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宇宙(ISS)でiPS細胞から肝臓を作成する実験|横浜市立大・JAXA

ISS

by Sam Churchill(画像:Creative Commons)

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横浜市大とJAXA、宇宙でiPS肝臓作製実験

(2016/3/30、読売新聞)

横浜市立大と宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から肝臓を作製する宇宙実験を、国際宇宙ステーション(ISS)で2018年度にも始める。

横浜市立大とJAXAは宇宙でiPS細胞から肝臓を作成する実験をISSで始めるそうです。

なぜ、宇宙で細胞を培養する実験を行なうのでしょうか?

iPS細胞を使った再生医療は、網膜や血液成分を作る研究が進む。複雑な立体構造を持つ臓器は、細胞を装置内で増やしても重力などの影響で大型化しにくく、移植に使える大きさにするのは難しいとされる。

現在iPS細胞を使った再生医療の研究が進んでいますが、複雑な立体構造を持つ臓器は重力などの影響で大型化しにくく、移植に使える大きさにするのは難しいとされています。

世界初!IPS細胞から“ミニ肝臓”作製に成功!(谷口英樹さん)|夢の扉+ 1月24日によれば、これまで多くの研究者はiPS細胞から「肝細胞」を作ることを目標としてきましたが、最終的に出来たものの品質が悪く、また大量生産が難しく、治療法としても臓器移植よりも良い結果が出るかどうかは不明だったそうです。

そこで、谷口教授は発想の転換を図って考えたのが、「ミニ肝臓」でした。

しかし、宇宙での実験で臓器を作る技術が開発できれば、将来的に地上で臓器を作るための研究に活かされることが期待されます。







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iPS細胞から膵臓や肝臓など高品質な臓器の細胞を育てる手法を開発|京大や阪大

ExeterUniMedSch April2013-1

by University of Exeter(画像:Creative Commons)




iPSから膵臓や肝臓細胞、手軽・高品質に 京大や阪大

(2016/3/13、日本経済新聞)

iPS細胞からすい臓の細胞を効率よく作成することに成功、糖尿病治療につながる可能性‐京都大iPS細胞研究所によれば、iPS細胞からすい臓のもととなる膵芽細胞を効率よく作成することに成功したそうで、その細胞をマウスに移植したところ、インスリンを分泌することを確認したそうです。

今後、糖尿病の治療につながるのではないかと期待されます。

また、IPS細胞から目のもととなる組織を作成 角膜の難病患者に移植する臨床研究へ|大阪大によれば、大阪大の西田幸二教授らの研究グループによれば、iPS細胞)から目のもとになる組織を作製し、この組織から角膜上皮を作る技術を開発しており、来年度には角膜の難病患者に移植する臨床研究を行う予定なのだそうです。

再生医療分野は日々進歩しているのを感じます。







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iPS細胞から目のもととなる組織を作成 角膜の難病患者に移植する臨床研究へ|大阪大

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【追記(2019/8/30)】

iPSで目の発生再現=角膜移植、臨床研究へ―大阪大

(2016/3/10、時事通信)

人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から目のもとになる組織を作製し、目の発生段階を再現することに成功したと、大阪大の西田幸二教授らの研究グループが発表した。この組織から角膜上皮を作る技術も開発しており、角膜の難病患者に移植する臨床研究を来年度中に申請する予定。

大阪大の西田幸二教授らの研究グループによれば、iPS細胞)から目のもとになる組織を作製し、この組織から角膜上皮を作る技術を開発しており、来年度には角膜の難病患者に移植する臨床研究を行う予定なのだそうです。

世界初の「IPS」移植手術、患者「視界明るい」(2014/9/13)によれば、iPS細胞から網膜細胞を作り、滲出型加齢黄斑変性の手術はすでに実施されています。

→ 加齢黄斑変性 については詳しくはこちら

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今回のポイントは、角膜上皮を作る技術を開発していることです。

ただ、角膜や水晶体など目の前部と、後部の網膜などの両方を同時に作る技術はなかった。

iPSから角膜作製 胎児の眼球形成過程を再現

(2016/3/10、産経新聞)

西田教授らの臨床研究は、「スティーブンス・ジョンソン症候群」など角膜上皮が損傷する病気が対象。

今後は角膜内皮の臨床研究も進めていくそうです。

■まとめ

今回の研究は、角膜だけでなく、目のほかの部分の再生医療にも役立つ可能性があるということですので、期待したいですね。







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遺伝子操作した免疫細胞による白血病治療方法を開発|グレート・オーモント・ストリート小児科病院




遺伝子操作した免疫細胞で白血病を治療。世界初の試みで1歳女児が快方に

(2015/11/7、Engadget)

方法は、健康なドナーの白血球とT細胞に遺伝子操作で白血病細胞を攻撃する性質をもたせ、患者に投与するというもの。これまでマウスを用いた実験では効果を発揮していたものの、人を対象とする臨床試験は世界初の試みです。

英国のグレート・オーモント・ストリート小児科病院が、遺伝子操作した免疫細胞による白血病治療方法を開発したと発表しました。

1歳の白血病患者レイラ・リチャーズちゃんに投与したところ、投与から2ヶ月が過ぎた現在、自宅に戻れるまでに回復しているそうです。

1回だけでよいのか、効果がどれくらい続くのかなどまだまだ研究しなければならないことはたくさんありそうですが、有効な治療法として注目を集めそうです。







抗寄生虫薬で途上国の患者を失明から救った大村智さんがノーベル医学生理学賞を受賞




大村智さん、ノーベル賞までの道のり「世の中に役立ちたい」が途上国救う

(2015/10/6、朝日新聞)

メルクは、ヒト用のイベルメクチンを開発した。対象は、アフリカや中南米で広がる熱帯病「河川盲目症」。ブユという虫が媒介し、体内にフィラリア線虫の幼虫が入り込む病気だ。ノーベル財団によると、感染者は世界で推定2500万人で、30万人が失明。激しいかゆみを起こし、失明原因の第2位になっている。

<中略>

薬は、アフリカを中心に広く使われ、年間4万人を失明から救っている。

抗寄生虫薬で途上国の患者を失明から救った大村智さんがノーベル医学生理学賞を受賞しました。

「河川盲目症」は失明原因の第2位となっていて、抗寄生虫薬「イベルメクチン」は年間4万人を失明から救っているそうです。