【目次】
なぜ人は恋愛において束縛してしまうのか?
by Francisco Osorio(画像:Creative Commons)
なぜ人は束縛してしまうのでしょうか?
束縛する人の特徴からその理由を考えてみたいと思います。
苦しい恋になっちゃう可能性大!彼女のことを「束縛する男」の特徴・4つ
(2016/2/29、ハウコレ)
1.自分に自信がない
2.何に対してもとにかく細かい
3.自分の話ばかりをしたがる
4.すぐにヒステリックを起こす
■束縛の背景にある心理
この背後にあるのは、「自信のなさ(劣等感がある)」、「相手への信頼がないこと」、「不安」です。
1.自信のなさ(劣等感がある)
モテない人というのコミュニケーション能力が低いそうです。
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しかし、実は、モテない人というのは、コミュニケーション自体を求めていないのかもしれません。
自慢話をするのは劣等感があるからである。
<中略>
劣等感の強い人は、コミュニケーションよりも尊敬を求める。
<中略>
自分に自信のない人は相手から「尊敬」を求めるが、自分に自信のある人は相手との「コミュニケーション」を求める。
<中略>
自分に自信のない人はコミュニケーションよりも尊敬を求める。尊敬が何よりも嬉しい。その瞬間、劣等感で傷ついた心が癒される。
恋愛でも自分に自信のない人は相手の異性から尊敬を求める。
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束縛する人の特徴として、「自分の話ばかりをしたがる」ということがありましたが、自分の話(自慢話が多い印象があります)ばかりをするのは、相手と会話したいからではなくて、相手から尊敬してほしいだけなのかもしれません。
自信がある人は、相手(自信がない人)に対して価値を証明することを求めておらず、コミュニケーションを求めているのに、自信がない人は、相手(自信がある人)に対して、自分の価値を証明しようとしてしまうのです。
2.相手への信頼がないこと
よくいわれるのが、浮気性のひとほど相手の浮気を疑うというもの。
自分にそういう傾向(浮気)があるから、相手もそうするかもしれないと思うということは、その時点で相手に対する信用がなくなっていることを証明しています。
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自分に自信がある人ならば、いつでも相手は自分のことを想ってくれるだろうからと考えることでしょう。
そもそも自分に自信がある人は、自分がやることに一生懸命でその間は相手のことを考えてもいないかもしれません。
3.不安
束縛する人は、誰かがアプローチをしているのではないかという不安から、相手の行動・スケジュールを把握しようとしたり、連絡を頻繁にとろうとします。
例えば、「いま何してるの?」というメッセージが相手から届いたとします。
普通に考えれば、「いま現在の状況を知りたいのかな」というメッセージと受け取ります。
しかし、実は束縛するタイプの人のメッセージには次のような感情が隠れているのです。
「いま何してるの? (大丈夫? 一人? 浮気してない? 女の子といる? 男の子といるのかな? なら大丈夫かな……いや、でも女の子がいる店行くの?! ダメだよ? やだ……ねえ、なにしてるの?)」
束縛するタイプの人の「いま何してるの?」というメッセージを送るときには「不安」という感情が隠されています。
■束縛される側の気持ちを考えよう!
束縛される側は束縛する側をどう思うでしょうか。
※もちろんいろんな人のタイプがいますので、束縛されるとうれしいと思う人もいるでしょう。今回は、束縛されるのは苦手という人の立場から束縛する人をどう思うかについて書いています。
1.自信のなさから余裕がないように感じる
相手の話には耳を傾けず、自分の話ばかりをする人は面白くないですよね。
特にそれが自慢話ばかりであるとなおさらです。
また、自分の思い通りにいかないと、すぐに怒ってしまうような態度をとられると、余裕がないように感じられます。
2.「自分のことを信用してくれていないのかな」と思う
相手の行動・スケジュールを把握しようとしたり、連絡を頻繁にとろうとするなど、あまりにも束縛がひどいと、「自分のことを信用してくれていないのかな」と思うのではないでしょうか。
疑われている人と信頼を築くのは難しいと思い、別れを選択するでしょう。
3.コミュニケーションができない
相手がコミュニケーションを求めていても、束縛する人は自信がないため、自分の価値を証明して尊敬を得ようとします。
自分の価値を証明しようとしているとストレスに苦しむ結果になります。
相手に対して心を開くゆとりなどまったくありません。
そういう人とコミュニケーションをとることはできないでしょう。
■恋愛心理テスト:あなたは束縛するタイプ?
~あなたの恋愛傾向をチェック!~
以下の質問に「はい」「いいえ」で答えてください。質問は、記事で挙げられた「束縛する人の特徴」や「心理」に基づいて作られています。素直に自分の気持ちや行動を振り返って答えてみましょう!
【質問リスト】
1.自分に自信がないと感じることが多いですか?
(例:自分の魅力や価値に不安を感じる、自分の話をしないと相手に認められないと思う)
2.パートナーのスケジュールや行動を細かく知りたくなりますか?
(例:「いま何してるの?」と頻繁に聞きたくなる、知らないと落ち着かない)
3.自分の話や自慢話をすることが多いですか?
(例:相手に「すごいね」と言ってほしい気持ちが強い、自分のことをアピールしたくなる)
4.パートナーのちょっとした行動でイライラしたり、感情的になりやすいですか?
(例:返信が遅いと不安になったり、思い通りにならないと怒ってしまう)
5.パートナーが他の異性と関わることを想像すると、不安になりますか?
(例:浮気を疑ったり、誰かと一緒にいるかもしれないと思うと落ち着かない)
6.連絡の頻度が少ないと、パートナーの気持ちが離れている気がしますか?
(例:LINEやメールが少ないと「愛されていないのかも」と考えてしまう)
7.パートナーの意見や気持ちよりも、自分の不安を解消することを優先してしまうことがありますか?
(例:相手の自由よりも自分が安心することを求めてしまう)
8.パートナーに自分の価値を認めてもらいたいという気持ちが強いですか?
(例:尊敬されたい、すごいと思われたいという思いが大きい)
【採点方法】
「はい」の数を数えてください。
回答結果に応じて、以下の診断結果をチェック!
【診断結果】
0~2個:束縛傾向は低い
あなたはパートナーとの関係で比較的自由で信頼を大切にするタイプです。自信を持って相手と向き合い、不安よりもコミュニケーションを重視しているようです。相手の人生を尊重しながら愛を育む姿勢が素敵です!
3~5個:束縛傾向がややある
時々、不安や自信のなさからパートナーをコントロールしたくなる瞬間があるかもしれません。自分の気持ちを振り返り、相手を信頼する余裕を持つことが、より良い関係への鍵になりそうです。
6~8個:束縛傾向が高い
あなたは恋愛で不安や自信のなさを感じやすく、それが束縛につながっている可能性があります。自分の価値を相手に証明しようとするよりも、自分自身を認めることから始めてみませんか?相手とのコミュニケーションを大切にすることで、不安が減るかもしれません。
【アドバイス】
記事にあるように、束縛の背景には「自信のなさ」「信頼の欠如」「不安」があります。このテストで「はい」が多かった人は、自分の気持ちを少し見つめ直してみましょう。たとえば:
自信をつけるために:小さな成功体験を積み重ねてみる。
信頼を築くために:相手の気持ちを想像し、話し合う時間を増やす。
不安を減らすために:自分の趣味や目標に集中して、心のゆとりを作る。
愛とは「相手の求めるものを知り、応えようとすること」。束縛ではなく、お互いを尊重し支え合う関係を目指してみてくださいね!
■まとめ
「まほろ駅前狂騒曲」(著:三浦しをん)の中にこういう言葉があります。
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相手の求めるものがなんなのか、想像し、聞き、知り、応えようとすること。
「ふつうに愛する」とは、そういうことではないか。
相手の求めるものを知りたいと思い、相手の言葉・態度・行動の背後にある感情・欲求を五感を通じて敏感に察知し、想像し、それに応えようとすることが愛することであり、そのことが相手を幸せにするのではないでしょうか。
自分で満たせるもの(自信)を相手に満たしてもらおうとすることが束縛する理由なのだと思います。
愛の形はそれぞれでしょうが、相手の人生を尊重し、その人生を支えあいながら、一緒に生きることができるといいですね。