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食事でコレステロール値は変わらない|日本動脈硬化学会が声明

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■食事でコレステロール値は変わらない|日本動脈硬化学会が声明

Cheese, bits of bacon and fries

by KittyKaht(画像:Creative Commons)

<コレステロール値>「食事で変わらず」動脈硬化学会が声明

(2015/5/2、毎日新聞)

動脈硬化学会は1日の声明で「食べるのを制限しても血中の値が低下する人と、しにくい人がいて、個人差が大きい」と基準の撤廃に賛同した。悪玉コレステロールの値が高い人はコレステロールの摂取制限が推奨されるとする一方、食事や運動、生活習慣を全体的に改善することが必要とした。食事についても脂質だけを減らすのではなく「食物繊維を多く含む大豆製品や海藻、野菜類を増やすことが大切」と訴えた。

日本動脈硬化学会は「食事で体内のコレステロール値は大きく変わらない」との声明を発表しました。

コレステロールについては摂取制限が必要なのかどうかについて論争が続いています

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

【コレステロール関連記事】

<日本動脈硬化学会>

血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いと心筋梗塞のリスクが高いとして上限値を設ける

<日本脂質栄養学会>

コレステロールの方が長生き(コレステロールが高いほど死亡率が低かったとの大規模研究)であることやコレステロールを下げる薬を服用しても心臓病の予防効果は見られない

<米 食事指針諮問委員会>

米厚生省と農務省が設置した「食事指針諮問委員会」は、コレステロールは過剰摂取を心配する栄養素ではないという見解

<厚生労働省>

厚労省はこれまで、18歳以上の男性は1日当たり750ミリグラム未満、女性は600ミリグラム未満の摂取基準値を設けていた。しかし5年おきに改定する「食事摂取基準」の2015年版で、科学的根拠が得られなかったとして基準を撤廃。

■まとめ

今回のニュースのポイントは、全体的な流れを見ると、食事によるコレステロール摂取の影響は個人差が大きいので、現在のところ基準は撤廃していく方向に動いているということです。

ただ、悪玉コレステロールの値が高い人はコレステロールの摂取制限が推奨されるという日本動脈硬化学会の意見はそのままであるので、今後もコレステロールに関する論争は続いていきそうです。

現時点ではコレステロールの摂取制限について答えは出ていませんが、動脈硬化などの生活習慣病を改善するためには、食事・運動・そのほかの生活習慣を改善する必要があるということは、どの立場の意見からも変わらないので、しっかりと生活習慣を改善していきましょう。







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コレステロール「一律基準値好ましくない」|臨床研究適正評価教育機構

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■コレステロール「一律基準値好ましくない」|臨床研究適正評価教育機構

Ruler

by Scott Akerman(画像:Creative Commons)

高コレステロールは健康にいい?悪い?でも取り上げましたが、現在コレステロールについては論議が起こっています。

【関連記事】

そして、今度は、臨床研究適正評価教育機構がコレステロールの一律基準値は好ましくないとの見解を発表しました。

コレステロール「一律基準値好ましくない」

(2010/10/6、読売新聞)

コレステロールは下げるべきかどうかの論争について、医学研究の中立的評価を目指す「臨床研究適正評価教育機構J―CLEAR」(理事長=桑島巌・東京都健康長寿医療センター副院長)は、「一律の基準値は好ましくなく、男女差や心臓病の経験、高血圧などの有無に応じた基準とするべきだ」との見解をまとめ、ホームページで公表した。

桑島理事長は、「下げるべきだ」との考えは心臓病患者などを対象にした研究が根拠なのに対し、「高めが良い」との主張は一般住民調査に基づくため、論議がかみ合っていないと指摘。

心臓病などの危険性が高い人を対象にした研究結果を、一律に一般人に当てはめると、不要な治療を促しかねない。

特に女性は動脈硬化になりにくい。

一方、一般住民調査は虚弱体質でコレステロールが低い人の死亡も含む可能性があり、これを基に高い方が良いと一概に結論づけることも危険だ、としている。

この意見が一番適切な回答のような気もします。

個人個人で状況は変わってくるので、その人がどのような状況かを判断した上で、適正な数値を判断していくのがよいのでしょうね。

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 についてはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 についてはこちら。







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劣化コレステロール(酸化コレステロール)に注意

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Popcorn Time!

by Donnie Ray Jones(画像:Creative Commons)

電子レンジに潜むリスクとは?

(2010/3/19、TREND通信)

昨年末、厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査は、「男性の50歳代は3人に1人が肥満」という驚くべきものだった。

男性の肥満には、内臓に脂肪がたくさんついている「内臓脂肪型肥満」が多いといわれ、高血圧糖尿病高脂血症動脈硬化といった様々な生活習慣病を引き起こすリスクを伴っている。

例えば、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれ、自覚がないまま放置しておくと、知らないうちに身体に悪影響を与え、脳や心臓、腎臓などに致命的な疾患を招くことがある。

また、こと糖尿病に関する同省の調査においては、ここ10年、糖尿病有病者は実に200万人も増加しており、そのほとんどが男性だという。

糖尿病とは、一度なってしまうと完治ができず、食生活の改善と適切な血糖コントロールを行うことで上手に付き合っていくしかない恐るべき疾患だ。

さらに、この病気の恐ろしさは合併症にあり、高血糖の状態を放置すれば、神経障害、網膜症、腎症、その他にも脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などを引き起こす恐れが高まり、その予防や生活習慣の改善を促す声は日増しに増えている。

厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査によれば、男性の50歳代は3人に一人が肥満だったそうです。

肥満が続くと、糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化といった生活習慣病になる恐れが高まります。

そのためにも、食生活や運動といった生活習慣の見直しが必要となるわけですが、この記事では、「劣化コレステロール」(おそらく酸化コレステロールと同じ意味)に注意が必要としています。

とりわけ、忘れられがちになるのが、普段の食生活の中でも盲点になっている「劣化コレステロール」の存在だろう。

劣化コレステロールとは、その言葉通り、コレステロールが何度も加熱されたり、長時間空気にさらされることで酸化(劣化)したものを指し、普通のコレステロールに比べると、体内で分解されにくく留まりやすいため、動脈硬化を起こす要因にもなり得る悪しき物質だ。

食品に含まれる量としては、例えばフレンチフライ100gに約2mgと少ないが、微量でも身体に与えるダメージは大きい。

食品がどのような状態になると、酸化コレステロールが発生するのでしょうか。

・電子レンジで2度、3度加熱した食品
・電子レンジで10分以上加熱した食品
・揚げ直した、揚げ物
・肉や魚の焦げた部分
・マヨネーズが酸化して変色した部分
・空気や紫外線にさらされながら保存されたもの(干物など)
・レトルト加工され、長期間保存された肉製品

時間が経ったことにより空気や光に触れたものや揚げなおしたもの、そして意外と意識していなかった電子レンジで再加熱したものが含まれます。

電子レンジがあるのは意外でしたが、かといって、電子レンジを使わない生活にはもう戻れないと思います。

そう考えると、どのようにしたらよいのでしょうか。

我々ができることから考えれば、酸化したコレステロールをシャットアウトできる抗酸化作用を持った食品を一緒に摂取するといったことが極めて現実的ではないだろうか。

抗酸化作用を持った食品を一緒に摂取すると良いようです。

記事の中では、アスタキサンチンを含んだ食品やサプリメントを薦めていますが、他にも抗酸化作用を持った食品はたくさんあります。

ぜひ抗酸化作用を持った食品をたくさんとりましょう。

抗酸化作用 のある野菜や果物などの食品についてはコチラ!

コレステロールを下げる食品・食事 はコチラ!

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 はコチラ!







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家族性高コレステロール血症の重症化しやすい遺伝子の特徴が解明|国立循環器病研究センター

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【目次】




■家族性高コレステロール血症の重症化しやすい遺伝子の特徴が解明

I have an idea @ home

by Julian Santacruz(画像:Creative Commons)

家族性高コレステロール血症、重症化要因を解明

(2016/2/13、読売新聞)

斯波しば真理子・病態代謝部長らは、患者269人の遺伝子を解析した。悪玉コレステロールの減少などに関わる2種類の遺伝子がともに変異していると、コレステロール値が特に高く、心筋梗塞や狭心症の発症率も高くなることがわかった。

国立循環器病研究センターによれば、生まれつきコレステロールが異常にたまりやすい家族性高コレステロール血症で、重症化しやすい遺伝子の特徴がわかったそうです。

■家族性高コレステロール血症とは

家族性高コレステロール血症とは、肝臓内にあるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取り込む受容体(LDL受容体)が欠損し、血中に悪玉コレステロールがたまりやすくなる病気のことで、若いうちから心筋梗塞などを発症しやすくなります。

LDLコレステロールが180mg/dl以上、または家族に若くして(男性55歳未満、女性65歳未満)冠動脈疾患になった人は注意が必要です。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら




アキレス腱の厚さを測ると、全身の動脈硬化(家族性高コレステロール血症)がわかる!?

オランダでは、アキレス腱の厚さを測ることで全身の動脈硬化を見つける方法が行なわれているそうです。

血管を修復しようとコレステロールがたまることでアキレス腱の厚さが太くなるそうです。

1.アキレス腱が横から見てくびれがなく盛り上がっている

2.アキレス腱の厚さが2センチ以上ある

アキレス腱をつまんでみて、厚さが2cm以上あれば危険なのだそうです。

かかりつけ医に相談のうえ、循環器内科の受診をお勧めします。

■まとめ

家族性高コレステロール血症(FH)の患者は、急速に動脈硬化が発症・進行する危険性があります。

早く家族性高コレステロール血症(FH)と診断を受けて適切な治療(LDLコレステロールのコントロール)を受けはじめ、動脈硬化の進行を抑えることです。

そのためにも、遺伝子検査で重症化しやすいと診断できれば、家族性高コレステロール血症を早期に治療ができるようになるのではないでしょうか。

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす・基準値 について詳しくはこちら







【関連記事】
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乳がんは女性ホルモンが原因?女性ホルモンのもとはコレステロール|#仰天ニュース

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2012年10月10日に検索されているキーワードを見ていると、「コレステロール」がよく検索されていました。

調べてみると、2012年10月10日放送の世界仰天ニュースで以下の内容が紹介されていたみたいです。




Leaning on an invisible boyfriend

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

  • 乳がんは、女性ホルモンがたくさん出ている人がなりやすい。
  • 女性ホルモンのもとはコレステロール
  • 肉・乳製品を食べると乳がんになりやすい

コレステロール値と乳がんに関係はあるのでしょうか?

コレステロール値が高いほうが乳がんが少ない?

(2015/8/5、メドレー)

総コレステロールが多いとき、またHDLコレステロールが多いときに、乳がんが少ない傾向が見られました。

<中略>

乳がんの発症には女性ホルモンの働きが関係していると考えられています。女性ホルモンはコレステロールから合成され、また女性ホルモンに血中のコレステロールの量を変える作用があるため、コレステロールの量と乳がんの発症にも何かの影響があることは想像できますが、どんな関係なのかは明らかではありません。

この記事によれば、総コレステロールが多いとき、またはHDLコレステロールが多いときに、乳がんが少ない傾向が見られたそうです。

しかし、次の記事によれば、コレステロール値が高い人は乳がんの進行や転移が早いそうです。

最新情報!コレステロール値が高い人は乳がんの進行や転移が早いー米研究

(2013/12/2、マイナビウーマン)

今回研究チームが発見したのは、「27HC」という物質。コレステロールを代謝する時に生産されるもので、女性ホルモン「エストロゲン」に非常によく似た働きを持っています。

エストロゲンは乳がんの進行を早めることが知られています。「27HC」はエストロゲン同様に、がんの成長、拡散を促してしまうというのです。

米デュークがん協会は、コレステロールを代謝する時に生産される「27HC」が乳がんの進行や転移を早めることがわかったそうです。

■コレステロールは悪者ではない!

こういう情報を見ると、「つまり、乳がんにならないようにするためには、肉や乳製品を食べなければいい」という結論になってしまいますよね。

でも忘れてはいけないのは、肉や乳製品にはたんぱく質が含まれていること、そしてコレステロールは決して悪者ではないということです。

コレステロール|ためしてガッテン 1月19日

●細胞膜の材料がコレステロール → コレステロールがないと生きていけない

●善玉コレステロール:

細胞から古いコレステロールを回収して肝臓へ捨てに行くもの。

回収トラック(アポA-1)と積み荷のコレステロールをあわせて“善玉コレステロール”と呼ぶ。

●悪玉コレステロール

肝臓から細胞へと新しいコレステロールを配達するもの。

この、配達トラックと積み荷のコレステロールをあわせて“悪玉コレステロール”と呼ぶ

コレステロールと聞くと、「悪い」というイメージを持っている人が多いと思いますが、コレステロールがなければ人間は生きてはいけません。

過剰にあることや少なすぎることが問題なだけです。

→ コレステロール について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロール について詳しくはこちら。

低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK) 4月28日

■たんぱく質が不足すると、どうなるのでしょうか?

赤血球の材料が少ない→「貧血」

血管を作る材料が少ない→「脳出血」

免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」

筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」

タンパク質の一種であるアルブミンが足りないと、血管や免疫細胞、筋肉などの組織がスムーズに作られなくなり、体にさまざまなトラブルが起こってしまうそうです。

今回の情報によれば、女性ホルモンのもとはコレステロールとありましたが、更年期症状対策/エストロゲン/ホルモン補充療法|ためしてガッテン 10月27日によれば、女性ホルモンのエストロゲンには、悪玉コレステロール(LDL)を減少してくれるそうです。

また、女性ホルモンのエストロゲンは、善玉のHDLコレステロールを増やして血管を守り、血流をよくする働きがあります。

そのため、女性は、エストロゲンが減少する更年期になると、コレステロールが増えてしまい、動脈硬化による病気(例:高脂血症・高コレステロール血症)が増えると言われています。

このように考えると、やはり過剰にあることや少なすぎることが問題だといえるのではないでしょうか。







【コレステロール関連記事】
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