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道重さゆみさん、強迫性障害のため芸能界引退を発表!強迫性障害とはどんな心の病気なの?




道重さゆみに関するお知らせ(2025年1月19日、ジェイピールーム)によれば、道重さゆみさんは2023年に『強迫性障害』との診断という発表をした以降、仕事内容を制限しつつ可能な範囲で活動を続けてきましたが、芸能活動を終了することとなったと発表しています。

道重さゆみに関するお知らせ(2023年12月27日、ジェイピールーム)

いくつか特定の仕事上で過度なこだわりや過敏な行動があり、本人から強い不安感や恐怖心があるとの申し出がありました。
そのため、病院で診察を受けたところ、医師から『強迫性障害』との診断を受けました。

強迫性障害について改めて調べてみました。

強迫性障害|こころの情報サイトを参考にすると、私たちでも家の戸締りが心配になったり、ガスの元栓の締め忘れ(火の元の確認)が気になってしまうなんてことがありますが、強迫性障害の場合にはその不安やこだわりが過度になり、何度も確認しても安心できず不安感や恐怖感がある状態です。

強迫性障害の例を挙げると、汚れや細菌への恐怖から過剰に手洗いをしたり、不潔だと感じるものにさわれない、戸締り・スイッチ・ガスの元栓を過剰に確認するなどがあります。

道重さんが以前にファンに向けたメッセージによれば、

安心したいと思っての行動が、結果、また不安に繋がってしまう事も分かっているのに、どうしても止まらず、敢えて自分から不安を探してしまっているような感覚にもなって、苦しい時間が続いています。

ファンの皆さんの前でライブをしている時間が幸せなものの、安心したいと思っての行動が結果的にまた不安につながってしまうのもわかっているのにどうしても止められない、むしろ不安を探しているようなことが続いてしまって苦しんでいたようです。

今回は芸能活動の終了という選択をしましたが、もし状態が落ち着いたらまた戻ってくるという選択肢を持っていてもいいと思います。

人生は長いもの。

苦労をしているからこそ誰かに寄り添えるそんな存在になるかもしれませんよね。







声優・ファイルーズあいさん、PTSD(ピーティーエスディー;心的外傷後ストレス障害)で一部活動制限




プリキュア声優・ファイルーズあい、PTSDで一部活動制限「悔しい気持ちでいっぱい」(2024年12月31日、テレ朝ニュース)によれば、声優のファイルーズあいさんが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症のため、担当医師の指導のもと、回復を優先すべきと判断し、一部活動を制限するそうです。

■PTSDとは?

PTSD|こころの情報サイト

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、死の危険に直面した後、その体験の記憶が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢に見たりすることが続き、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態です。

■まとめ

つらい経験を思いださせることなく、無意識のうちに恐怖記憶を消去できるニューロフィードバック技術を開発|NICT、ATRらによれば、PTSDの症状としては、突然怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないなどの症状があり、ストレスとなる出来事を経験してからすぐに起こるわけではなく、数週間後、場合によっては何年たってから症状が出ることもあるそうです。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の原因となる恐怖記憶を和らげる方法としては現在では次のような方法がとられているそうです。

恐怖記憶を和らげる従来法の一つは、恐怖対象(赤い車)を繰り返し見せる、あるいはイメージさせるという手法です。この手法は、とても効果的ですが、それ自体がストレスになりえます。

恐怖記憶を和らげる方法としては効果的なのだそうですが、場合によっては被験者にストレスを与えてしまう可能性もある手法なのだそうです。

そこで研究チームが「恐怖記憶を和らげる効果は保持したまま、その過程におけるストレスを緩和することはできないのか?」ということを考え、開発したのが、恐怖の対象を直接見せることなく、被験者が無自覚のうちに恐怖反応を和らげる技術です。

具体的には、恐怖対象にかかわる視覚野の空間的活動パターンを、人工知能技術の一つであるスパース機械学習アルゴリズムで検出する毎に、被験者に報酬を与えるデコーディッドニューロフィードバック法(Decoded Neurofeedback, DecNef)を応用しました。

この研究は基礎研究段階にありますが、DecNefを用いることにより、恐怖記憶を抑制するのではなく、記憶の痕跡そのものを変容できた可能性があると考えられ、従来の方法よりも治療中のストレスが少ないPTSDの治療法になる期待がありそうです。







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冬になると「無気力感に襲われる」「眠くてたまらない」そんなあなたは「冬季うつ」かも?

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Winter

by Paško Tomić (画像:Creative Commons))

冬季うつ

gooの注目キーワードで初めて目にしたキーワードが「冬季うつ」。

そこで、冬季うつについて調べてみました。

冬だけ甘いものがほしくなる―ひょっとして「冬季うつ」

(healthクリック)

冬季うつとは、季節性感情障害(SAD)と呼ばれる病気のひとつ。精神科医のノーマン・E・ローゼンタール氏らが、季節によって症状が出る時期と出ない時期があるうつ病患者の研究を行い、1982年に「高照度光療法」という画期的療法で成功を収めた。季節性感情障害という病名がつけられたのは1984年で、冬に症状が出るものが「冬季うつ」と呼ばれる。

冬季うつ病の症状とは以下の症状が代表的な症状ようです。

冬になるとうつの波におそわれませんか? 「冬季うつ病」にご用心!

(All About)

  • 無気力感に襲われる
  • 睡眠時間が長くなり、眠くてたまらない
  • とにかく食べたい(とくに炭水化物)
  • 体重の増加が著しい

この「冬季うつ」は、季節性うつ病のなかで冬に症状が出るものをいうようです。

しかし、なぜ冬なのでしょうか。

それは、冬の季節は日照時間が短いためだと考えられているそうです。

冬場の日照不足によって起こるSAD(Seasonal Affective Disorder:季節性感情障害)は、ひどくなるとうつ病になるそうです。

セロトニンは日光がなければ合成されず、春先には幸せホルモンともいわれるセロトニンが不足してしまいます。

冬場になると日照時間が短くなることで、心を安定させる作用があるセロトニンが減少し、悲しくなりやすいそうです。

セロトニンを合成するためには、肌を露出する服装をして、日光を浴びたほうが良いそうです。

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そこで冬季うつの治療法としては、高照度光治療法での治療がおこなわれているそうです。

冬に上記に挙げたような症状が出てくる人は、もしかすると「冬季うつ」かもしれません。

気になる方は病院の専門医に相談してみましょう。

→ 睡眠不足・質の良い睡眠をとる方法 についてくわしくはこちら







エゴマに含まれるαリノレン酸(アルファリノレン酸)はうつ病のリスクを軽減―ハーバード大|#あさイチ(NHK)【論文・エビデンス】

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2015年7月14日放送のNHK「あさイチ」では「エゴマ」について取り上げました。

井上浩義先生(慶應義塾大学)が解説




エゴマはうつ病のリスクを軽減

oil and water

by Martin Cooper(画像:Creative Commons)

エゴマ油に含まれるαリノレン酸はうつ病のリスクを軽減してくれるそうです。

アメリカのハーバード大学公衆衛生大学院の発表によると、10年間にわたって5万人以上の女性を対象にした研究によれば、リノール酸の摂取を控え、α-リノレン酸を与えたところ、うつ病の発生が減少したそうです。

えごま油で認知症対策|林修の今でしょ!講座 2月24日によれば、えごま油はうつ病のリスクも軽減してくれるそうです。

うつ病は、認知症と同じ脳の病でもあります。

認知症の場合には進行を遅らせることは可能ですが、治すことは難しいです。

しかし、認知症と違い、うつ病の場合は神経細胞が弱っている状態なので、もう一回神経細胞を元気にすれば、病気になってしまった後でもえごま油は良い効果をもたらしてくれるそうです。

→ エゴマ油 についてさらに詳しくはこちら

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら







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魚介類を多く食べる人はうつ病の発症率が低くなる傾向|オメガ3(EPA・DHA)が多いと発症率が低くなる|国立がん研究センター・慶応義塾大学

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【目次】

■魚介類を多く食べる人はうつ病の発症率が低くなる傾向

Tuna

by Steve Snodgrass(画像:Creative Commons)

<疫学調査>魚たくさん食べる人、うつ病リスク半減

(2017/9/27、毎日新聞)

研究チームは1990年に40~59歳だった長野県南佐久郡の住民1181人を25年間追跡調査し、19種の魚介の摂取量とうつ病との関係を調べた。1日当たり摂取量の多い順に4グループに分けると、2番目(中央値111グラム)の集団は最下位(同57グラム)の集団より発症率が56%低かった。

国立がん研究センターと慶応義塾大学のチームが「トランスレーショナル・サイカイアトリー」に発表した疫学調査によれば、魚介類を多く食べるグループは、そうでないグループに比べてうつ病の発症率が低くなる傾向にあることがわかったそうです。

<疫学調査>魚たくさん食べる人、うつ病リスク半減

(2017/9/27、毎日新聞)

また、脂肪酸の摂取量を計算すると、オメガ3脂肪酸に分類されるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサペンタエン酸(DPA)が多いと発症率が低くなる傾向があった。

オメガ3に含まれるEPA・DHAが多いと発症率が低くなる傾向にあることから、魚介類を積極的に食べることがうつ病予防につながることが期待されます。

魚介類・n-3不飽和脂肪酸摂取とうつ病との関連について|多目的コホート研究によれば、魚介類を1日に111g食べるグループの方が、1日に57g(中央値)魚介類を食べるグループと比べると、うつ病リスクの低下がみられ、また、エイコサペンタエン酸(EPA)を1日307mg摂取するグループの方が、1日に200mg(中央値)摂取するグループと比べると、うつ病リスクの低下がみられました。

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【参考リンク】




■まとめ

国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁
国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁

参考画像:水産物の消費動向|水産庁(スクリーンショット)

オメガ3の美肌効果|オメガ3を摂取するとなぜ美肌になるのか?で紹介した麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3は青魚などの魚から摂るのが一番効率よいそうですが、水産庁による国民一人当たりの魚介類と肉類の摂取量推移によれば、平成18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回り、21年には肉類と魚介類の摂取量が上回り、その差が拡大しているそうです。

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一日に必要なオメガ3の摂取量としては、いわし・あじで100g程度、クロマグロ(大トロ)で30g程度、サバの缶詰約70gです。

調理方法によってはオメガ3が減少してしまいます。

大阪ガスの実験結果によれば、油で揚げると残るのは50%、フライパンで焼くと残るのは80%、グリルで焼くと残るのは90%なのだそうです。

オメガ3が減少しないように青魚を調理して、積極的に魚介類を摂取しましょう。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら







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