサで育てた実験で、肥満型腸内細菌を与えたマウスは体脂肪が47%も増えたのに対し、やせ型腸内細菌を与えたマウスは27%しか増えなかったという結果になったそうです。

先ほどの研究とこうした情報を合わせると、人工甘味料によって腸内細菌のバランスが変わってしまうことによって、代謝異常を起こし、体重増加や肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気になりやすくなっているのではないかという仮説が立てられます。

■心理的な理由

その他には、意識・無意識にかかわらず、完全に心理的な理由が指摘されている。私たちはある方法でカロリー摂取量を制限すると、別の一つまたは複数の方法で、栄養を摂取しようとするというのだ。

この記事では心理的な理由により、カロリー摂取を制限すると栄養を摂取しようとするという仮説が挙げられていますが、別の仮説としては、人工甘味料をとると何らかのストレスがかかるということは考えられないでしょうか?

【ダイエットの新常識】有酸素運動よりもヨガ&マッサージがダイエットに効果的によれば、体はストレスにさらされると、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されてしまい、脂肪を貯めこんでしまうということが考えられるそうです。

また、ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明|名古屋大学で紹介した名古屋大学の発表によれば、ストレスが、メタボリックシンドロームと同様に脂肪の炎症に関与し、糖代謝異常、血栓症を引き起こすメカニズムの一因となるそうです。

ストレスが交感神経やストレスホルモンの活性化によって内臓脂肪を分解し、血中遊離脂肪酸の増加を促進させて、内臓脂肪組織の炎症を惹起することがわかったそうです。

■まとめ

健康のために、砂糖の摂取量を減らして、人工甘味料を増やした人にとっては、こうした研究はとても残念な思いをするでしょうが、ただ、なぜ人工甘味料を摂取すると、体重増加や肥満、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、心臓疾患のような病気との関連性が見られるのかについて研究することは非常に大事だと思いますので、頑張ってほしいですね。







聴覚神経から直接音を伝える!「Made for iPhone」の蝸牛インプラント「Cochlear™Nucleus®7 Sound Processor」




■聴覚神経から直接音を伝える!「Made for iPhone」の蝸牛インプラント「Cochlear™Nucleus®7 Sound Processor」

聴覚神経から直接音を伝える!「Made for iPhone」の蝸牛インプラント「Cochlear™Nucleus®7 Sound Processor」
聴覚神経から直接音を伝える!「Made for iPhone」の蝸牛インプラント「Cochlear™Nucleus®7 Sound Processor」

参考画像:Cochlear™ Nucleus® 7 Sound Processor – First Made for iPhone® Cochlear Implant Sound Processor|YouTubeスクリーンショット

Cochlear introduces the world’s first Made for iPhone cochlear implant sound processor

(2017/7/26、Cochlear)

Cochlear Limited (ASX: COH), the global leader in implantable hearing solutions, introduces today its latest innovation, the CochlearTM Nucleus® 7 Sound Processor. Approved by the U.S. Food and Drug Administration (FDA) in June, the Nucleus 7 Sound Processor is the world’s first Made for iPhone cochlear implant sound processor and the smallest and lightest behind-the-ear cochlear implant sound processor available on the market.1-3

Cochlear Limitedが発表した「Cochlear™Nucleus®7 Sound Processor」は、FDA(米国食品医薬品局)から承認された、世界で初めてMade for iPhoneの蝸牛インプラントで、従来のものと比べて25%小さく、24%軽く、バッテリー寿命が50%延びています。

Cochlear™ Nucleus® 7 Sound Processor – First Made for iPhone® Cochlear Implant Sound Processor

「iPhone」から聴覚神経に音を伝える蝸牛インプラント「Nucleus 7」

(2017/7/27、Cnet)

蝸牛インプラントはいくつかの重要な点で、従来の補聴器と異なる。その名前が示唆するように、蝸牛インプラントは患者の体内に埋め込まれるので、取り外すには外科手術が必要だ。補聴器のように音量を上げるのではなく、音を聴覚神経に直接伝える。

蝸牛インプラント(人工内耳)のポイントは、補聴器のように音量を上げるのではなく、体内に埋め込むことで直接聴覚神経に音を伝えるということです。

■現状

Cochlear introduces the world’s first Made for iPhone cochlear implant sound processor

(2017/7/26、Cochlear)

There are 360 million people living with disabling hearing loss worldwide, and this figure is set to more than triple to 1.2 billion by 2050.6,7 According to the World Health Organization, there are approximately 72 million people who could potentially benefit from the use of a hearing device including a cochlear implant or hearing aid.8

世界中で難聴を抱えている人は3億6,000万人で、この数字は2050年までに3倍以上になると推定されているそうで、世界保健機関(WHO)によると、聴覚蝸牛インプラントまたは補聴器を含む装置を使用することによって約7200万人が恩恵を得らえるそうです。




■ヒアラブル

ウェアラブルデバイス、次に注目されるのは「耳の中」!?|耳の中から生体情報が取得可能|耳の穴で反響した音の違いによって個人認証では、ヒアラブル(Hearables)端末は、ヘッドホン(headphone)とウエアラブル(wearable)を合わせた造語で、主にBluetoothを用いたワイヤレスのヘッドホンやイヤホン、補聴器などを指すのですが、もし今回紹介したプロダクトを組み合わせれば、音を取り戻すだけでなく、体調管理にも役立つようになるかもしれません。

■まとめ

これまでにも突発性難聴やメニエール病で、聞こえづらくなったり、聴力を失った有名人の方のニュースを紹介してきました。

今回紹介したような蝸牛インプラントを活用すれば、もう一度音を聴くことができるようになり、会話や音楽を楽しむことができるようになる人がいるのではないでしょうか?







【参考リンク】
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AIを活用した画像認識による皮膚疾患診断サポートシステムの実用化を目指し共同研究を開始|京セラコミュニケーションシステム・筑波大学




■AIを活用した画像認識による皮膚疾患診断サポートシステムの実用化を目指し共同研究を開始|京セラコミュニケーションシステム・筑波大学

参考画像:京セラコミュニケーションシステムと筑波大学が、AI を活用した画像認識による皮膚疾患診断サポートシステムの実用化を目指し共同研究を開始(2017/7/26、筑波大学)

京セラコミュニケーションシステムと筑波大学が、AI を活用した画像認識による皮膚疾患診断サポートシステムの実用化を目指し共同研究を開始

(2017/7/26、筑波大学)

本研究では、皮膚病の臨床画像をディープラーニングで学習し、メラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚がんをはじめとする複数の皮膚腫瘍を判別する「高精度な画像認識モデル」を開発します。次の段階として皮膚がん以外の皮膚病に適用範囲を拡大し、臨床画像から皮膚病全般の診断をサポートするシステムを開発します。

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と筑波大学はAI(人工知能)を活用した画像認識による医師向けの業界標準となる皮膚疾患診断サポートシステムの実用化を目指し共同研究を開始しました。

KCCSは画像認識モデル作成サービス「Labellio」の提供や画像認識システムの構築で培ったノウハウを活かし、システム開発を行ない、筑波大学は、、AIの機械学習に用いるデータのために蓄積した2万枚を超える膨大な臨床画像データの提供、皮膚疾患診断サポートシステムの精度評価、医療現場における適応性の評価を行ないます。

皮膚科専門医の診断支援だけでなく、専門医のいない遠隔地での診断サポートシステムの構築にも役立つことが期待されます。

【参考リンク】

■Facebook CEOも注目している皮膚がんを発見できるアプリがある!?

●「DermaCompare(ダーマコンペア)」

マーク・ザッカーバーグが注目しているのは医療用AI搭載アプリ!?によれば、スマホで撮影した写真とAIアルゴリズムによって、皮膚がんを発見することができるアプリをFacebook CEOのマーク・ザッカーバーグが注目しているそうです。

イスラエルのエメラルド・メディカル・アプリケーションが提供している「DermaCompare(ダーマコンペア)」は皮膚がん診断用として使用されているAIを搭載したアプリです。

ユーザーが画像をアップすると、過去画像やデータベース画像(黒色腫の画像データ約5,000万件)と比較し、提携している医師に診断を仰ぐというものです。

●SKIN SCAN

また、肌の写真から皮膚がんの可能性を判断するIPHONEアプリSKIN SCANによれば、皮膚のシミの写真を撮り、特殊なアルゴリズムを使って、人間の皮膚にあるフラクタル状の形を探すことで、皮膚がんの可能性を判断するアプリもあるそうです。

●Googleのイメージ認識アルゴリズム「Google Inception」を活用した皮膚がん判定ソフトウェア

Deep learning algorithm does as well as dermatologists in identifying skin cancer

(2017/1/27、スタンフォード大学)

The algorithm’s performance was measured through the creation of a sensitivity-specificity curve, where sensitivity represented its ability to correctly identify malignant lesions and specificity represented its ability to correctly identify benign lesions.It was assessed through three key diagnostic tasks: keratinocyte carcinoma classification, melanoma classification, and melanoma classification when viewed using dermoscopy.In all three tasks, the algorithm matched the performance of the dermatologists with the area under the sensitivity-specificity curve amounting to at least 91 percent of the total area of the graph.

スタンフォード人工知能研究所「Stanford Artificial Intelligence Laboratory」で行われNatureに掲載された結果によれば、convolutional neural networks (CNNs、イメージを判定するアルゴリズム) を使ったAIによる皮膚がん診断は、21人の皮膚科医の診断とほぼ同等の診断をすることができたそうです。

【参考リンク】




■まとめ

デジカメ技術と機械学習で皮膚がん診断支援システム開発|カシオによれば、カシオは、2016年4月からは、信州大学と共同で、深層学習(ディープラーニング)アルゴリズムをベースに、多数の症例画像を読み込み、機械学習を行うことで高い精度を実現する皮膚疾患のコンピュータ診断支援システムの技術開発を開始しているというニュースを以前お伝えしましたが、皮膚がん診断支援とディープラーニングの組み合わせが現在のトレンドのように感じます。

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法を開発|東北大・トプコンによれば、緑内障の治療のケースにおいても、視神経の変形を肉眼で判定し、分類作業を行なう上で、医師の経験や主観的な要素が大きいため、分類が難しいことが問題となっていましたが、分類作業が自動化したことにより、経験の浅い医師でもできるようになり、また、標準化することによって、適切な治療を選択できるようになることが期待されています。

病気の診断を助けるツールや医師のスキルの向上を助けるツールが開発されることは大変良いことですよね。

京セラと筑波大学が開発している皮膚の病気の診断支援システムによって、皮膚癌から救われる患者さんが増えることが期待されます。







【関連記事】
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皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功|1週間貼り続けても炎症反応がない|東大・JST・慶大・理研




■皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功|1週間貼り続けても炎症反応がない|東大・JST・慶大・理研

皮膚貼り付け型ナノメッシュ電極を人差し指に装着し、フレキシブルバッテリーから電力を供給して発光ダイオードを点灯させた
皮膚貼り付け型ナノメッシュ電極を人差し指に装着し、フレキシブルバッテリーから電力を供給して発光ダイオードを点灯させた

参考画像:皮膚呼吸が可能な皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功~1週間貼り続けても炎症反応がないため、長期生体計測への応用に期待~(201/7/18、東京大学・科学技術振興機構(JST)・慶應義塾大学・理化学研究所)|スクリーンショット

皮膚呼吸が可能な皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功~1週間貼り続けても炎症反応がないため、長期生体計測への応用に期待~

(201/7/18、東京大学・科学技術振興機構(JST)・慶應義塾大学・理化学研究所)

●通気性と伸縮性を兼ね備えた皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーを生体適合性材料で開発することに成功した。このセンサーは極薄かつ超軽量であるため、装着していることすらユーザーが感じることがなく、装着時の不快感がない。

●20名の被験者に対してパッチテスト(かぶれと皮膚アレルギー試験)を行ったところ、1週間連続して装着しても明らかな炎症反応を認めないことが確かめられた。

東京大学大学院工学系研究科、科学技術振興機構、慶應義塾大学医学部、理化学研究所統合生命医科学研究センター、同研究所染谷薄膜素子研究室、同研究所創発物性科学研究センターの共同研究によれば、1週間皮膚に貼り続けても炎症反応がなく、装着していることを感じないほど超軽量で極薄のナノメッシュ電極の開発に成功したそうです。

■背景

さらに次世代のウェアラブル電子機器として、皮膚に密着することでより高精度な生体信号を計測できる電子機器が、軽量で伸縮性の高い薄膜フィルムやゴムシートを用いて盛んに開発されてきました。研究チームはこれまで、皮膚に貼り付けられる血中酸素濃度計やタッチセンサーアレイ注2)などを開発してきました。その活動の中で、医療やスポーツの分野で応用する場合には、1週間以上の長期測定が求められることが少なくないことが分かりました。

薄いフィルムやゴムシート型のデバイスは、ガス透過性が低いために皮膚からの汗などの分泌を阻害してしまうため、長期間使用できる安全性について皮膚科学的な見地から証明されていなかったことが課題となっていました。

心電図や脈拍などの生体データを計測して健康管理に活かすためのウェアラブルデバイスに関心が高まっており、さらに次世代型として薄膜フィルムやゴムシートを用いて皮膚に密着することにより高精度な生体データを計測するための血中酸素濃度計やタッチセンサーアレイ(人の指などが接触する位置情報をセンシングできるデバイス)の開発が進められています。

しかし、医療やスポーツで利用する場合には一週間以上の長期測定が必要であり、フィルムやゴムシート型のデバイスの場合、汗の分泌を阻害するため安全性についての問題がありました。

例えば、【肌の上のラボ】汗を分析するデバイスで病気診断|ノースウエスタン大学では、ノースウエスタン大学の研究チームは、皮膚に簡単に貼りつけることができる、身体が運動にどのように反応しているかを着用者の汗を測定するマイクロ流体デバイスを開発したというニュースをお伝えしました。

また、脈拍数や血液中の酸素濃度などを表示し、肌に貼れる有機ELディスプレイを開発|東大では、センサーで検知した脈拍数や血液中の酸素濃度を表示できる有機ELディスプレイが開発されたニュースを紹介しました。

これらのテクノロジーについて単純に素晴らしいと思っていましたが、今回のニュースを見ると、皮膚に貼り付けることにより、汗などの分泌を阻害する可能性があるという視点を見逃していると感じました。(ただ、2つのデバイス・ディスプレイが実際皮膚に対してどのような反応をするかはわかりません。)




■開発のポイント

そこで本研究グループは、生体適合性に優れた金と高分子(ポリビニルアルコール)からなるナノサイズのメッシュ型電極を開発しました(図1)。開発したナノメッシュ電極は、軽量で高い伸縮性とともに、高いガス透過性を持つため、1週間皮膚に貼り続けても炎症反応を起こしません。また、このナノメッシュ電極は、少量の水で簡単に皮膚へ貼り付けることができ、皮膚の指紋や汗腺などの微細な凹凸に沿って形成することができます(図2)。

ナノメッシュ電極は一週間張り続けても炎症反応を起こさないそうです。

また、皮膚貼り付け型ナノメッシュ電極を人差し指に装着することによって、タッチセンサーを作ることもできるそうです。

さらに開発したナノメッシュ電極を用いると、皮膚の上の温度や圧力などの情報も正確に計測することができるようになります。ナノメッシュ電極アレイを指先に貼り付け、布地型のワイヤレスユニットと組み合わせることで、指の上にワイヤレスで読み出し可能なタッチセンサーを作製することに成功しました。さらに小型でフレキシブルなセンサー素子と組み合わせることで温度や圧力などの情報を計測することに成功しました。

近い将来リモコンや物理ボタンはなくなる!?|Project Soli・ViBandで紹介した「ViBand」では、スマートウォッチの加速度センサーを活用し、フリック、クラップ、スクラッチ、タップなどのハンドジェスチャを動作のシグナルとして使っていましたが、皮膚貼り付け型ナノメッシュ電極によって、新しいリモコンもできるかもしれません。

■まとめ

次世代の生体データを計測するためのウェアラブルデバイスは皮膚貼り付け型になっていくのでしょうか。

そして、リモコンも皮膚貼り付け型に変わっていくのでしょうか。

これからのニュースに期待しましょう。







【参考リンク】
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