妊娠中の低たんぱく、子どもに影響 発達遅れの傾向|山梨大




妊娠中の母親のたんぱく質摂取と3歳時の発達との関連について
妊娠中の母親のたんぱく質摂取と3歳時の発達との関連について

参考画像:「妊娠中の母親のたんぱく質摂取と3歳時の発達との関連について」 (2023/1/16、山梨大学プレスリリース)

「妊娠中の母親のたんぱく質摂取と3歳時の発達との関連について」

(2023/1/16、山梨大学プレスリリース)

妊娠初期のたんぱく質のエネルギー比率が極端に少ない母親から生まれた子どもは、標準的な比率の母親から生まれた子どもと比べて、3歳時点での発達に遅れが見られる割合が高いことが分かりました。

妊娠初期のたんぱく質のエネルギー比率が極端に低い母親は、食品群の摂取量に偏りが見られること、朝食欠食する人の割合が多く見られました。

山梨大学の研究によれば、妊娠初期においてたんぱく質のエネルギー比率が極端に低い母親から生まれた子どもは、標準的なたんぱく質のエネルギー比率の母親から生まれた子どもと比べて 3歳時点で発達の遅れ、具体的に言えば、コミュニケーション能力、微細運動能力、問題解決能力において発達の遅れが見られる割合が高いことを明らかにしました。

また、「低たんぱく質」群および「極端な低タンパク質」群の母親の食事の傾向は、炭水化物摂取割合が高く、野菜類、魚介類、肉類などの食品群で摂取量が少なく、穀類、菓子類、し好飲料類(ソフトドリンクなど)の摂取量が多く、朝食欠食が多くみられたそうです。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査によれば、性別に関係なく、朝食を食べる習慣を持つ人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど朝食を食べる習慣を持っているといえます。

また男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。

低たんぱく質、炭水化物摂取割合が高い、野菜類、魚介類、肉類などの食品群で摂取量が少ない、穀類、菓子類、し好飲料類(ソフトドリンクなど)の摂取量が多く、朝食欠食が多いというのは健康的な食事ができていないことのサインであり、もしかすると低収入だからこそ健康的な食事ができていないのかもしれません。

この問題を解決するには2つ。

1つは、収入を増やすこと。

もう1つは、今までと変わらない食事をしながら結果的に健康的な食事ができるような社会に変えていくこと。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、健康格差とは、所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなるといわれている格差のことです。

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないによれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

このことを解決するには、低所得者を減らすこと、または社会的に健康的な食事を提供するように改善して今までと同じように食べていても健康的になれるようにすることです。

例えば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

また、東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

個人だけで解決するのではなく、社会で解決する方向に進むことが必要になるのではないでしょうか?







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フリーアナウンサーの勝恵子さんはHRT(エッチアールティー)とエクオールと運動で更年期症状を改善

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更年期とは、女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。

女性の更年期は40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれています。

もちろん、更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳ぐらいがその目安といえます。

40代・50代という更年期の時期は、仕事での責任感が増し、子供の独立・夫の定年・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。

更年期になると、どんな症状が現れるのでしょうか?




【目次】

■更年期とは?更年期障害とは?

更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、自律神経失調症の一つです。

更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。

エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。

しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。

そして、ホルモンバランスの乱れによって次のような症状が現れます。

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■フリーアナウンサーの勝恵子さんはHRTとエクオールと運動で更年期症状を改善

飯島直子さんが更年期障害を告白
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Sonnie Hiles|unsplash

フリーアナウンサーの勝恵子さんは40代半ばから更年期に悩まされたそうですが、どのような対処法を行なったのでしょうか?

「HRTとエクオールと運動でいい状態をキープ」、フリーアナウンサー・勝恵子さんの更年期との付き合い方。

(2023/11/1、クロワッサン)

「その頃ですね。体じゅうの関節の痛みに襲われて……。婦人科で診てもらったら、エストロゲン値が下がっていた。体調を整えるために、女性ホルモン様の働きが期待できるエクオールを摂っていましたが、さらにHRT(ホルモン補充療法)を開始したんです」

勝さんはエクオールとHRT、バレエストレッチを行なって、いい状態をキープしているそうです。

そしてこの記事で大事だと思ったのがこの部分。

更年期が終わる年齢。いつまでHRTを続けるか、かかりつけ医とディスカッションを重ねているところだという。

きちんと相談できるかかりつけ医を持っていることはすごく大事なことですね。

できれば更年期(更年期障害)になる前に、相性の合う医師・病院(婦人科など)を見つけておき、体調に違和感があれば、相談をしてみましょう。

更年期障害になったときでも安心して治療に専念できるはずです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら




更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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→健やかに過ごしたい40代・50代の女性に亜鉛サプリ!まとめ買いで最大18%OFF!

●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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■更年期障害と有名人

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ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」「グルコラファニン」がうつ病予防に効果|千葉大学

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■ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」「グルコラファニン」がうつ病予防に効果

ブロッコリー( broccoli)
ブロッコリー( broccoli)

ブロッコリーがうつ予防に効果 千葉大教授ら発表 薬頼らず発症抑制の可能性

(2016/8/14、千葉日報オンライン)

千葉大学社会精神保健教育研究センターは、ブロッコリーなどの野菜に含まれる化合物「スルフォラファン(SFN)」が、うつ病の予防や再発防止に効果があることを突き止めた。

千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二教授によれば、ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」がうつ病の予防や再発防止に効果があることがわかったそうです。

うつ病の病因に転写因子 Keap1-Nrf2 系が関与~野菜に含まれる化合物でうつ病を予防~ |PDF

(2016/7/27、千葉大学)

スルフォラファンの前駆体(グルコラファニン)を含む餌を3週間与えると、社会的敗北ストレスによって引き起こされるうつ症状の発症を予防できる可能性(ストレスレジリエンス)が示唆された。

スルフォラファンの前段階の「グルコラファニン」を与える実験でも、ストレスを与えてもうつ症状の発症を予防できる可能性があるそうです。

■スルフォラファンでなぜうつ症状の予防ができるの?

うつ病の病因に転写因子 Keap1-Nrf2 系が関与~野菜に含まれる化合物でうつ病を予防~ |PDF

(2016/7/27、千葉大学)

炎症やストレスに伴い、脳内の Keap1-Nrf2 系が低下し、うつ症状が起きていると推測される。今回の研究成果は、近年提唱されているうつ病の炎症仮説を支持する成果である。

うつ病の病因に炎症や酸化的ストレスに関わる転写因子 Keap1-Nrf2 の異常が関与していることをわかったそうです。

うつ症状は炎症やストレスに伴い、脳内の Keap1-Nrf2 系が低下しているために起きていると推測され、スルフォラファンを投与することで、このうつ症状のメカニズムに何らかの影響を与えたことによって、うつ症状の炎症が抑えられていると考えられます。

■まとめ

うつ病を予防するためにも「ブロッコリー」を食べるようにしてみてはいかがですか?







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「走り込み」はサッカーのトレーニングメニューとして必要なのか?




■「走り込み」はサッカーのトレーニングメニューとして必要なのか?

「走り込み」はサッカーのトレーニングメニューとして必要なのか?
「走り込み」はサッカーのトレーニングメニューとして必要なのか?

サッカーのトレーニングメニューとして有名なものが「走り込み」ですよね。

「走り込み」と聞いて30代後半以上のサッカーファンが頭に思い浮かべるのは長崎県の国見高校ではないでしょうか?

高校サッカー界屈指の練習量を誇る国見。その驚愕の「夏合宿」

(2015/8/5、スポルティーバ)

「そう。しかも僕らは、他の学校が試合をしているときも、ずっと走っていましたからね。他校の選手たちは、次の試合に備えて日陰で休んでいるのに……。新潟工高のグラウンドでやっていたと思うんですが、そこにはまた、いい具合に走る場所があったんですよ……。

 そればかりか、場合によっては、試合のハーフタイムの間にも走らされていました。前半の内容が悪かったりすると、確実です。でも、そんな状態にあっても、僕らは後半、いい試合をするわけですよ。だって、後半もダメだったりすると、また余計に走らされますから(笑)。ほんと、よく走らされましたよ。水も飲まずに、ね」

長崎県の国見高出身の三浦淳宏さんが当時の走り込みのエピソードを紹介してくれていますが、ものすごく過酷なトレーニングを行なっていたことが分かります。

(鹿児島県の鹿実こと鹿児島実業も同じように走り込みをしていたそうです。)

[選手権]“狂うほど”の想いと“プロ並み”の走力強化、流経大柏が日本一へ挑戦

(2014/12/28、ゲキサカ)

50mを8秒以内で走り、24秒の休憩後に16秒以内で100m走、48秒の休憩後に24秒以内で150m走・・・というようにその後200、250、300mと走るインターバル走を4セット行う。

千葉県の流通経済大柏高では、運動量豊富なサッカーを展開する松本や湘南ベルマーレが取り入れているというレベルの走力強化を行なっていたそうです。

(走り込みというよりもインターバル走を行なうようになったというほうが正確かもしれません)

ここで考えることは、「走り込みによって(サッカーのために)どんな効果が得られるのか?」という視点です。

走り込みから得られる効果としては、「体力づくり」「持久力アップ」「相手チームに走り負けない」「(技術は劣るかもしれないけど)足だけは負けない、走ってきた距離だけは負けないという自信」が得られるということが考えられます。

しかし、近年では新しいトレーニング理論によっては「走り込み」に対して否定的な意見もあります。

バルサも採用するサッカーのコンディショニングトレーニング理論「ピリオダイゼーション/PTP」によれば、サッカーは持久走のスポーツではなく、瞬間的なアクションが多く、長く持久的なトレーニングをさせると、かえって速筋が減ってしまうおそれがあるため、基本的に、選手たちにランニングや持久走をさせず、ほぼすべてのフィジカルトレーニングをボールを持って行なうというトレーニング理論があります。

また、競技は違いますが、野球のトレーニングにおいても、走り込みをメニューとしてトレーニングを行なっていますが、以前テレビでメジャー時代の斎藤隆投手が球団より足腰を鍛えるジョギングをする際に、走り込みによるけがのリスクを軽減するために、下肢の重力を取り除いてランニング・リハビリを行なうように指示されていたように、走り込みをあまりしないようにする球団もあるようです。

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このようにトレーニングにおける「走り込み」に対する考え方は変わってきています。

しかし、気になることも一つ。

高校サッカー界屈指の練習量を誇る国見。その驚愕の「夏合宿」

(2015/8/5、スポルティーバ)

水分補給はもちろん、トレーニングなども科学的になって、何不自由なく、厳しい環境に置かれることが少ない。それで、技術的にはうまくなっているのは確かだけど、でも”その部分”がないと勝負には勝てませんからね。

三浦淳宏さんのインタビューによれば「走り込み」を通じてハングリー精神を学んだということもあり、それを厳しい環境下ではないところでどのようにして育てていけばよいかはコーチが考えていかなければならないところでしょう。(根性論ではないところで)

■まとめ

まだまだトレーニングの進歩の余地はあります。

例えば、#サッカー アーセナル育成コーチが感じる日本人選手の3つの弱点とは?によれば、日本人選手は1.基礎の反復練習を嫌いトラップやパスの正確性に欠ける、2.パワー不足、3.ミスを恐れる傾向があるという弱点があるそうです。

また、NHK奇跡のレッスン 世界の最強コーチと子どもたち サッカー指導編によれば、型にはまったトレーニングばかりを行ない、自分たちで考えようとしなかったり、「中は危険。外側から。安全第一」というようなコーチの考え方がチームの考え方になってしまっている傾向があるそうです。

その他にも、栄養管理や疲労回復といったコンディショニングについても学んでいくことが重要でしょう。

日大アメフト部のニュースが話題ですが、これからは、どのようにトレーニングを改善したかによって成果がどう変わったのかなどが取り上げられることによって、コーチングのレベルが上がっていくといいですね。

→ どのようにしたらコーチのトレーニング理論がより良くなるのか? について詳しくはこちら







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【たけしの家庭の医学】血糖値を抑える食材「ホエイ」の多い食品|食前にヨーグルトを摂ることで食後血糖値の上昇が緩やかになる!【論文・エビデンス】

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■【たけしの家庭の医学】血糖値を抑える食材「ホエイ」|食前にヨーグルトを摂ることで食後血糖値の上昇が緩やかになる!

2018年8月14日放送の「たけしの家庭の医学」のテーマは「血糖値を抑える食材」です。

解説:太田嗣人教授(旭川医科大学 病態代謝内科学分野)

血糖値を抑える食材として紹介されたのは「ホエイ(WHEY)」!

ホエイ(WHEY)
ホエイ(WHEY)

ホエイはチーズ作りを行なう際に出てくる上澄み液で、血糖値を下げる効果が期待されています。

様々なチーズ作りを行う際にホエイは出てきますが、普段私たちにとっておなじみの食品からもホエイは簡単に摂れます。

無糖ヨーグルト
無糖ヨーグルト

その身近な食材とは「ヨーグルト」

ホエイはヨーグルトからにじみ出てくる上澄み液で、ヨーグルトにはこのホエイがたっぷり含まれています。

【ホエイの多い食品】

1.ホエイプロテイン(スポーツ飲料)

2.ホエイチーズ(リコッタチーズなど)

3.ヨーグルト

4.牛乳

ホエイには、ナトリウム・カリウム・カルシウムマグネシウム・リン・亜鉛・銅・炭水化物・たんぱく質・ビタミンC・ビタミンBといった様々な栄養素が含まれていますが、この中で血糖値を下げる成分として期待されているのは「たんぱく質」!

ホエイに含まれるたんぱく質=乳清たんぱくにはアミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

乳清たんぱくが小腸を刺激し、インスリンの分泌を促すホルモンが増加し、血糖値の上昇を抑えることが期待されています。

【補足】

進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチン(血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つ)は炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られているそうです。

GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っているそうです。

乳清タンパクの摂取がグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分泌を刺激することが知られており、欧州糖尿病学会で発表された研究によれば、朝食前に乳清タンパクを摂取したグループはプラセボ群に比べて、インスリン分泌が増加し、血糖値が低下したという結果が出ています。

【!補足終わり】

今回番組で行なった実験でも、食後よりも食前にヨーグルト(100g)を摂ることで、血糖値の上昇が緩やかで、最高値も低いという結果が出ました。

乳製品に入っているホエイたんぱくをとっておけば、インスリンの分泌が高まって、食後の高血糖を防ぐことが期待されます。

→ おすすめリコッタチーズのレシピ&簡単!ホットケーキミックスと手作りリコッタチーズを使ったパンケーキ(ホットケーキ)のレシピ・作り方 についてくわしくはこちら







【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む 【たけしの家庭の医学】血糖値を抑える食材「ホエイ」の多い食品|食前にヨーグルトを摂ることで食後血糖値の上昇が緩やかになる!【論文・エビデンス】

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