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広末涼子さん、双極性感情障害および甲状腺機能亢進症の診断を受け、すべての芸能活動休止することを発表




広末涼子さんは所属事務所のホームページで「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」と診断を受け全ての芸能活動を休止し心身の回復に専念すると発表しました。

■双極性感情障害

厚生労働省HPによれば、双極性感情障害とはいわゆる躁うつ病と呼ばれるもので、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患です。

躁状態の特徴は、気分が高揚し開放的で、頭の回転が良くなった感覚を覚え、思い立つと行動に移すのも早い、睡眠欲求が減少(寝てる時間が惜しい、寝なくても疲れない)するそうです。

軽い躁状態では仕事の生産性が高まることもありますが、ひどいときには自尊心も肥大し、周囲と激しい口論をするなどトラブルを起こし、乱費、性的逸脱行為も増えやすいそうです。

■甲状腺機能亢進症

こんな汗が出たら要注意!汗でわかる5つの病気の兆候|#ホンマでっかTVによれば、甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の働きが急激に活発化し代謝がよくなり過ぎて手の震えや動悸を引き起こす病気。

・甲状腺からホルモンが分泌されている。
・甲状腺ホルモンは人間の代謝に関わっている。
・代謝の上がり過ぎは体重減少・下痢・手の震え・動悸等を起こす場合がある。

絢香さん、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)を告白 年内で休業へによれば、甲状腺ホルモンは、全身の代謝を促す働きをする「元気のもと」のような役目を果たしています。

通常、分泌量は一定に保たれていますが、過剰に分泌されると、さまざまな症状となって現れます。

このような状態を甲状腺機能亢進(こうしん)症といい、その代表的なものがバセドウ病です。

典型的な症状は、首(甲状腺)が腫れる、目つきが鋭くなる、食欲はあるのに体重が減るなどです。

ほかに、どうき、不整脈、頻脈、高血圧、イライラ、のぼせ、多汗、疲れやすい、のどの渇きなどもよくみられる症状です。

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■まとめ

昔なら単なる体調不良や疲れでごまかしていた部分もあるでしょうが、実際に診断を受けると、病気であるケースもあったのだと思います。

しっかりと心身の回復に努めて、自分の身体と向き合い、自身の仕事のペースをつかんでいってほしいですね。







大宮エリーさん(49歳)、病気のため死去 死因は不明だが不調を明かしていた

49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」(2025年4月27日、ねとらぼ)によれば、大宮エリーさんは病気のため亡くなりましたが、具体的な死因については明かされていません。

40~50代の頑張りすぎる女性は更年期症状などの体調不良の自覚率が高い!自分でできるケアのやり方!で紹介した「更年期世代女性の体調変化と心理状態」調査によれば、ここ5年で、身体や体調の変化を感じていると答えたのは77.6%で、がむしゃらだと言われた経験がある女性の方がそうでない女性に比べて、体調不良の自覚率が高いという結果が出たそうです。

どのような症状にストレスを感じているのでしょうか?

実感している体調変化のうち、ストレスを抱いている症状は?

参考画像:~更年期世代女性の体調変化と心理状態に関する調査レポート~ 40~50代女性は、がんばりすぎの「がむしゃら世代」 「体調不良時には我慢してやりすごす」が4割以上 無理することが習慣化!?(2017/3/27、読売新聞プレスリリース)

周囲からがむしゃらだといわれる女性の方が、そうでない女性に比べて、「シワ・たるみが増えた」を除いて、「疲れやすくなった、体力が落ちた」「痩せにくくなった」「イライラしやすくなった」「以前はできていたことができなくなった」「眠りにくくなった」の項目で上回っていることが分かりました。

周囲からがむしゃらだといわれる女性は不調に対してどのような対処を行なっているのでしょうか?

不調を感じているときの対処法は?

参考画像:~更年期世代女性の体調変化と心理状態に関する調査レポート~ 40~50代女性は、がんばりすぎの「がむしゃら世代」 「体調不良時には我慢してやりすごす」が4割以上 無理することが習慣化!?(2017/3/27、読売新聞プレスリリース)

「安静もしくは休養する」(56.2%)、「我慢してやりすごす」(41.5%)といった対処法をする女性が多く、「病院に行く」(26.8%)、「薬局に行く」(18.8%)といった具体的に対処する傾向は低いという結果が出ています。

日本の女性は更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低いによれば、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する関心が低く、そうした症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にありましたが、今回のアンケート調査はその結果を裏付けるものとなっています。

第一生命経済研究所が2017年1月に行った「ライフデザイン白書」調査によれば、「気軽に相談できる医師を見つけておけばよかった」「体の不調を感じたら早い段階で治療しておけばよかった」と後悔している人が多かったことからも、信頼できる医師(病院)を見つけること、不調のサインに敏感になって病気を未然に防ぐことの重要性がわかります。

大宮エリーさんが病気に対してどのように向き合っていたのかはわかりませんが、積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。

その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下して可能性があるようです。

もちろん、病気が一気に進行してしまうケースもありますので一概には言えませんが、60代の先輩が早いうちからやっておけばよかったと後悔していることとは?で60代の先輩方がアドバイスしているように、早い段階で「気軽に相談できる医師を見つけておく」「体の不調を感じたら早い段階で治療する」というように、体からのサインに敏感になって病気を未然に防ぐことにつながるのだと思います。

サンドウィッチマン富澤たけしさん、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因で顔が腫れ上がる!原因は花粉や黄砂が鼻に入ることによる炎症が関係!?




新潟パート2(2025年4月20日、富澤たけしオフィシャルブログ)によれば、サンドウィッチマン富澤たけしさんが自身のブログで、副鼻腔炎で顔半分が腫れている姿を公開しました。

現在はだいぶ回復したそうですが、花粉や黄砂が鼻から入って炎症を起こすことがあるので注意を呼び掛けています。

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■副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こり、膿(うみ)が溜まる病気で、以前は「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれていた病気です。

症状としては、鼻づまり、鼻水(粘り気のある)、咳や痰(たん)、頭痛など。

副鼻腔炎の原因には、風邪のウイルスや細菌、アレルギー、真菌(カビの一種)、虫歯など様々で、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出たりすることで、自然口(鼻腔と副鼻腔をつなぐ細い管で、副鼻腔から出る分泌物や異物が鼻腔を通って排出される道)がふさがり、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなることが原因です。

■正しい鼻のかみ方5つのポイント

正しい鼻のかみ方5つのポイント|子供の副鼻腔炎や中耳炎に気をつけよう!

1.片方ずつかむ

2.鼻水を押し出すために、口から息を吸う

3.ゆっくり、すこしずつかむ

4.強くかみすぎない

5.鼻の周りを傷つけないようにする

副鼻腔炎を防ぐためにも正しい鼻のかみ方をするのが大切です。

大事なことは、まず鼻水はすするのはNGで、かんで出すこと。

鼻をすすると、のどや耳に流れて気管支炎や中耳炎の原因になる可能性があります。

鼻をかむときには片方ずつかみましょう。

左右同時にかむと、鼻の奥に細菌やウイルスを含む鼻汁が追い込まれ、副鼻腔炎の原因になるそうです。

副鼻腔炎にならないように気を付けてくださいね。







ローマ教皇、死因は脳卒中と心不全。高血圧や糖尿病も患っていた。

ローマ教皇、死因は脳卒中と心不全-慈悲の教会目指した指導者(2025年4月22日、Bloomberg)によれば、88歳で死去したローマ教皇フランシスコの死因は、教皇庁が発表した死亡証明証に基づく声明によると、脳卒中による昏睡と心不全だったそうです。

教皇は2月中旬に気管支炎で入院、両肺の肺炎へと悪化していていて、2月14日から約5週間入院し、2度にわたり命の危ない状況に陥っていました。

晩年は健康状態の悪化が報じられており、ローマ教皇の死因は脳卒中と心不全、バチカンが発表…遺言で質素な墓を希望(2025年4月22日、読売新聞)によれば、高血圧糖尿病も患っていたことも明らかになったそうです。

■心不全とは?

心不全とは、心臓の働きが不十分なことが原因で起きている体の状態のことで、病名ではないそうです。

心不全の症状としては、血液を送り出す能力の低下による症状と血液のうっ滞によって起こる症状があります。

血液を送り出す能力の低下による症状としては、心拍出量が減ったことが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状があります。

血液のうっ滞によって起こる症状としては、血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

心不全の種類、程度、原因が様々あるように、その症状も多様で、紹介した症状が全ての患者さんに当てはまるわけでもなく、また、紹介した症状があるからといって心不全と判断できず、また他の病気の可能性もあるそうです。

息切れや動機、疲労感というのは年齢のせいかなとも思ってしまう症状ですので、自己判断が難しいようですね。

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■心不全になりやすい人とは?

●血糖値が高い糖尿病患者

血糖値高い糖尿病患者ほど心不全にー国循研究センターで紹介した国立循環器病研究センターによれば、血糖値が高い糖尿病患者ほど心不全で入院する割合が多いということから、血糖値と心不全には関係があることがわかったそうです。

「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できます。

HbA1cが8.4%以上のグループでは心不全入院が多かったそうです。

また、心筋梗塞の持病をもともと持っている患者では、HbA1cが 8%以上と6.9%以下で心不全の危険性が高まる傾向にあり、心筋梗塞の持病をもともと持っていない患者では、HbA1cが低い方が心不全が少ない傾向がわかったそうです。

●メタボリックシンドローム

慢性心不全患者:メタボの人の割合、一般の2倍--厚労省が全国調査で紹介した厚生労働省研究班の全国調査によれば、慢性心不全患者の人は、メタボリックシンドロームの人の割合が一般の人の2倍以上であることそうです。

メタボを放置すると心筋梗塞(こうそく)を発症し、慢性心不全へと移行する可能性が示唆されています。

●高血圧

心不全の原因は様々で、心筋梗塞などの心臓病だけでなく、高血圧で心臓に負担がかかっている場合も心不全の原因となるそうです。

高血圧以外にも、動脈硬化やアルコール、遺伝、感染症が原因となって心臓病になり、過労やストレス、暴飲暴食、風邪などの因子が加わって、心不全の症状が現れるそうです。

●鉄分不足

心臓は1日に約10万回鼓動していて、加齢とともに心臓機能は落ちていきます。

心臓では収縮や拡張が繰り返されていますが、心臓の機能が弱くなると、十分な血流を送ることができずに、心不全に陥りやすくなってしまいます。

いま心臓が衰えた人が増えているそうで、例えば、体を動かすと息切れを起こす、疲れやすいという方は、心不全の一歩手前の心不全の予備軍の可能性があります。

心臓の機能が低下・衰えている理由として、心臓に必要な栄養素が足りていないのではないかという説があるそうです。

その栄養素とは、「鉄分」。

身体の中には、3~5gの鉄分(釘1本分)が含まれていて、鉄分を含むヘモグロビンが全身に酸素を送っています。

また、鉄分は筋肉を動かすエネルギー源になり、鉄分が不足することによって心臓も動きが悪くなると考えられます。

スタミナアップ!ミトコンドリアを増やす2つの方法|ためしてガッテン 8月26日によれば、「鉄」はミトコンドリアがATP(エネルギー)を作り出すのを助ける働きをしてくれるそうです。

そこで、鉄分を補給することによって、心不全を予防できるのではないかという説が立てられたのです。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

●新型コロナウイルス感染

コロナ感染が心不全のリスクを高める?によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞を用いた実験で明らかにしました。

■心不全のサイン

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

■まとめ

ローマ教皇の死因が脳卒中と心不全であり、心不全になりやすい人の特徴として糖尿病や高血圧を思っている方がなりやすいということが当てはまっています。

心不全が急激に増えている 「心不全パンデミック」時代の3つの予防法

(2018/10/12、保健指導リソースガイド)

心不全が増加している理由は、心不全の原因になる心筋梗塞や狭心症などの心臓病が増えていること。心臓病を起こす最大の原因は「動脈硬化」だ。

<中略>

心不全の患者は、超高齢社会において急激に増え続けると予想されており、専門家の間では「心不全パンデミック」とも言われている。

心不全が増加しているのは、動脈硬化の増加→心臓病(心筋梗塞・狭心症など)の増加であり、超高齢化社会においては心不全の患者は急激に増えることから「心不全パンデミック」といわれています。

心不全による入院患者数は、2012年の約21万人から2016年には約26万人と、毎年1万人ずつ増加しているそうです。

ニュースを見ていると心不全で亡くなった有名人の方のニュースをよく見かけるため、新型コロナウイルスの後遺症やワクチンの副作用によるものを疑う声も多いのですが、実は大きなトレンドとして超高齢化社会においては心不全の患者が増えるというものがありました。

そのため、今後注目すべきは心不全の患者の増加のスピードが以前よりも増えているのかどうかを見ていくこと(超高齢化社会以外に別の要因があるのかどうか)、そして心不全を予防するには、内臓脂肪を減らしてメタボを改善して動脈硬化を防ぐこと、定期検査をして早期発見をすることですね。

→ 動脈硬化改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら

岸本周平和歌山県知事の死因は「敗血症性ショック」。敗血症性ショックとは?

【速報】和歌山県の岸本周平知事(68)が搬送先の病院で死亡 死因は「敗血症性ショック」県が会見 おとといには万博の開幕行事に参加(2025年4月15日、読売テレビ)によれば、岸本周平和歌山県知事の死因は「敗血症性ショック」だったそうです。

■敗血症とは?

国際医療研究センター病院によれば、敗血症とは、

感染症によって臓器障害が生じている病態をいいます。この臓器障害は心臓、肺、腎臓など生命に関わる主要な臓器の機能が低下していること

を指します。

また、敗血症は65歳以上の高齢の方がかかりやすい病気であり、高齢化が進む日本では注意すべき病気と言えます。

敗血症性ショックとは、その敗血症により血圧が危険なレベルまで低下し、ショック状態に陥った状態をいいます。

【参考リンク】

敗血症性ショックは、感染症が原因で血圧が危険なほど低下し、臓器がうまく機能しなくなる重い病気です。

この治療では、まず「ノルエピネフリン」という薬を使って血圧を上げ、場合によっては「バソプレシン」という別の薬を追加することがあるそうですが、いつバソプレシンを追加するのがベストかは、医者によって判断がバラバラで、明確なルールがないのが現状なのだそうです。

そこで、今回の研究では、AI(強化学習モデル)を使って、敗血症性ショックの患者にバソプレシンをいつ、どのタイミングで使うべきかをデータから導き出し、それが本当に患者の命を救うのに役立つかを調べました。

AIの提案の次のようなものだったそうです。

〇AIは、医者が普段行うよりももっと多くの患者(87% vs. 31%)にバソプレシンを使うべきだと提案。

〇使うタイミングも早め(ショックが起きてから平均4時間 vs. 5時間)。

〇ノルエピネフリンの量も少なくて済む(0.20 vs. 0.37 µg/kg/分)。

AIが提案したルールに従った場合、死亡率が下がる可能性が高いことがわかりました。

具体的に、AIのルール通りにバソプレシンを使った患者は、使わなかった患者に比べて死亡のリスクが約20%低かった(オッズ比0.81)そうです。

医者がバソプレシンを使うタイミングや頻度はバラバラでしたが、AIを使ってデータを分析すると、早めに、もっと多くの患者にバソプレシンを使うのが良いことがわかりました。

ただし、これは観察データ(過去の記録)に基づいた研究なので、実際にルールを使う前に、もっと詳しい臨床試験が必要だという前提で、AIを使って「どのタイミングで薬を使うか」という最適なタイミングを見つけることができれば、患者が病気で亡くなる確率が減る可能性があるということですね。