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運動や食事がなぜうつ病と関係するのか?バラバラだった研究が「慢性炎症」でつながってきた

これまでハクライドウでは、「運動とうつ病」「食事とうつ病」について、さまざまな研究を紹介してきました。

例えば、

・運動によって筋肉から「アペリン」が分泌され、脳の海馬に働きかける可能性
・1日7,000歩程度歩く人では、うつ症状のリスクが低いという研究
・魚介類やオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)とうつ病との関係
・果物を多く食べる人ほどうつ病の発症リスクが低いという研究
・キノコを食べる習慣とうつ病リスクとの関係

などです。

一つひとつを見ると、まったく違う研究に見えます。

しかし、ここで一つ疑問が浮かびます。

なぜ「歩く」「運動する」「魚を食べる」「果物を食べる」といった、一見バラバラな習慣が、どれもうつ病やうつ症状と関連するのでしょうか?

その背景を説明する可能性があるものの一つとして、近年注目されているのが、「慢性炎症」です。

ただし最初に大事なことを書いておきます。

「うつ病の原因は慢性炎症だった」と判明したわけではありません。

うつ病は単一の原因で説明できる病気ではなく、炎症はそのなかの一つの経路、特に一部の患者で重要な経路になっている可能性が研究されています。

今回は、これまで紹介してきた「運動」「食事」「腸内環境」の研究を、「炎症」という視点から一度つないで考えてみたいと思います。

■「うつ病=セロトニン不足」だけでは説明できない

「うつ病」と聞くと、セロトニンが不足することで起こるという説明を聞いたことがある人も多いかもしれません。

しかし現在の研究では、うつ病を単純な「セロトニン不足」だけで説明することは難しいと考えられています。

ハクライドウでも以前、NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」について紹介しました。

番組では、心理的ストレスに伴う脳内炎症やミクログリア、全身の炎症、肥満や糖尿病などとの関係が取り上げられていました。

また、炎症マーカーであるCRPが高い人が、うつ病患者の一部に存在することも紹介しました。

→ NHKスペシャル「うつ病 克服へのカギ」まとめ|体の炎症が原因?食事で予防できる可能性

研究ではIL-6、TNF-α、CRPなどの炎症に関連する物質とうつ病との関係が調べられています。

2026年のレビューでも、炎症性サイトカインが、トリプトファン・キヌレニン代謝、モノアミン神経伝達、BDNFに関連する神経可塑性、ミクログリアによる神経炎症などに関係する可能性が整理されています。

つまり、「心の病気」を脳だけで考えるのではなく、

免疫・炎症・代謝・腸・筋肉・脳

まで含めて考える研究が進められているのです。

■ 炎症が起こると、なぜ「気分」にまで影響するの?

ここが今回もっとも重要なポイントです。

炎症というと、

「ケガをしたところが赤く腫れる」

といった炎症をイメージするかもしれません。

しかし体内では、IL-6やTNF-αなどさまざまなサイトカインが免疫反応に関わっています。

そして、長期的な炎症状態とうつ症状との関係が研究されています。

考えられている経路を非常に単純化すると、

ストレス・肥満・感染・腸内環境など

↓

炎症・免疫系の変化

↓

IL-6・TNF-αなどの炎症性サイトカイン

↓

脳・神経系にも影響

↓

神経伝達・神経可塑性などの変化

↓

一部の人ではうつ症状と関連

という流れです。

そして、この中で注目したいのが「トリプトファン」です。

■ セロトニンだけじゃない?「キヌレニン経路」というもう一つのルート

トリプトファンというと、

トリプトファン → セロトニン

というイメージが強いかもしれません。

ところがトリプトファンには別の重要な代謝ルートがあります。

それが、

キヌレニン経路

です。

炎症とキヌレニン経路、うつ病の関係については現在も研究が続けられており、2026年のレビューでも、炎症によるキヌレニン経路の活性化がうつ病の病態に関与する候補として整理されています。

つまり、

炎症
↓
トリプトファン代謝の変化
↓
キヌレニン経路
↓
神経系への影響

というルートが、「炎症」と「うつ症状」をつなぐ候補の一つとして考えられているわけです。

ただし、

炎症が起こる
↓
セロトニンがなくなる
↓
うつ病になる

と単純化できるものではありません。

キヌレニンからも複数の物質が作られ、炎症と脳との関係にも複数の経路があります。

■ すると「なぜ運動がうつにいいの?」も違って見えてくる

ハクライドウでは以前、

運動がなぜうつ症状を改善するの?運動すると筋肉がアペリンを出して、脳に届いて海馬を元気にし、うつを軽くする

という研究を紹介しました。

この研究から見えてきたのは、

運動
↓
筋肉
↓
アペリンなどのシグナル
↓
脳・海馬
↓
神経新生・神経可塑性

という考え方です。

つまり筋肉は単に体を動かす器官ではなく、運動によって脳へ影響するシグナルを出す可能性があります。

そして、もう一つ興味深いルートがあります。

炎症です。

うつ病患者を対象とした運動研究をまとめたメタ解析では、運動と炎症・神経栄養・免疫関連マーカーなどとの関係が検討されています。研究者自身も「運動が抗うつ効果を生む生物学的経路はまだ明らかではない」としたうえで、血中バイオマーカーと抑うつ症状の変化を検討しています。

さらに2025年のシステマティックレビュー・メタ解析でも、うつ病患者における運動、抑うつ症状、CRP・IL-6・TNF-αなどの炎症マーカーとの関係が検討されています。

運動によって抑うつ症状は改善しましたが、炎症マーカーについては研究間のばらつきもあり、「運動の抗うつ効果が炎症改善によって媒介されている」と断定できる段階ではありません。

ここは非常に重要です。

「運動→炎症低下→うつ改善」という一本線が証明されたわけではない。

むしろ、

運動
├ 筋肉・マイオカイン
├ アペリン
├ 神経可塑性
├ 代謝
└ 炎症・免疫

など、複数の経路が組み合わさっている可能性を考えた方がよさそうです。

■「歩くとうつになりにくい」という研究にも、生物学的背景があるのかもしれない

ハクライドウでは歩数についても、

1日7千歩で死亡リスクが47%低下!心血管疾患・がん・2型糖尿病・認知症・うつ病も抑制!

という記事を紹介しています。

こうした疫学研究では「よく歩く人とうつ症状のリスク」に関連が見つかったとしても、それだけでは、

なぜ歩くとうつ病のリスクが低くなるのか

までは分かりません。

ところが、運動と炎症、運動と神経可塑性、筋肉から脳へ送られるシグナルなどの研究を合わせて考えると、

単に、

運動すると気分転換になるから

という説明ではなく、

体を動かすこと自体が、身体の代謝・免疫・筋肉・脳の状態を変化させている可能性

が見えてきます。

■ 食事とうつ病の研究も「炎症」でつながる?

食事についても同じです。

これまでにハクライドウでは、

魚介類を多く食べる人はうつ病の発症率が低くなる傾向|オメガ3(EPA・DHA)が多いと発症率が低くなる|国立がん研究センター・慶応義塾大学
果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低い!
日常的にキノコを食べる習慣を持つとうつ病リスクを下げてくれる
などを紹介してきました。

これらを一つ一つ見ると、

魚とうつ病

果物とうつ病

キノコとうつ病

という別々の研究です。

そこで興味深いのが、

「これらに共通する背景の一つに、炎症という経路があるのではないか?」

という考え方です。

■ 魚・EPA・DHAとうつ病

特に研究が進んでいるのがオメガ3脂肪酸です。

2025年のレビューでは、うつ病と診断された人を対象とする近年のRCTが検討され、高用量EPAを使った研究、とりわけ炎症マーカーが高いMDDなどで改善が報告されています。

またオメガ3由来の抗炎症・炎症収束に関わる脂質メディエーターの増加と、抑うつ症状改善との関連も報告されています。

一方で研究者は、どの患者が恩恵を受けるのか、用量や治療期間について、さらに研究が必要としています。

したがって、

EPAを摂ればうつ病が治る

という話ではありません。

むしろ、

魚・オメガ3
↓
炎症・代謝などへの影響
↓
一部のうつ病との関連を研究中

という段階だと理解するのがよいでしょう。

■ 腸内細菌から「炎症」が起こる可能性も

さらに興味深いのが腸です。

以前、

うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?

という研究も紹介しました。

この研究では、腸内細菌 Morganella morganii と環境中の物質との相互作用によって作られる特殊なリン脂質が、免疫反応とIL-6産生に関係することが報告されています。

つまり、こちらから見ると、

食事・環境
↓
腸・腸内細菌
↓
免疫・炎症
↓
脳

という別のルートも考えられます。

■ ここまでをつなぐと、一つの「ネットワーク」が見えてくる

これまで紹介してきた研究を一つの図にすると、こんなイメージになります。

食事・運動・睡眠・ストレスなどの生活環境

↓     ↓

腸・脂肪組織・筋肉・代謝・免疫

↓     ↓

慢性炎症・筋肉由来シグナルなど

↓

サイトカイン・キヌレニン代謝・神経可塑性など

↓

脳

↓

気分・意欲・疲労など

重要なのは、

「慢性炎症がすべてを説明する」という図ではない

ことです。

むしろこれまでバラバラに研究されてきた、

腸
食事
運動
筋肉
免疫
炎症
神経伝達
神経可塑性

が、相互につながったネットワークとして見えてきた、と捉える方がよいでしょう。

■「魚を食べればいい」「キノコを食べればいい」という話ではない

こうして研究を並べると、

「ではEPAのサプリを飲めばいいの?」

「毎日キノコを食べればいいの?」

と思ってしまいます。

しかし、ここには注意が必要です。

魚、果物、キノコなどの摂取とうつ病との関連を示した観察研究だけでは、

その食品がうつ病を予防した

という因果関係までは証明できません。

また、炎症が関係していないうつ病も当然考えられます。

食品を一つだけ取り出すより、

食事、運動、睡眠、体重管理、ストレスなど、炎症や代謝に影響する生活全体を考える

ことが重要なのではないでしょうか。

■ うつ病には「炎症が強く関係するタイプ」がある?

そして非常に興味深いのが、うつ病を一つの病気として扱うのではなく、

「炎症の関与が強い人がいるのではないか」

という考え方です。

だからこそ、

ある人には運動がよく効く。

ある人には食事改善の影響が大きい。

ある人には従来の抗うつ薬がよく効く。

という違いの一部を、将来的には生物学的な特徴から説明できるようになる可能性があります。

ただし現時点では、CRPやIL-6、TNF-αなどを測れば「あなたは炎症型うつ病です」と一般的に診断できる段階ではありません。

ここは研究と医療を混同しないようにする必要があります。

■ 結論:「心」と「体」を分けて考えない

これまで、

魚を食べる人はうつ病が少ない。

果物を食べる人はうつ病が少ない。

キノコを食べる人は抑うつが少ない。

よく歩く人はうつ症状が少ない。

運動すると抗うつ効果がある。

という研究を、それぞれ別の記事として紹介してきました。

当時は「なぜ?」を十分説明できなかったものもあります。

ところが新しい研究を重ねて見ていくと、その間に、

免疫・炎症・腸・筋肉・代謝・神経可塑性

という橋が少しずつ架かってきました。

だから今回の話から私たちが得られるメッセージは、

「うつ病は炎症が原因だから、抗炎症食品を食べよう」

ではありません。

むしろ、

心の健康と体の健康は、私たちが思っているほど別々ではないのかもしれない。

ということではないでしょうか。

運動する。

歩く。

魚を食べる。

野菜や果物、キノコなどさまざまな食品を食べる。

睡眠をとる。

肥満や生活習慣病を予防する。

これまで「体の健康」のために勧められてきた習慣が、炎症、代謝、筋肉、腸などを介して「心の健康」ともつながっている。

その仕組みが、少しずつ明らかになってきています。

ただし、食事や運動はうつ病の標準治療の代わりではありません。

強いうつ症状がある場合や日常生活に支障が生じている場合は、食事や運動だけで対処しようとせず、医療機関に相談することが大切です。

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うつ病は脳だけの病気ではなく、腸内細菌+環境汚染物質による炎症も原因の一つ!?
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【参考文献】
Cunha LL, Feter N, Alt R, Rombaldi AJ. Effects of exercise training on inflammatory, neurotrophic and immunological markers and neurotransmitters in people with depression: A systematic review and meta-analysis. J Affect Disord. 2023. 運動による抗うつ効果の生物学的経路を、炎症・神経栄養・免疫関連マーカーなどから検討したメタ解析です。
Song J, et al. Effect of Different Exercise Modalities on Inflammatory Markers in Individuals with Depressive Disorder: A Systematic Review and Meta-Analysis. Life. 2025. うつ病患者を対象として、運動とCRP、IL-6、TNF-αなどの炎症指標を検討しています。
Dyall SC, Malau IA, Su KP. Omega-3 polyunsaturated fatty acids in depression: insights from recent clinical trials. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2025. オメガ3とうつ病について、炎症性MDDを含む近年の臨床研究をレビューしています。







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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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オメガ3脂肪酸、ビタミンD、筋トレで浸潤性のがんの発症リスクが61%減少!




「Nature Aging」に掲載された論文によれば、 オメガ3脂肪酸、ビタミンD、筋力トレーニング(有酸素運動を含む)を組み合わせた介入群では、浸潤性のがん(invasive cancer)の発症リスクが61%減少したと報告されています。

また、オメガ3脂肪酸は感染症を13%、転倒を10%減少させ、プレフレイル(フレイルの前段階)のリスクを39%減少させる効果も確認されました。

→ オメガ3脂肪酸を含む食品 について詳しくはこちら

■研究内容

70歳以上のスイス人高齢者を対象に、オメガ3脂肪酸(EPA 330mg + DHA 660mg/日)、ビタミンD(2000IU/日)、および週3回の筋力トレーニング(有酸素運動を含む)の介入効果を検証しました。

■ビタミンDとがんの関連

血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクについて(国立がん研究センターの多目的コホート研究)によれば、血中ビタミンD濃度が上昇すると、何らかのがんに罹患するリスクが低下することが分かりました。

ビタミンD、p53免疫反応性の消化管がんの再発/死亡を抑制で紹介されているAMATERASU試験(東京慈恵会医科大学)によれば、消化管がん患者417人を対象に、ビタミンD3(2000IU/日)の補充が再発・死亡リスクに及ぼす効果を検証したところ、p53免疫反応性のある患者では、ビタミンD群の5年無再発生存率が80.9%(プラセボ群30.6%)と有意に高く、ハザード比0.27(95%CI: 0.11-0.61)で再発・死亡リスクが低下しました。

がん患者の死亡リスクを低減させるビタミンD濃度は?で紹介されている北京大学のYu Bai氏らによる研究(Nutrition and Cancer, 2023)によれば、がん患者2,463例を対象に、血清25(OH)D値が75nmol/L以上で全死因死亡およびがん特異的死亡リスクが有意に低下しています。

ビタミンDは細胞増殖抑制やアポトーシス促進、免疫機能の調整を通じてがん予防に寄与する可能性が示唆されています。

■EPA(オメガ3脂肪酸)とがんの関連

●エイコサペンタエン酸(EPA)を豊富に含む経腸栄養は、食道がん手術後の除脂肪体重を維持する

EPAは抗炎症作用や細胞膜の柔軟性向上により、がんの進行や再発リスクの低減に寄与する可能性があります。

→ DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

■まとめ

オメガ3脂肪酸、ビタミンD、筋力トレーニングの組み合わせが浸潤性がんの発症リスクを61%減少させるそうです。

ただビタミンDやEPAががんの予防や再発・死亡リスクの低減に寄与する可能性が示唆されていますが、多くの研究で、ビタミンDやEPAの効果はがんの種類や患者の状態(例:ビタミンD欠乏の有無、p53免疫反応性)により異なり、一貫したエビデンスはまだ不足していること、観察研究とランダム化試験の結果が一致しない場合もあり、因果関係の証明にはさらなる研究が必要です。

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オメガ3脂肪酸(DHAやEPA、αリノレン酸)がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善する!|順天堂大学

 > 健康・美容チェック > 花粉症の症状 > 花粉症対策 > オメガ3 > オメガ3脂肪酸(DHAやEPA、α-リノレン酸)がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善する!|順天堂大学




2019年4月2日放送の「林修の今でしょ講座」でマウスの実験によれば、オメガ3脂肪酸が花粉症に効果があるという結果が出たことを紹介していました。

オメガ3脂肪酸のアレルギー性結膜炎への改善効果を発見~亜麻仁油が花粉症患者を救う?~

(2018/11/5、順天堂大学)

順天堂大学の横溝岳彦教授と、平形寿彬、松田彰准教授らの研究グループによれば、オメガ3脂肪酸摂取は、アレルギー症状を引き起こす多種の炎症性脂質メディエーター(生体内で産生され、産生細胞の近傍で生理活性を発揮する脂質で、炎症を引き起こすものは炎症性脂質メディエーターと呼び、主に細胞膜に存在するアラキドン酸(ARA, C20:4)から細胞内の酵素反応によって産生される)を結膜中から著しく減少させることにより、花粉によるアレルギー性結膜炎の症状の改善が見られたこと、DHAやEPA、α-リノレン酸というオメガ3脂肪酸の食事摂取がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善させるメカニズムの解明に成功しました。

オメガ3脂肪酸によるアレルギー性結膜炎抑制のメカニズム
オメガ3脂肪酸によるアレルギー性結膜炎抑制のメカニズム

花粉症の症状を軽くするためにもDHAやEPA、α-リノレン酸というオメガ3脂肪酸を含む食品を積極的に摂っていきたいですね!

【参考リンク】

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

→ DHA・EPAとは|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

長崎県産えごま油(50g)
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オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸の血中濃度が高い人はがんの発症リスクが低い!




英国の研究によれば、オメガ3およびオメガ6脂肪酸の血中濃度とがん全体、および19種類のがん(頭頸部がん、食道がん、胃がん、結腸がん、直腸がん、肝胆道がん、膵臓がん、肺がん、悪性黒色腫、軟部組織がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、脳腫瘍、甲状腺がん、リンパ系と造血組織のがん)の発症との関係を検討したところ、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸の血中濃度が高い人はがんの発症リスクが低いことがわかりました。

【参考リンク】

■オメガ3とオメガ6

【NHKスペシャル】体にいい油「オメガ3」!|オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスがカギ!【食の起源】

〇オメガ3

オメガ3脂肪酸は細胞膜の材料に使われています。

細胞膜は、棒状の物質がくっつき合って膜を形成しているのですが、ここに曲がった形のオメガ3脂肪酸が入り込むと、接触部分が少なくなるため、摩擦が減って動きやすくなり、細胞膜が柔軟に変形しやすくなるそうです。

EPAを摂ると、赤血球がしなやかになり、顔色が良くなり、目の下のクマがなくなる!摂取量の目安【美と若さの新常識】によれば、体の中に入ったEPAは、血中から赤血球の細胞膜に取り込まれるのですが、EPAは柔らかい構造をしているため、EPAが増えると細胞膜が柔らかくなるそうです。

ちなみに、九州大学の丸山徹教授によれば、EPAを豊富にとっていると、4か月後ぐらいにはしなやかな赤血球ができてくるそうです。微少循環というか、血の巡りが良くなるため、スタミナがアップし、顔色が良くなったり、目の下のくまが少しなくなったりするそうです。

つまり、オメガ3を摂ることで細胞が柔軟になり、動脈硬化や心臓病になりにくいと考えられるわけです。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら

〇オメガ6

最近の研究によれば、オメガ6脂肪酸は、体の中でウイルスや病原菌などから体を守る役割をしていることが明らかになってきたそうです。

病原体が血液中に侵入すると、オメガ6脂肪酸が白血球に「攻撃指令」を出す働きをし、病原菌への攻撃を促す仕組みがあることがわかってきたそうです。

ただ、オメガ6脂肪酸が増えすぎると、白血球への攻撃指令が過剰になり、自分の体の細胞まで痛めつけてしまうことがあります。

オメガ3にはそのオメガ6の攻撃にブレーキをかける役割があります。

この2つのバランスがとられていることが重要で、理想の油の割合はオメガ3:オメガ6=1:2なのですが、多くの日本人の比率は「1:10」以上の割合になってしまっています。

宮城大学の石川伸一教授によれば、オメガ6脂肪酸は人の体の健康にとって欠かせない成分ではあるが、オメガ6を多く含む揚げ物や炒め物は美味しいので、過剰なほど摂りすぎているのが現状だと警鐘を鳴らしています。

→ オメガ6の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら

■まとめ

オメガ3とオメガ6は2つのバランスをとることが大事ということでメディアで紹介されていることが多いのですが、今回の研究結果のポイントは、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸の血中濃度が高い人はがんの発症リスクが低いということです。

がん予防という視点だけでいえば、オメガ3とオメガ6を含む食べ物を積極的に摂ればいいということですが、オメガ6は過剰なほど摂りすぎているので、オメガ3を積極的に摂った方がいいということになりそうです。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら







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良い油はダイエットの味方|良質な油は代謝を促し、体脂肪が落ちやすくなる!




Ol.-Oil---Pomp-Blog

by U.S. Department of Agriculture(画像:Creative Commons)

油を制するもの、ダイエットを制す。

(2011/11/28、恋活ニュース)

■油はダイエットの味方

ダイエットでは油抜きは当然だと思っていませんか?

実は油はダイエットの味方だとするコラムがFitness Magagienに掲載されました。

医師のバーバラ・ロバートは、油分は神経のメカニズムを整え、ビタミンADEの吸収を高める大切な栄養素だとしています。

例えば地中海式の食事をして、オリーブオイルなど一価の不飽和脂肪を摂取している女性は、そうでない女性に比べて、29パーセントも心臓病になるリスクが低いそうです。

大まかにいって、1日の摂取カロリーのうち、25%から30%が脂肪によるものであることが望ましいとされています。

上手に脂肪分を取れるかどうかが、キレイにやせる鍵でもあるのです。

キレイにダイエットするには、良質な油が欠かせません。

このことは、ミス・ユニバース日本代表専属栄養士のエリカ・アンギャルさんもテレビ番組や書籍でも紹介しています。

なぜ良質な油がダイエットに欠かせないかといえば、「良質な油は代謝を促し、体脂肪が落ちやすくなる」からです。

良質な油をしっかりと摂ることが、キレイにダイエットする秘訣というわけです。

■積極的に摂りたいのは、不飽和脂肪酸

では、どんな油を取るべきなのでしょうか?

不飽和脂肪酸は、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。

また血小板成分が動脈に蓄積することを防ぐ上に、お腹周りに脂肪がつくことを防止する効果もあるそうです。

不飽和脂肪酸が豊富なオイルは、オリーブオイルとオリーブ、キャノーラオイル、アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツバター、ゴマ、アボカドなどに含まれています。

オリーブオイルを、1日にテーブルスプーンで2-3杯(30-45ml)摂ると、善玉コレステロールの値が心臓病を予防するのに十分なレベルまで上がるそうです。

善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがある不飽和脂肪酸を積極的に摂ったほうが良いようです。




■ポリ不飽和脂肪も上手に摂って

悪玉コレステロール値を下げるには、これが有効です。

脳の働きを活発にし、免疫力を高め、情緒の安定を促すオメガ3酸と、少量でも目や肌の健康を増進するオメガ6脂肪酸があげられます。

オメガ3酸は、魚に多く含まれます。

特にシャケ、サバ、ニシンなどで豊富です。

また、キャノーラ油、アマニ油、くるみ、豆腐などからも摂取できます。

オメガ6酸は、とうもろこし、ベニバナ油、コーンを常食とする鳥や牛の肉、養殖魚に含まれます。

気をつけなければいけないのは、オメガ6脂肪酸の摂りすぎは、炎症症状を起こすことです。

ポリ飽和脂肪酸は、オメガ3脂肪酸を中心に摂ることを忘れないようにしましょう。

植物性油はオリーブオイルに替えて、牛肉はグラスフェッドのもの、魚は養殖魚以外を食べるよう心がけましょう。

オメガ3脂肪酸を中心に摂るようにすることを心がけたほうが良いようです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

オメガ6脂肪酸の摂り過ぎは炎症症状を起こすことがあるので摂取には気をつけたほうが良いようです。

■とにかく控えたい、飽和脂肪

飽和脂肪は、コレステロール値を上げて、心臓血管系の病気のリスクを高めます。

多くは鶏肉を含む肉類に含まれます。

またバターやクリームなどの乳製品、ココナツやパーム椰子製品などにも含まれています。

飽和脂肪は1日の総摂取カロリーの10%以下に抑えることが大切です。

目に見える油、肉の白い脂肪部分や、鳥の皮などをカットすることが第一歩です。

飽和脂肪は、コレステロール値を上げて、心臓血管系の病気のリスクを高めるため、目に見える油、肉の白い脂肪部分や、鳥の皮などをカットしたほうが良いようです。

■目指すはゼロ!トランス脂肪

不飽和脂肪酸に化学的変化が起こったものです。

善玉コレステロールを下げ、悪玉コレステロールを増やすうえに、炎症も起こりやすくしてしまいます。

ショートニング、マーガリン、ドーナツ、フレンチフライ、クラッカー、クッキー、ケーキなどに含まれています。

トランス脂肪に関しては、絶対に摂らないようにすべきです。

けれども、例えばアメリカでは、1サーブでトランス脂肪が0.5グラム以下であれば、トランス脂肪ゼロの表記をすることが許されています。

食品類を買うときにショートニング、マーガリンなどが原料に含まれていないかを確認すると安全です。

油と上手に付き合って、キレイと健康を同時に手に入れたいものです。

トランス脂肪酸は植物油を加工した油や、それを使ったビスケットやケーキ、ファストフードなどに含まれており、たくさんとると血中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らして、心筋梗塞(こうそく)のリスクが上がるとされるので、摂取しないようにしたいところです。

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