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くも膜下出血の症状・特徴とは?どんな症状が起きるの?

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■くも膜下出血の症状

Headache

by BPeter Hellberg(画像:Creative Commons)

【講演】 脳卒中の徴候:こんな症状が危ない|脳卒中フォーラム

 脳の表面に出血するために発症直後から生じる激しい頭痛が特徴的で、大変致死率の高い脳卒中です。
・突然生じる激しい頭痛
・吐き気、嘔吐
・意識混濁
・四肢の運動障害(麻痺)

くも膜下出血の症状の特徴は次の通り。

  • 脳の表面に出血が起こり、致死率が高い
  • 突然の激しい頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 意識障害(意識の混濁)
  • 両手両足の運動障害(麻痺)
■まとめ

くも膜下出血の症状が出たら、すぐに病院で受診しましょう。

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肥満+高めの血圧で心房細動のなりやすさが1.7倍に上がる!?|国立循環器病研究センター

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■肥満+高めの血圧で心房細動のなりやすさが1.7倍に上がる!?

Manometer

by PRORosmarie Voegtli(画像:Creative Commons)

ちょい高めの血圧ご用心 心房細動の恐れ1.7倍 国循

(2015/4/27、朝日新聞)

脳梗塞(のうこうそく)を起こす大きな要因として、近年注目されている不整脈の一種「心房細動」は、肥満に、ちょっと高めの血圧が重なるだけで、なりやすさが1・7倍上がることを国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)がつきとめた。

不整脈の一種である心房細動は脳梗塞の原因の一つとして注目されていますが、国立循環器病研究センターによれば、肥満+高めの血圧で心房細動のなりやすさが1.7倍に上がることがわかったそうです。

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■心房細動と脳梗塞

心房細動は、心臓の一部がけいれんを起こした状態。

通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動自体は命にかかわるようなことはありませんが、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

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くも膜下出血後に生じ、重い後遺症の原因にもなる脳の血管収縮メカニズム解明|岡山大

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■くも膜下出血後に生じ、重い後遺症の原因にもなる脳の血管収縮メカニズム解明|岡山大

ExeterUniMedSch April2013-16

by University of Exeter(画像:Creative Commons)

くも膜下出血後の脳血管攣縮のメカニズムを解明 治療法開発に向けた大きな一歩に

(2016/11/22、岡山大学プレスリリース)

本研究グループは、ラットで作製されたくも膜下出血モデルで、脳血管の収縮メカニズムに、収縮を誘発する受容体グループの発現上昇が関与すること、それらの上昇が、血管壁の平滑筋細胞*から放出される細胞内タンパク質 High Mobility Group Box-1 (HMGB1)*の働きによることを明らかにしました。また、出血2日後に生じる血管攣縮は、HMGB1の働きを中和する抗 HMGB1 抗体の投与によって強く抑制され、随伴する神経症状も劇的に改善させることが分かりました。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の西堀正洋教授(薬理学)と伊達勲教授(脳神経外科学)の研究グループが行なったラットの実験で、くも膜下出血後に脳血管で生じる遅発性脳血管攣縮(持続的に脳動脈血管が一定の範囲で収縮する現象)のメカニズムを明らかにしました。




■用語解説

●平滑筋細胞

血管壁には、収縮あるいは弛緩能を持つ細胞があり、血管平滑筋細胞と呼ばれる。自律神経や血管作用物質の働きで平滑筋の収縮が起こると内腔が狭まり、逆に弛緩が起こると血管は拡張する。

●HMGB1

High mobility group box-1 (HMGB1)は、細胞の核内にある染色体 DNA と結合して存在するタンパク質で、DNA の構造維持、遺伝子の転写調節や DNA の修復等で重要な役割を果たす。一方、細胞・組織障害に応じて細胞外に放出された HMGB1 は、多様な炎症惹起作用を発揮すると考えられている。

■くも膜下出血とは?

脳動脈の壁にできた瘤状のふくらみ(動脈瘤)が破裂すると、破裂部位からの出血が脳表面を覆うくも膜下腔と脳室内に出て、髄膜刺激や脳圧亢進で、激しい頭痛や意識消失をきたす。これをくも膜下出血と通常呼ぶ。脳内出血がくも膜下腔や脳室に達する場合もある。

くも膜下出血とは、脳を覆うくも膜と軟膜のすき間に出血を起こす病気。

多くは脳の動脈にできた瘤(こぶ)、いわゆる動脈瘤(りゅう)が破裂して起こります。

【くも膜下出血の症状】

  • 突然、激しい頭痛に襲われる
  • その頭痛がいつから始まったかわかる
  • 頭痛の原因は分からない
  • 吐き気を伴うような頭痛である
  • 冷や汗を伴うような頭痛である
  • 意識を失ったりもうろうとしたりする
  • ものが二重に見えたり、手足が麻痺したりする

■研究の背景

くも膜下出血は、突然の脳動脈瘤の破裂によって激しい頭痛と意識障害によって発症し、急性期に亡くなる場合もありますが、手術によって破裂した脳動脈瘤を処理した後、1週間から10日をピークとして生じる脳血管攣縮によって重篤な後遺症を残したり、死に至ることもまれではありません。

くも膜下出血の手術後に、1週間から10日をピークに脳血管攣縮(脳動脈血管が一定の範囲で収縮する)によって、身体のまひなどの重篤な後遺症が残ることがあるそうです。


また、最近の臨床研究で、遅発性脳血管攣縮の抑制のみでは患者の予後を改善するのに必ずしも十分ではないという問題も生まれてきたそうです。

■研究内容・結果

●脳血管の収縮メカニズムに、収縮を誘発する受容体グループの発現上昇が関与すること

●血管攣縮を起こしている血管壁の平滑筋細胞から細胞内タンパク質 「High Mobility Group Box-1 (HMGB1)」が放出され、HMGB1の働きで血管の収縮を誘導する受容体の発現量が上昇すること

●HMGB1の働きを抑える抗HMGB1抗体を投与することによって受容体の発現量の上昇を抑制し、随伴する神経症状も劇的に改善させることが分かったこと







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妊娠中1週間340gの魚を食べると胎児の発達に良い?|#ホンマでっか




Assorted sashimi platter

by Naotake Murayama(画像:Creative Commons)

2010年2月8日放送のホンマでっかTVで、脳科学者の澤口先生がコメント「妊娠中1週間340gの魚を食べると胎児に良い」について調べてみました。

臨時 vol 9 高久通信 「妊婦はお魚を摂るように」

(2008/2/4、自治医科大学学長 高久 史麿さん)

ω―3不飽和脂肪酸と脳の発達と言えば、当然胎児の脳の発達との関係が問題になるが、本年2月にイギリスの有名な臨床医学誌であるLancetに、妊婦の魚の摂取量と生まれてきた子供の知能の発達、たとえば言語能力、社会性、運動能力との関係を詳しく調べた論文が掲載されていたので、その内容の概略をご紹介したい。

この臨床研究を行ったのは、イギリスとアメリカの研究者たちであるが、実際に調査の対象となったのはイギリスのブリストルに住んでいる1991年4月から1992年12月までの間に出産予定の妊婦11,879人で、これらの妊婦に対して妊娠32週目における魚の摂取量のアンケート調査を行っている。

<中略>

1万人以上の妊婦を対象にし、期間も10年近くというまことに息の長い大規模な臨床疫学的な研究であるが、得られた結論は極めて単純で、1週間に340g以下の魚類を摂っていた妊婦から生まれた子供は、340g以上摂っていた妊婦からの子供に比べて、言語能力、運動能力、社会性、すべての面で発達が遅れていたということである1)。

この結果を反映してか、本年10月の初旬に、アメリカの14の産科医、栄養士の団体が、妊婦は1週間に340g以上の魚を食べるように推奨する声明を出している。

この研究から妊婦は1週間に340gの魚を食べた方がよいといわれるようになったようですね。

この340gという数字は、FDA(米国食品医薬品局)のガイドラインで、水銀中毒のリスクを避けるために、妊婦の魚の摂取量は1週間に340gまでとしているようです。

しかし、今回紹介した記事によれば、水銀中毒については、それほど気にする必要はないのではないかとしています。

欧米人に比べて魚を多く摂る日本人にとっては週340gという量は日常の食事で十分補給できる量で、週2回青魚を食べれば良いと言われている。

青魚とは背が青い回遊魚のことでイワシ、サバ、ニシン、ブリ、カツオ、マグロ、サケ等がこの類に属する。

一方サメ、メカジキ等の大型魚には水銀等を多く含んでいる可能性があるので、妊婦はその摂取を避けた方が良いとされている。

しかし、われわれが日常口にするのは青魚の方であり、この点は、それほど気にする必要はないであろう。

週に2度青魚を摂る食事は、あまり無理せずに取り入れることのできる食習慣なのではないでしょうか。

ぜひオメガ3脂肪酸が豊富な青魚を食べるようにしてみてくださいね。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

オメガ3サプリメント

【参考記事】

同じような内容が以下の記事でも紹介されています。

やっぱり魚は頭にいい?

(2007/11/23、えるこみ 執筆:医学博士 佐野 秀典 )

英国のある調査では、妊娠中の魚の摂取量が週に340g以下の場合、誕生した子供の8歳時点の言語性IQが下位25%に入り、社会行動や細かな運動活性、コミュニケーションなど社会性の発達のテスト結果が最適レベルより低くなる確率が高まると報告されています。

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<脳卒中>夏こそ注意 体内の水分量減少で血栓ができ脳梗塞の恐れ

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■<脳卒中>夏こそ注意 体内の水分量減少で脳梗塞の恐れ

Drink More Water - 3/365 - 3 January 2009

by John Flinchbaugh(画像:Creative Commons)

脳卒中:夏こそ注意 体内の水分量減少で脳梗塞の恐れ

(2009/8/7、毎日新聞)

寒い冬に発症すると思われがちな脳卒中だが、意外にも夏に発症する例は多い。

特に脳の動脈が詰まることで発症する脳梗塞(こうそく)が要注意だ。

大量の汗をかくことなどで体内の水分量が減少し、血液の粘度が増すことが原因と考えられ、水分補給の大切さなど専門医らは注意を呼びかけている。

脳卒中は、夏こそ注意が必要なようです。

大量の汗をかくことにより、体内の水分量が減少して、脳梗塞が起こる恐れがあるそうです。

脳卒中は、脳梗塞および▽脳内の細い血管が破れる脳出血▽脳内の太い血管のこぶが破裂して起こるくも膜下出血--の3種類に大別される。

国内の脳卒中死亡は、かつて脳出血が大半を占めたが、近年、脳梗塞が主流を占めるようになった。

厚生労働省の人口動態統計によると、1960年の調査では脳出血が約77%、脳梗塞は約13%だったが、05年の統計では、脳出血が約25%に対し、脳梗塞が約60%と逆転した。

栄養の改善や薬の進歩によって、脳出血が減少傾向にあるのに対して、血管が詰まる脳梗塞対策は進んでいないようです。

高齢者は、のどの渇きに対する感覚が鈍り、実際は、体内の水分量が少なくなっているにもかかわらず、水分補給ができていないことが多いようです。

そのために、血液の粘度が上昇し、血栓ができやすくなり、脳梗塞になっていると考えられます。

周りに高齢者がいらっしゃる方は、水分補給をこまめにとるようにアドバイスしてあげてくださいね。

■脳卒中予防10カ条

最後に、この記事で紹介されている脳卒中予防10カ条を紹介したいと思います。

 ■脳卒中予防10カ条(日本脳卒中協会作成)

 1、手始めに 高血圧から 治しましょう

 2、糖尿病 放っておいたら 悔い残る

 3、不整脈 見つかり次第 すぐ受診

 4、予防には タバコをやめる 意志を持て

 5、アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒

 6、高すぎる コレステロールも 見逃すな

 7、お食事の 塩分・脂肪 控えめに

 8、体力に 合った運動 続けよう

 9、万病の 引き金になる 太りすぎ

10、脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

→ 脳卒中の症状・前兆・原因・予防 について詳しくはこちら