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山﨑努さん、ステージⅣの食道がんを告白!一時期は胃ろうでしか食事が摂れない状況に




〈生存率15%から生還〉山﨑努が「食道がんステージ4」体験を初めて明かした《87歳で抗がん剤治療に踏み切れた理由》(2025年1月9日、文春オンライン)によれば、山﨑努さんが食道がんであることを明かしました。

【食道がんを見つけたきっかけ』

胆のう炎による痛みに激痛が走る
→食べ物が飲み込みにくいという自覚症状があり、そのことを医師が検査をすすめる
→2024年2月に病院での精密検査の結果、ステージⅣの食道がんが見つかる
→一時期は胃ろうでしか食事が摂れない状況
→今では何でも食べられるように

■有名人と食道がん

■食道がんを予防する方法

●禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学によれば、京都大の武藤学教授らの研究チームが行なった330人の早期食道がん患者の追跡調査によれば、禁酒をすることによって食道がんの再発の割合は半分に抑制されることが分かったそうです。

飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究では日米の研究チームによれば、飲酒で顔が赤くなるアジア系の人々は、食道がんにかかるリスクが高いという研究結果が発表されているということを紹介しましたが、実際に飲酒と食道がんにはどれほどの関連性があるのでしょうか?

飲酒と食道がんの発生率との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

飲酒については、飲まないグループに比べ、1日当たり日本酒にして1合以上から食道がんのリスクが上がり、1合から2合のグループで2.6倍、2合以上のグループで4.6倍高くなっていました。

国立がん研究センターによれば、お酒の飲む量が多くなればなるほど食道がんのリスクが高くなるということが分かっています。

お酒に弱いのに飲酒・喫煙をすると食道がんリスク190倍になる!?で紹介した東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究によれば、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒・喫煙をすると、食道がんになるリスクが190倍になる可能性があるそうです。

「お酒を飲むと顔が赤くなる」という体質の人が飲酒・喫煙すると食道がんのリスクが高くなる理由としては、東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究で分かったことを参考にすると、次のような仮説が考えられます。

  • アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連している。
  • 発がん性が指摘されているアセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれている。

つまり、お酒に弱い人(2つの酵素を作る働きが弱い人)が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるという仮説が考えられます。

食道がんを予防するためには、禁酒・禁煙が望ましいと考えられるのですが、今回の京都大学の研究ではもう一つ重要なことがわかっています。

食道と頭頸部での扁平上皮がん発生増加原因を検証―食生活と前がん病変、がん発生との関連性―

(2016/8/25、京都大学)

武藤学 医学研究科教授らの研究グループは、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生程度には、飲酒、喫煙、緑黄色野菜の摂取という三点が関連していることを明らかにしました。

京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

つまり、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的であることが分かったということです。

野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べ食道がんのリスクがほぼ半減していました。野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下していました。

この研究でのポイントは、くだものを多く摂取するグループや野菜を多く摂取するグループよりも、野菜・果物の両方の摂取量が多いと、食道がんのリスクが低下しており、野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下しているということです。

野菜・果物の種類別には、キャベツ・大根・小松菜などが含まれる十字花科の野菜でのみ統計学的に有意な関連がみられました。十字花科の野菜は、実験研究などで発がんを抑制するとされるイソチオシアネートを多く含んでいるという特徴があります。

また、野菜・果物の種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取がよいそうで、食道がん、野菜と果物で危険半減|アブラナ科のイソチオシアネートで食道がんのリスクが低下|厚労省研究班によれば、アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるのではないかと考えられるそうです。

■アブラナ科の野菜とは?

アブラナ科の野菜には青汁で有名なケール、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、クレソン、大根、白菜、小松菜、水菜、チンゲン菜、菜の花などが含まれます。

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●葉酸

大腸がん予防には葉酸の多い海苔が効果的|みんなの家庭の医学によれば、葉酸を摂取することですい臓がんと食道がんになるリスクが低下するそうです。

ただ、ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸およびメチオニンの食事摂取と食道がんのリスクとの関連について|多目的コホート研究によれば、ビタミンB6と葉酸は、食道がんの罹患リスクと関連はみられなかったそうです。

●ビタミンB12の食事摂取が多い人ほど、食道がんの罹患リスクが高い傾向が見られた

ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸およびメチオニンの食事摂取と食道がんのリスクとの関連について|多目的コホート研究によれば、ビタミンB12の食事摂取が多い人ほど、食道がんの罹患リスクが高い傾向が見られたそうです。

ビタミンB12は主に肉や魚から摂取していることから、それらの食品との関連があるように思われましたが、実際には、魚介類や肉と食道がんとの明らかな関連はみられないそうです。

ただ、細胞実験によれば、ビタミンB12による、DNAメチル化の異常が食道扁平上皮がんに関与する可能性があることが指摘されており、ビタミンB12を多く摂取することでDNAの合成やメチル化に影響を及ぼし、発がんにつながった可能性が考えられるそうです。

■まとめ

以前食道がんになったことがある方は食道がんの再発リスクを下げるためにも禁酒が重要です。

また、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的だと考えられますので、食道がんを予防したい人は、全部を改善するのは難しいことかもしれませんが、できる限り生活習慣を改善しましょう。







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美肌にも効果的!寿命を延ばすNo.1食材は「大豆(豆類)」!/なぜ大豆を食べると寿命が延びるの?/寿命を延ばす食生活ランキングベスト5/カズレーザーと学ぶ。




2025年1月14日放送の「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「2025年イイ顔になる最新科学」でした。

今回気になったのは、美肌にも効果的!寿命を延ばすNo.1食材です。

25万の栄養論文をメタ分析して分かった長寿食材とは「大豆」!

寿命を延ばす食生活ランキング

1位 大豆(豆類)を増やす
2位 全粒穀物類を増やす
3位 ナッツを増やす
4位 赤身肉を減らす
5位 加工肉を減らす

大豆(豆類)200gを増やす食生活を20歳の頃から毎日取り入れると平均寿命が延びるそうです。

例:納豆1パック50gなので200gは多いように思えますが、摂取量100gでも平均寿命が延びるそうです。

日本人の1日当たりの豆類の摂取量は約60gなので、普段の食事に納豆1パック増やすことが理想と考えられます。

なぜ寿命が延びるのか?

それはイソフラボン摂取によるサーチュイン遺伝子発現量が約2倍になるから。

【参考リンク」

  • Fadnes LT, Økland J-M, Haaland ØA, Johansson KA (2022) Estimating impact of food choices on life expectancy: A modeling study. PLoS Med 19(2): e1003889. https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1003889
  • Hirasaka K, Maeda T, Ikeda C, et al. Isoflavones derived from soy beans prevent MuRF1-mediated muscle atrophy in C2C12 myotubes through SIRT1 activation. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 2013; 59: 317–324.

【補足】

マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ない?|#世界一受けたい授業で紹介した家森幸男(京都大学名誉教授)さんは人が1日に排泄した尿を調べることで栄養評価をする方法を考案し、WHO(世界保健機関)の協力を得て、25年間に25カ国61地域の人々の尿を採取しデータを分析し、食事と栄養、病気との関係を解明する調査を行なった結果出た結論は、健康と長寿に深く関与する2大栄養素は、タウリンとマグネシウムだったそうです。

マグネシウムが豊富に含まれているのは海藻類や魚介類、雑穀や豆類、ナッツ類、野菜類にもマグネシウムが多く含まれています。

豆類には、マグネシウム以外にも食塩を腎臓から追い出し、血圧を下げる働きがあるカリウムが豊富ですし、大豆に多いイソフラボンは、血管を拡げ、血管内に血栓を作りにくくする一酸化窒素を活性化してくれます。

ここで先ほどの寿命を延ばす食生活ランキング3位までを振り返ってみます。

1位 大豆(豆類)を増やす
2位 全粒穀物類を増やす
3位 ナッツを増やす

豆類、雑穀、ナッツ類にマグネシウムが含まれていること、そして豆類にはカリウムが豊富なんですね。

ぜひ大豆(豆類)を積極的に取るようにしましょう。

【関連記事】

■サーチュインを活性化させる方法

サーチュイン遺伝子の研究をしている古家大祐 金沢医科大学教授によれば、「腹七分目」の食事をすることで、サーチュイン遺伝子をうまく働かせることができるそうです。

サーチュインの活性化には、空腹の時間をできるだけ長く持つ=絶食時間を長くとることが必要なので、夕食をできるだけ早くとったり、間食を摂らないことが重要なのだそうです。

また、運動でカロリーを“消費”することによっても、サーチュインを活性化できるそうです。

ポイントは、運動でも食事でも、合計で25%摂取カロリーを減らすということです。







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Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)・大森元貴さんはりんごアレルギーだった!?




Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんのXによれば、大森さんはりんごアレルギーなのだそうです。

花粉症の人で「口の中がピリピリしびれる」は要注意!野菜や果物でアレルギー反応が起きる!?によれば、りんごアレルギーといえば、花粉症のアレルゲンと似た物質は果物や野菜の中にも含まれていて、口や唇、喉などにかゆみやピリピリ感を生じることがあり、こうしたアレルギー症状を「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼びます。

花粉のアレルゲンと似た構造を持つアレルゲンが含まれると報告されている食べ物は多く、代表的なものにリンゴ・モモ・キウイ(ハンノキ、シラカバなどの花粉)、スイカやメロン(カモガヤ、ブタクサなどの花粉)などがあります。

ロート製薬が行なったインターネット調査によれば、花粉症の子どもの20.6%に「口腔(こうくう)アレルギー症候群(OAS)」の症状である「果物を食べたときの口や喉のかゆみやピリピリ感」がみられるという結果が出ており、花粉症の子供は「OAS」の症状が出やすいと考えられるようです。







『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?




『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?
『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?

キンガCichewicz|unsplash

■『アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)』とは?

疲労・うつに新たな概念 米国で注目の「アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)」  「朝起きられない」うつと間違われやすい“まじめ疲労” ビジネスマンの食事と治療法(2017/12/21、一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会)

「アドレナルファティーグ」とは、副腎の機能低下により、疲労やうつ症状が起こる副腎疲労症候群のことで、米国で生まれた概念です。

重症化すると代謝や循環器系などにも異常をきたすので注意が必要です。

米国では、ストレスの治療として採用されるなど、拡がりを見せています。

『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは、副腎の機能低下により、疲労やうつ症状が起こることで、溝口徹新宿溝口クリニック院長によれば、それまでやる気満々だった人が、突然朝起きられなくなったり、一晩寝ても疲れがとれず元気がなくなったり、普段感じたことのない強い疲労感で、仕事も手につかなくなったりといったことで、心の疲労である「うつ」を疑うのですが、実はこれらの疲労感は栄養失調で起きている場合が多いと指摘しています。

■副腎とは?副腎疲労とは?

抑うつ状態が続くなら「副腎疲労」かも…腸内環境を乱す食習慣を避ける【2025年は疲労知らずで過ごしたい】(2025年1月5日、日刊ゲンダイ)

副腎とは、左右の腎臓の上にある3~4センチほどの小さな臓器で、生命維持に欠かせない50種類以上のホルモンの産生を行っている。中でも重要な役割を担うホルモンが、体内の炎症を抑えたり、ストレスに対抗する作用を持つ「コルチゾール」だ。

「ヒトはストレスにさらされると、脳の視床下部や下垂体が副腎に対してコルチゾールを分泌するよう指令を出します。ところが過度なストレスが頻回にかかり続けることで下垂体からの指令が出なくなり、コルチゾールの分泌が途絶えると、疲労感、寝覚めの悪さ、食欲不振、体力低下、抑うつ状態、性欲衰退、不安などの不調を引き起こしてしまう。これが副腎疲労です」

以前テレビ番組で「ストレスホルモンのコルチゾールというホルモンが増加すると、鬱病に似た症状が起こることがある」と紹介されていました。

うつ病→脳の病気

副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)→副腎の病気

うつ病とうつ状態は違い、うつ病は病気で、うつ状態は症状。

うつ病以外の病気でもうつ病のような症状が出ることがあり、うつ状態の人にうつ病の治療をしてもうつ病でなければ治らないと紹介されていましたが、栄養失調によってコルチゾールが減少するとうつ病に似た症状が出てしまうんですね。

仕事への気合が空回りしてストレス+過剰なアルコール摂取

→ビタミンB(神経の働きを正常に保つ働きのある)を消費

→エネルギー不足が起こり強い疲労感や抑うつ感を引き起こす

もちろん食生活も大きくかかわってきます。

食事を簡単に済ませてしまう人ほど炭水化物だけの食事をとってしまいがちですが、炭水化物=糖質を過剰に摂取すると、その代謝に大量のビタミンB群が消費されてしまい、ストレスでビタミンBを消費しているところへ、さらに消費→欠乏という悪循環に陥ってしまうそうです。

基本的にはバランスの良い食事をすることなのですが、より具体的に言えば、ホルモンの材料となる栄養素を摂ることという「足し算」と副腎に負担をかける食べ物を減らすという「引き算」をすることです。

ではどのような食べ物を食べて、どのような食べ物を減らしていくとよいのでしょうか?

■良質なたんぱく質と脂質

まずホルモンの材料となる栄養素を摂るためには、良質なたんぱく質と脂質が欠かせません。

良質なたんぱく質としては、豚肉・鶏肉・牛肉などの肉類やアジやイワシ、サンマなどの青魚。

良質な脂質としては、オメガ3系(n-3系)脂肪酸を含むえごま油や亜麻仁油。

青魚も良質な脂質であるオメガ3を含む食べ物です。

■ビタミンB群とミネラル

ビタミンB群は、ホルモンの生産過程で消費されるため、副腎疲労の人が不足しやすい栄養素であり、また、副腎が上手く働かない人は、腸にも不調を抱えるため、ミネラルの吸収が上手くできずに不足しやすくなるそうです。

そのため、ビタミンB群とナトリウムやカリウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウムといったミネラルが大事になります。

ビタミンB群を含む食べ物は、豚肉・ウナギ・豆腐・さば・さんま・のり・納豆・レバー・卵・海苔・玄米などです。

ミネラルを含む食べ物は、魚介類・海藻・海苔・チーズなどです。

ビタミンB群の一種である葉酸を含む食べ物

[葉酸を摂ることのできる食品]

ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、豆類、レバー、のり、茶葉(抹茶、玉露)

葉酸含有量ランキング

【野菜以外編】(食材料100g中)

  1. 焼き海苔 1900μg
  2. 味付け海苔 1600μg
  3. 岩海苔 1500μg
  4. 鶏レバー(生)/煎茶 1300μg
  5. 抹茶/干し海苔/かわ海苔 1200μg
  6. 牛レバー(生) 1000μg
  7. 豚レバー(生) 810μg
  8. まつも 720μg
  9. 板わかめ 510μg
  10. うなぎの肝(生) 380μg

【野菜編】(食材料100g中)

  1. なばな(菜の花) 340μg
  2. 枝豆 320μg
  3. からしな 310μg
  4. バジル 290μg
  5. モロヘイヤ 250μg
  6. 芽キャベツ/しいたけ(乾燥) 240μg
  7. パセリ/マイタケ(乾燥) 220μg
  8. ほうれん草/ブロッコリー/あさつき 210μg
  9. すぐきな 200μg
  10. アスパラガス/春菊/よもぎ 190μg

【関連記事】

【追記(2025年1月5日)】

抑うつ状態が続くなら「副腎疲労」かも…腸内環境を乱す食習慣を避ける【2025年は疲労知らずで過ごしたい】(2025年1月5日、日刊ゲンダイ)

腸内環境の乱れは腸に炎症を起こしやすくさせ、腸内細菌のバランスが崩れて腸壁の細胞間に隙間ができると、未消化の栄養素やウイルスなどの異物が血管内に侵入する“腸漏れ”を起こしやすくなる。それらが血液に流れて脳で炎症を起こすと、下垂体が副腎にコルチゾールを分泌するよう指令を出せなくなり、副腎疲労を招く。

メタボリックドミノを予防するカギは「腸と腎臓」!腸の炎症と慢性腎臓病を避けるにはどんな食事をするといいの?によれば、腸の炎症を抑制するとメタボの症状が引き起こされないこともわかったことにより、メタボリックドミノは腸の炎症から始まるということもわかりました。

そして、腸の炎症が起こりやすくなる食べ方も分かったそうです。

糖分の過剰摂取
→腸内細菌の働きの抑制・腸内の免疫細胞の防御力が弱まる
→腸管の表面を覆う細胞によってつくられる防御壁が壊れる
→脂肪が体内に入りやすくなる
→炎症性サイトカインが大量に分泌
→腸の炎症
→メタボリックドミノの進行

腸の炎症はメタボリックドミノを進行させるだけでなく、副腎にも影響を与えてしまうのであれば、いかに腸の炎症を防ぐかが大事になりますね。

■肝臓の解毒機能を助ける食べ物

肝臓の解毒機能を助けるための食べ物を摂ることも重要です。

春の野菜と果物には「抗酸化成分」「解毒成分」が豊富によれば、解毒成分が豊富な食べ物とは、ポリフェノールやカロテノイドなどの抗酸化作用をもつ食べ物です。

具体的には、ほろ苦い菜の花や春キャベツなどのアブラナ科の野菜や、においの強いタマネギなどのユリ科の野菜は、肝臓を元気にするグルタチオンやポリフェノール、硫黄化合物をはじめ、老廃物などの毒素をつかまえて排出しやすくするケルセチンも豊富に含まれているそうです。

疲れにくくする

キャベツ、菜の花、小松菜、ニラ、ブロッコリー

グルタチオン(毒を捕まえて肝機能を高める、抗酸化作用で美肌)

硫黄化合物(肝臓の解毒酵素の働きを高める)

血流が良くなる

玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、りんご

ケルセチン(血流を改善し、巡りを良くする)

カリウム(有害金属など毒を含む尿を排出)

便秘改善

アボカド、玉ねぎ、りんご

オリゴ糖(ビフィズス菌の餌となり、善玉菌を増やすのに役立つ)

食物繊維

肌荒れが良くなる

ほうれん草、ブロッコリー、トマト

ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE(抗酸化作用により、血流をよくして、美肌に)

つまり、簡単に言えば、香味野菜やハーブ・スパイス、野菜を摂取するといいということなのですが、もう一つのポイントは、色とりどりの野菜を選ぶこと。

植物性食品には、ビタミンやミネラルなどの栄養素、食物繊維などが含まれていますが、フィトケミカルとは、「色」「香り」「苦味」といった今まで栄養素とは考えられていなかった成分のことをいい、抗酸化作用があります。

→ 抗酸化作用 について詳しくはコチラ

■副腎を守るために減らしたい食べ物

体内の炎症の原因となるグルテンやカゼインを含む食べ物:小麦や乳製品

副腎を刺激してコルチゾールの分泌を促すカフェイン:コーヒー

砂糖や炭水化物(糖質):甘いお菓子

花粉症は栄養療法で8割以上が改善|砂糖をとらない・オメガ3・ビタミンD(溝口徹)|#ジョブチューンによれば、アレルギーを抑制するコルチゾールというホルモンは血糖値の上昇を抑えるためにも使われるため、血糖値が上下動するとコルチゾールがアレルギーを抑制することに使われなくなるのです。

食品添加物

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■まとめ

【ガッテン】大豆たんぱく質で筋力アップ(二川健)&心疾患予防(家森幸雄)!必要摂取量!で紹介した家守幸雄教授が行った発展途上国で尿を集めた研究によれば、長生きのカギとなる3S「Salt(塩)」「Seafood(魚介類)」「Soy(大豆)」であることがわかりました。

Avoid Salt. Eat fish and Soy. Live longer – [日本語]: Yukio Yamori at TEDxTokyo

この「Salt(塩)」「Seafood(魚介類)」「Soy(大豆)」に含まれるのは、たんぱく質と脂質、ビタミンB群とミネラルなんですよね。

【関連記事】

『アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)』から身を守るためにも、良質なたんぱく質と脂質、ビタミンB群とミネラル、肝臓の解毒機能を助ける香味野菜やハーブ・スパイスを摂りましょう!







【参考リンク】

【関連記事】

NEWS増田貴久さん、活動再開!体調不良のため一時活動休止していた




所属事務所のHPによれば、NEWSの増田貴久さんは体調不良のため一時活動を休止することを発表しました。

増田さんは顔の痛みや腫れの症状があったため、医療機関を受診したところ、医師から1週間程度の入院治療が必要と診断されたそうです。

顔の痛みや腫れの症状から想像する病気はいろいろあるのですが、コメント欄を見ていると「働きすぎ」というファンのコメントが多かったので、シンプルに疲労の蓄積、ストレスなのかもしれませんね。

【追記】

NEWSの増田貴久(38)さんが2025年5月23日から活動を再開すると発表しました。

■まとめ

最近は体調不良のために一定期間活動休止をする有名人のニュースをよく見かけます。

【関連記事】

なぜアスリートに休養が必要か?|高校スポーツ界でも休養日を設ける学校が増えている!|積極的休養(アクティブレスト)と消極的休養で紹介しましたが、休養には積極的休養と消極的休養があり、積極的休養(身体の疲れている時にウォーキングやストレッチなどの運動を軽めに行い、全身の血行を良くして疲労回復を早める休息法)と消極的休養(横たわるなどによって疲労回復をする方法)を比較すると、積極的休養を取った方が疲労回復スピードが速くなるそうです。

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「社員がみんな疲れ切って、しばらく家族にも会えなくて、休みが必要な時に、もう一段上のレベルで働いてもらうためにはどうしたらいい?『疲れてるのはわかるけど、あと10倍がんばって』って言うわけ?」

「Airbnb Story」(著:リー・ギャラガー)ではAirbnbのCEOチェスキーが会社をもう一段上のレベルに上げるためにどうすべきかを考えるときに、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフから次のような返事をもらったそうです。

もっとがんばれとは言えないが、「考え方をアップレベル(一段階上げる)してほしい」と頼むことはできる

この考え方は私たちにも当てはまって、ただがむしゃらに従来型のやり方でやるのだけでなく、新しい考え方ややり方を取り入れることで成果をアップすることができることにつながるのではないでしょうか?

例えばリカバリーという考え方。

【関連記事】

がむしゃらに仕事をするのが好きな人も「リカバリー」を取り入れて、積極的休養をして自身の身体を最適化して、また仕事に臨むという考え方になれば、休むことが結果として仕事に成果アップにつながるということになります。

休養をとるというとネガティブなイメージを持つ人は、積極的休養(アクティブレスト)を行うというように考えるとよいのではないでしょうか。