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「健康日本21」で定める新たな健康長寿のための数値目標とは?




厚生労働省が2024年度から始める次期の国民健康づくり計画「健康日本21」で定める数値目標が興味深いですね。

1)1日の野菜摂取量(2032年度)

現状281g→目標350g

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査で紹介した厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

また、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

#健康格差 とは|所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなる!?#健康格差 は収入・学歴などが要因?|WHO、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるでも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。

日本人全体の野菜の摂取量を増やすには低所得者対策をすることが大事なのではないでしょうか?

野菜(ビタミン・食物繊維・葉酸・ポリフェノールなど)を摂る|おすすめの健康的ライフスタイル10箇条
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2)果物摂取量

現状99g→目標200g

野菜や果物を多く摂取する人は死亡リスクが低下する|人間総合科学大で紹介した人間総合科学大のの奥田奈賀子准教授の研究グループによれば、野菜や果物を多く摂る人は、脳卒中や心臓病などの循環器疾患で死亡するリスクが低下するそうです。

野菜と果物を1日に計280グラム程度摂取した群と計490グラム程度摂取した群を比較すると、野菜や果物を多く摂った群は少ないグループより死亡リスクが28%低かったことがわかりました。

3)食塩摂取量

現状10.1g→目標7g未満

●高血圧

血液中の水分量をコントロールしているのが塩分です。

血液中の塩分が適量であれば、血液中の水分量も正常で、血流も正常になります。

しかし、塩分には水分を引き寄せる働きがあり、血液中の塩分が多くなると、それだけ引き寄せられる水分量も多くなるため、血液の水分量も増加してしまい、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまう、つまり、高血圧になると考えられます。

塩分の摂り過ぎ

→血液中の塩分濃度が高まる

→体が血液中の塩分濃度を薄めようと働くため(浸透圧を一定に保つ)、血液中に水分が取り込まれる

→血管の中の血液の量が増えることによって、血管に圧力がかかり、また、心臓への負担も大きくなる

血圧が上がる

→高血圧

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

●腎臓

【#世界一受けたい授業】腎臓にいい食べ物・腎臓に悪い食生活とは・CKD(慢性腎臓病)(横尾隆)

塩分の多い食事を続けると腎臓に負担がかかります。

「慢性腎臓病」が悪化すると、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、脳卒中、心筋梗塞など血管の病気になるリスクが高くなります。

腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルで紹介した京都大学大学院医学研究科の柳田素子教授によれば、腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要となっているそうです。

腎臓が悪くなると他の臓器も悪くなるので、いかに腎臓を健康に保つかはとても大切なのです。

腎臓に良い食事としては、塩分を減らす工夫、つまり減塩を行なうこと。

厚生労働省によれば、一日の塩分の目安は、男性8g、女性7gで、日本人の平均は12.3gなのだそうです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

4)喫煙率

現状16.7%→目標12%

5)睡眠6-9時間

現状54.5%→目標60%

「ヤクルト1000」の人気から考える現代人の健康の悩みとは?では、ヤクルト100の人気から、それだけ現代人の生活がストレスでいっぱいで、眠れない・起きれない人が多いということであり、自律神経が乱れている人が多いのではと考えられます。

→ 夜眠れないという悩みを抱えているあなたに。不眠の原因とは?不眠対策!良質な睡眠をとる方法

日本の働く女性は世界で一番寝ていない!?|睡眠時間が短い理由とは?によれば、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いそうです。

また、なぜ日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が短いのか?によれば、日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が少ないそうです。

母親が忙しくて子どもの生活リズムが遅くなりがちになっていることも睡眠不足の子どもが増えている理由なのかもしれません。

日本人の7割が睡眠不足? 親子で知りたい、睡眠のリズムを整えるコツ(2021/9/1、朝日新聞)によれば、経済協力開発機構(OECD)の調査による各国の平均睡眠時間を見ると、日本人の睡眠時間(7時間22分)は33カ国の中でも最低となっています。

つまり、日本人全体が睡眠不足なんです!

睡眠と生活習慣病には関係があり、糖尿病高血圧睡眠時無呼吸症候群脂肪肝肝臓がん、認知症になりやすいといった研究がされています。

最近注目されているのは「睡眠負債」という考え方。

「#睡眠負債(SLEEP DEBT)」|わずかな睡眠不足の影響が脳のパフォーマンスの低下・病気のリスクを高める|#NHKスペシャルで紹介された「睡眠負債(Sleep Debt)」とは、わずかな睡眠不足の影響が、まるで借金のように積み重なることで、知らず知らずのうちに脳のパフォーマンスを低下させたり、病気のリスクを高める恐れがあるという考え方です。

睡眠を改善することは一日一日のパフォーマンスだけでなく、健康を守ることにもつながるんですね。

6)足腰に痛みのある高齢者(人口1000人当たり)

現状232人→目標210人

ロコモティブシンドローム(骨や関節などの運動器の障害のため、要介護状態になる危険性が高いことを示す概念)を防ぐことは要介護になる高齢者を減らすことにつながります。

ロコモティブシンドロームの要因となる病気は、骨粗鬆症・変形性関節症・脊柱管狭窄症の3つの病気。

こうした病気になることで、運動器の障害が生まれ、要介護状態になる危険性が高くなります。

●変形性膝関節症

関節痛は、高齢になると、ほとんどの方が持っているといわれています。

その関節痛の多くが、関節軟骨の磨耗が原因の、「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」です。

通常、軟骨は、柔軟性と弾力性、なめらかさを持っており、関節のスムーズな動きを支えています。

しかし、老化や過激な運動などで、軟骨の消耗が進むと、骨同士が直接こすれあい、強い痛みを感じます。

つまり、変形性膝関節症とは、膝関節のクッションである軟骨のすり減りなどが原因となって、関節が変形したり、膝関節に炎症が起きたりすることで痛みが生じる病気です。

変形性膝関節症(関節痛や膝痛)に当てはまる方は、正座のしにくい方や階段の上り下りがつらい方、立ち仕事の多い方に多いです。

→ 膝が痛い|関節痛・変形性膝関節症 について詳しくはこちら

●脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)が狭くなり、神経の通りが悪くなることで、背骨の内部の神経が圧迫されて足腰のしびれや痛みが出る病気です。

●骨粗しょう症

骨粗しょう症の原因は、カルシウム不足です。

血中のカルシウム濃度は一定ですので、カルシウムが不足し始めると、骨のカルシウムから補填をするようになります。

つまり、血中のカルシウムが不足すればするほど、骨のカルシウムも減っていくことで、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながっていきます。

また、日光にあたることもなく運動もあまりしない生活を続けていると、骨の形成に大切なビタミンDが活性化されず骨粗鬆症になってしまいます。

骨粗しょう症を未然に防ぐためにも、若いうちから骨密度を高めるために、骨を健康に保つ6つの栄養を摂るようにしましょう。

  1. カルシウム
  2. タンパク質
  3. ビタミンD
  4. ビタミンK
  5. マグネシウム
  6. 亜鉛

→ 骨粗鬆症 について詳しくはこちら

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7)地域とのつながりが強いと思う人

現状40.1%→目標45%

フレイルにより認知症を発症するリスクが高い!身体活動と認知機能は互いに影響を及ぼし合っている!によれば、フレイルにより認知機能も低下しやすくなり、認知症を発症するリスクが高いことが報告されているそうです。

また、認知機能が低下すると筋力や身体活動量、ADL(日常生活動作)が低下し、フレイル状態を招きやすくなり、うつや不安など精神面にも悪影響を及ぼすために、人との交流が少なくなりひきこもってしまうなど社会的なつながりも薄くなってしまい、身体活動と認知機能は互いに影響を及ぼし合っているそうです。







電気刺激の活用で塩味が約1.5倍に増強される箸型デバイスの開発!高血圧の予防に|明治大学・キリン




電気刺激波形の検討風景|明治大学
電気刺激波形の検討風景|明治大学
開発中の箸型デバイス|明治大学
開発中の箸型デバイス|明治大学

~減塩食をよりおいしく、「健康」課題の解決に向けた大きな一歩~ 世界初※1!電気刺激の活用で 塩味が約1.5倍に増強される効果を確認 —「味を調整できる食器」の開発につながる新技術—(2022/4/11、明治大学)で紹介されている明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室とキリンの共同研究によれば、減塩食品の味わいを増強させる電気刺激波形と箸型デバイスを開発し、減塩食を食べたときに感じる塩味が1.5倍程度に増強されることを世界で初めて確認したそうです。

図3:電気刺激による塩味増強効果|明治大学
図3:電気刺激による塩味増強効果|明治大学

2016年に紹介した食べ物に電気を流して味覚を変化させる「エレクトリックフォーク」で高血圧予防・対策ができる!?によれば、電気を調整することで味を調整する仕組みを活用することで、少量の塩分しか使っていない食事でも十分に塩味を感じられるので、高血圧の予防・対策につながることが期待できます。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

また、甘みを調整することができれば、糖尿病患者の方でも十分に甘く感じるデザートを食べることもできるのではないかという期待もできますね。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

■まとめ

日本人の1日当たりの食塩摂取量は成人男性で10.9g、成人女性で9.3g ※4と、WHO(世界保健機関)が掲げる食塩摂取基準と比較しても非常に多い ※5ことが分かっています。塩分のとり過ぎは、高血圧・慢性腎臓病をはじめとした生活習慣病の発症や重症化を招きやすく、「健康」に関する大きな社会課題となっています。厚生労働省が生活習慣病予防のために設定した目標量(成人男性で1日8.0g未満、成人女性で1日7.0g未満 ※6)を達成するためには、今の食塩摂取量を20%以上低減させる必要があります。さらに、生活習慣病の重症化を予防するには1日6.0g未満の食塩摂取量が望ましいと考えられていますが ※7、塩分を控えた食事(減塩食)に対して「味が薄い」と感じる方も少なくなく、減塩食を続ける上での阻害要因となっていました。
※4 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査
※5 5.0g/日 未満(2012年、WHOガイドライン)との比較
※6 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
※7 日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン。日本腎臓病学会 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018

独自の減塩技術「ソルトチップ」とは?販売店はどこ?|高血圧を予防するポイントは「減塩」!でも紹介しましたが、自分自身で健康管理をしている人はすでに健康に関して意識が高い行動をしていると思われるので、社会的に健康な社会を目指すならば、イギリスの取り組みが参考になるのではないでしょうか。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|NHKスペシャルによれば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

意識的に健康的な生活習慣を選ぶという時代から、自然と選んでいるものが健康的なものという時代にこれからは変わっていくことが期待されます。

例えば今回紹介した電気刺激の活用で塩味が1.5倍程度に増強される箸型デバイスを活用したり、食品メーカーが塩分を極力減らしたものを販売するようになれば、大幅に塩分摂取量を減らせるようになるのではないでしょうか?

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







【減塩 関連記事】
続きを読む 電気刺激の活用で塩味が約1.5倍に増強される箸型デバイスの開発!高血圧の予防に|明治大学・キリン

アディポネクチン(Adiponectin)の健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

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【目次】

■アディポネクチンとは

Body Image. The subjective concept of one's physical appearance based on self-observation and the reactions of others.

by Charlotte Astrid(画像:Creative Commons)

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

脂肪が生み出していたのは多彩なアディポサイトカイン(生理活性物質)。そして、そんなアディポサイトカインの中で、超善玉として今、最も注目されているのが「アディポネクチン」です。ギリシャ語でアディポ=脂肪、ネクチン=くっつく、という意味で名付けられたホルモンで、血流に乗って全身をパトロールし、血管壁に傷ついた部分や炎症を見つければ、素早くそこにくっついて修復してくれるので、体内の“消防隊”とも呼ばれているそうです。

アディポネクチン』とは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病動脈硬化症などを予防する効果があるといわれており、近年注目されています。

■アディポネクチンの働き

・血管の修復

血管の修復→血流を改善する→動脈硬化の予防・改善

中性脂肪の減少

糖尿病の予防

インスリン感受性を高める→血糖値を下げる→糖尿病の予防・改善

・メタボリックシンドロームの改善

高血圧の予防

血管を拡張する→血流を改善する→高血圧の予防・改善

・抗ガン作用

・脳卒中の予防

心筋梗塞の予防

高脂血症の改善

脂肪燃焼を高める→余分な脂肪の蓄積を防ぐ→脂質異常症の予防・改善

コレステロールの正常化

・老化防止

血栓の予防

・インフルエンザの予防

生活習慣病の予防

■内臓脂肪が増えるほどアディポネクチンは減少する

血液中の中性脂肪が高くなりやすい生活習慣

(2014/10/6、マイナビニュース)

メタボリックシンドロームが進行すると、超善玉物質であるアディポネクチンが減少してしまいます。それは、この物質は内臓脂肪が増えれば増えるほど減少する性質を持っているためです。

アディポネクチンは中性脂肪を減らす働きをするため、これが減少すると中性脂肪は確実に増加していきます。また心筋梗塞などの冠動脈疾患の患者は、アディポネクチンが低いほど死亡率が高くなる傾向がみられるという報告もなされています。

メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。

内臓脂肪が増えすぎると、アディポネクチンが減り、高血糖・高血圧・脂質異常症になりやすくなり、動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

アディポネクチンには、中性脂肪を減らす働きがあるため、アディポネクチンが減少すると、中性脂肪が増加します。

また、脂肪から分泌されるアディポサイトカインには善玉ホルモンだけでなく、悪玉物質である「PAI-1(パイワン」や「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」もあります。

<悪玉ホルモン>

PAI-1

  • 血液を固める作用があり、血液中で増えると血栓ができやすくなります。
  • 血栓を溶けにくくし、動脈硬化を引き起こします。

TNF-α

  • 体内で炎症を引き起こし、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
    血管は年とともに硬くなったり、もろくなったり、コレステロールなどがたまって狭くなる傾向がありますが、TNF-αによって、血管壁に炎症が起こると、動脈硬化が進んでしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
  • インスリンの効きを悪くし、血糖値を下がりにくくして、糖尿病を引き起こします。

■アディポネクチンを増やす方法

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

●内臓脂肪を減らす

内臓脂肪量が増えるほど「アディポネクチン」の量が減るという、逆の相関関係があるため、過剰な内臓脂肪を減らすことがアディポネクチンを増やすことにつながります。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら

●オスモチン

りんご、ぶどう、トマト、ピーマンといった果物や野菜からアディポネクチンと似た構造を持つ物質・オスモチンが見つかっており、それらを食べることで「アディポネクチン」と同様の効果が期待されています

オスモチンは、トマト・リンゴ・キウイに含まれており、アディポネクチンと似た働きがあるそうです。

●βコングリシニン(ベータコングリシニン)

ベータコングリシニンは豆腐や納豆をはじめとする大豆食品(大豆たんぱく)に含まれているそうです。

●食物繊維

わかめ、ひじきなどの海藻類に多い食物繊維はアディポネクチンを増やすそうです。

●EPA

さんまや鯖などの青魚に豊富なEPAはアディポネクチンを増やすそうです。

●禁煙

「アディポネクチンの分泌を妨げる、もっとも大きな要因が喫煙。というのも、脂肪細胞は化学物質に非常に弱い細胞でもあるからです。

タバコはアディポネクチンの分泌を妨げるため、禁煙をしましょう。

■まとめ

アディポネクチンにはこれだけ多くの健康効果があるということですので、生活習慣を改善することで、メタボリックシンドロームにならないように気を付けたいものです。

→ 「メタボリックシンドローム」を初めてTVで紹介した専門医が開発した長寿ホルモン「アディポネクチン」のサプリメント について詳しくはこちら

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら







【参考記事】
続きを読む アディポネクチン(Adiponectin)の健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

#星野リゾート 星野佳路さんは一日一食で体重が落ち、血圧も下がり、コレステロール値も改善

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■星野リゾート 星野佳路さんは一日一食で体重が落ち、血圧も下がり、コレステロール値も改善

Hoshino Resorts TOMAMU.

by MIKI Yoshihito(画像:Creative Commons)

実践!1日1食主義【星野リゾート・星野氏】

(2016/2/2、日経ビジネスオンライン)

1日1食にしてから、体重が落ち、血圧も下がりました。それ以前は上の血圧(収縮期血圧)は高血圧の領域に入る145程度でしたが、今は120台、高くても130台でコントロールできており、まったく問題ありません。コレステロール値も改善しています。

星野リゾートの星野佳路さん(55歳)は、30代、40代になってくると、高血圧高コレステロール、不整脈といった不調が現れ、また、家系的にもそうした傾向があることから、健康管理に取り組み、40代で朝食をやめ、50代になる頃には昼食をやめて、一日一食にしているそうです。

現在では、体重が落ち、血圧も下がり、コレステロール値も改善したそうです。

記事の中では、一食の食事の量やバランスなどは紹介されていませんでしたが、一日一食でも健康を維持できるものなんですね。

一日一食とは、現在注目されている食事の回数を増やすダイエット方法とは全く逆の発想です。

なぜ食事回数を増やす方法がダイエットに良いと考えられているかというと、お腹がすぐ減ってしまうと感じるのは、血糖値が急降下しているからなのだそうで、一回の食事の量を減らすことで、血糖値の値の動きが緩やかになることで、空腹感を感じにくくなるそうです。

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  •  レディガガのダイエットとは?
    1.1日5食ルール1日に5回食事をとるようにすれば、ひどい空腹感に悩まされることもなく、食べる量もコントロールすることが容易です。また、新陳代謝を活性化し、空腹感を覚えることなく減量が可能になります。血糖値をコントロールする方法ですね。
    おなかが減らなくなる方法とは?|ためしてガッテン 1月5日で紹介していましたが、お腹がすぐ減ってしまうと感じるのは、血糖値が急降下しているからなのだそうで、一回の食事の量を減らすことで、血糖値の値の動きが緩やかになることで、空腹感を感じにくくなるそうです。1日5回食事をしても一回の食事を減らすことで、食べる量をコントロールしていると考えられます。
  • 1日5食ダイエット|所さんの目がテン! 1月7日血糖値の急上昇・急降下することが空腹感を感じる理由であり、血糖値を緩やかにすることが、太りにくい体づくりになるというわけです。ただ、間違っていけないのは、1日5食普段の食事をしてしまってはカロリーオーバーになってしまうので、食事内容(摂取カロリー)には注意が必要です。
  • 6kgも痩せたブレイク・ライブリーのダイエット方法とは?タンパク質を中心とした腹6分目の食事を一日5食食べるように指導

空腹の状態が長く続き、そこへカロリーをとると消化吸収のスピードが早くなって太りやすいという話を聞くことがあります。それはその通りなのかもしれませんが、言い換えれば、朝・昼・夜と3食食べていると、消化吸収の効率が落ちていると考えることもできます。3食食べてそのたびに消化吸収しなければならない状態は、内臓を疲れさせるようにも思えます。

エリカ・アンギャルさんが教える美しくやせられるための食べ方によれば、美しく痩せるためには血糖値を緩やかに保つことが大切で、そのためには、朝ご飯を食べることをすすめています。

それは、朝食を抜くと、昼食時の血糖値の上昇が急激になるためです。

甘いものを食べると血糖値が急上昇する

インスリンが分泌され血糖値が下がる。

→ するとまた甘いものを食べたくなる。

→ 血糖値の急激なアップダウンで太りやすくなる。

太りにくく痩せやすい体にするためには、血糖値の波を緩やかにすることが必要。

星野さんの場合も14時から16時頃には空腹感があるそうですが、ほとんどの人はその空腹感に負けて食べてしまうのでしょうが、それを意志の力で乗り越えているようです。

行動科学を活用して、ダイエットが継続しやすい状態を作る。では、タイプ別ダイエット継続の心得が紹介されています。

  • 明日やればいいと思う人
    ⇒ 誘惑を遠ざける環境を作る
    ⇒ 行動した時のメリット・行動しない時のデメリットを考えよう
  • 面倒くさいことが嫌いな人
    ⇒ ハードルを下げる方法を考えよう
    ⇒ 諦めないように周囲に宣言しよう
  • 毎日コツコツできない人
    ⇒ ついでに組み込もう
    ⇒ 自分の行動を記録、チェックしよう
  • 飽きっぽい人
    ⇒ サポーターを見つけよう
    ⇒ 小さなゴールをたくさん作ろう
  • 続ける自分を想像できない人
    ⇒ 行動契約書を作る(文字にする)
    ⇒ ご褒美と罰則を決めよう

このように人によって性格に差があり、星野さんの場合には、意志の力で健康管理ができる人だからこそ、一日一食でもやっていけるのだと思います。

つまり、自分の性格・行動にあった方法を選択するほうがダイエットや健康への近道なのではないでしょうか。

ただ、一日一食で栄養バランスをコントロールをすることは難しいことだろうと思いますので、健康には気をつけてほしいものです。




⇒ あなたにあった ダイエット 方法の選び方 はこちら

⇒ ダイエットの基礎知識 はこちら




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歩数が少ないと、高血圧の割合が高くなる!?

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■歩数が少ないと、高血圧の割合が高くなる!?

walk

by René Schröder(画像:Creative Commons)

歩かず車よく使う環境、高血圧が多い? 都道府県を分析

(2014/11/26、アピタル)

住民1人の1日あたりの歩数が少ない都道府県では、高血圧の人の割合が高いという分析結果を、和歌山県立医科大保健看護学部の岡檀(まゆみ)講師(健康社会学)が発表した。

和歌山県立医科大保健看護学部の岡檀講師の分析結果によれば、歩数が少ない都道府県では、高血圧の割合が高いそうです。

岡さんは、高血圧が多くなる要因を探るため、別の研究者がまとめた都道府県別の高血圧(最高血圧140以上)の人の割合と、塩分や野菜の摂取量、歩数、喫煙率などを調べた厚生労働省の国民健康・栄養調査の都道府県別データを統計学的に分析。歩数の少なさが高血圧の割合の高さと関係があることをみつけた。

高血圧の原因の一つに運動不足がありますが、歩数の少なさと高血圧の割合の高さに関係があることがわかり、ますます、運動することの重要性を伝えていく必要がありそうです。

ウォーキングなどの有酸素運動を長く続けると、血圧を下げる作用があるとされる。

高血圧患者には有酸素運動、高血圧予備軍にはアイソトニック運動(動的筋トレ)が効果的によれば、高血圧患者には有酸素運動が効果的であり、高血圧予備軍にとってはアイソトニック運動(動的筋トレ)が効果的なのだそうですので、少しでも歩く習慣をつけて高血圧を予防していきましょう。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら







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