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フランス人男性の精子数、約15年で3分の1減

Unspoken Conversations

by Savara (deprecated)(画像:Creative Commons)




フランス人男性の精子数、約15年で3分の1減 仏研究

(2012/12/6、AFPBB)

フランス人男性の精子の数が1989年から2005年の間に3分の1減ったとする研究結果が5日、欧州の学会誌「ヒューマン・リプロダクション(Human Reproduction)」に発表された。

えっ! 20代男性の精子数は、40代の半分?!でも同様の記事を紹介しましたが、今回はフランスの男性のデータです。

精子の数が減少している理由として研究チームは次のような理由を考えています。

精子数が減少傾向にある原因として研究チームは、過去の研究で指摘されてきたと同様に環境ホルモンを疑っている。同時に「肥満度指数(BMI)やストレス、食生活、感染症といった精液に影響を与えるその他の要因も関連している可能性がある」とも述べている。

環境ホルモンや肥満、ストレス、食生活、感染症などが精子の数が減少している理由として考えられているそうです。

その他に考えられる理由としては、これまでこのブログで取り上げた記事では、食事(ジャンクフード・コーラ)、パソコン(膝上での使用、無線LAN)、スキニーパンツ、妊娠中の飲酒などがありました。







【参考リンク】

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また、運動してる男性の精子は優れている!?ともいわれていますので、運動しなくなった現代生活にも何らかの原因があるのかもしれません。

このままの状態が続けば、自然な受精は難しくなっていき、生殖補助技術なしには、国民の人口を維持できないということになってしまうかもしれません。

ただ、男性機能低下は亜鉛で防げる?亜鉛が豊富な牡蠣を食べて元気に!という意見や毎日の性交渉で精子の質改善、妊娠の可能性高める=豪研究者という研究、くるみを一日に75g食べると精子の質が向上するという研究結果オメガ3脂肪酸は精子によい影響があるという研究があるようですので、今後の研究に期待したいところです。

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卵巣の若返りはできるのか?閉経前後女性に幹細胞注射

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by Alick Sung(画像:Creative Commons)




<卵巣若返り>閉経前後女性に幹細胞注射 厚労省に研究申請

(2012/8/20、毎日新聞)

不妊治療施設の加藤レディスクリニック(東京都新宿区)が、閉経前後の女性の卵巣に自身の皮下脂肪から取り出した幹細胞を注射し、卵巣機能の改善を目指す治療を計画していることが分かった。

臨床研究として厚生労働省に申請、20日開かれた厚生科学審議会科学技術部会に報告された。

加齢などで機能が低下した女性の卵巣を若返らせるもので、最終的には妊娠を目指すという。

記事によれば、次のような方法で卵巣を若返らせるそうです。

加齢などで卵巣機能が低下し、更年期障害の症状がみられる女性の皮下脂肪から「間葉系幹細胞」と呼ばれる幹細胞を抽出します。

間葉系幹細胞は、

新たな血管を作る役割を持つとされ、卵巣に移植し血流を増やすことで、衰えた卵巣機能の改善が期待できる

そうです。

不妊治療で悩む女性の新たな治療法として注目を集めるかもしれません。







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女性は体内に卵子を作る細胞を持っているかもしれない|研究

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by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)




女性の体の中に卵子を作るモトがある! 卵子は減る一方じゃないんだ

(2012/2/29、GIZMODE)

一生分の卵子を体にもって生まれてくる。後は、閉経するまで卵子は減っていくばかり。

この定説が覆されるかもしれません。科学者のジョナサン・
ティリー(Jonathan Tilly)氏が、女性は体内に卵子を生産することができる細胞を持っているかもしれない、という研究を発表しました。

マサチューセッツ総合病院のティリー氏のチームが、卵巣組織で卵子のモトとなる「生殖幹細胞」と思われる細胞を発見。

発見後、いくつかの生殖幹細胞を取り出して実験皿に移し、緑オプシン遺伝子を与え細胞化してその成長を記録。

この細胞を実験マウスに移植したところ、その2週間後に、卵細胞が見られました

つまり、女性の体内にあった生殖幹細胞から卵子を作ることができるという結果になったわけです。

科学者のジョナサン・ティリーの研究によれば、卵子のもととなる生殖幹細胞により卵子を作ることができるかもしれないそうです。

しかし、今回の研究は、卵子作成に成功した他チームがでなかったことから、科学者でも懐疑的である人もいるそうで、生殖幹細胞で作られる卵子が受精可能なものかどうかも現段階ではわかっていないそうです。

ただ、この説が証明されれば、これまでの常識が覆されることになり、受精可能な卵子であれば、妊娠の可能性・不妊治療にも大きく影響しそうです。

【関連記事】

卵子老化の衝撃。35歳を超えると妊娠が難しくなる。|NHKクローズアップ現代

「卵子」の元になる細胞は、産まれたときから体の中にあるそうです。
毎日作られる「精子」とちがい、新しく作られることはないそうです。
年齢を重ねるほどに、「卵子」も歳をとり(老化し)、
減り続けるということです。







男性不妊治療に期待 「ゲノムの守護神」発見|京大グループ

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by Ritesh Man Tamrakar(画像:Creative Commons)

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「ゲノムの守護神」発見 京大グループ 男性不妊治療に期待

(2009/12/15、京都新聞)

雄の生殖細胞で「ゲノムの守護神」として働いているタンパク質を、京都大の中辻憲夫・物質―細胞統合システム拠点教授と中馬新一郎・再生医科学研究所助教らが発見した。

男性不妊症の診断や治療への応用が期待できるという。

米科学誌「デベロップメンタルセル」に15日発表する。

京都大の中辻憲夫・物質―細胞統合システム拠点教授と中馬新一郎・再生医科学研究所助教らの研究によれば、男性不妊症の診断や治療への応用につながる発見があったそうです。

Tdrd9には、レトロトランスポゾンのRNAを選択的に細かく切断する機能があった。

レトロトランスポゾンのRNAを切断して飛び回れなくするとともに、切断されたRNAがレトロトランスポソン本体に作用し、発現が抑えられていることが分かった。

Tdrd9の機能異常が無精子症の原因の一つになっている可能性があり、Tdrd9を標的とした男性不妊症の遺伝子診断や治療が期待できる。

また、レトロトランスポゾンと機能が似ているレトロウイルスが原因の白血病やがんの治療にも応用できる可能性があるという。

Tdrd9(生殖細胞だけで働いている遺伝子が作るタンパク質)を作れない雄のマウスの生殖細胞では、遺伝情報を壊すレトロトランスポゾンが異常に増加し、細胞死を引き起こして、精巣が委縮して、精子が全くできず、無精子症による不妊となるそうです。

つまり、このTdrd9の機能異常が無精子症の原因の一つである可能性があるそうなのです。

【レトロトランスポゾン】

ゲノムを飛び回る遺伝子「トランスポゾン」の一つ。

本体のDNAからいったんRNAにコピーされて増幅し、再びDNAの中に組み込まれる。

動物の進化にかかわるとされるが、無秩序な増幅は遺伝情報を壊し、生殖にも影響する。

【参考リンク】







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体外受精の成功のカギは「ストレス軽減」=米研究

体外受精の成功のカギは「ストレス軽減」=米研究

(2009/10/20、ロイター)

妊娠を望む女性に向けられる、悩まずにリラックスすることが大切だという昔ながらのアドバイスは、実際に効果的であることが、米国生殖医学会(ASRM)の会合で19日発表された研究で明らかになった。 

精神的、肉体的にも、ストレスを軽減するようにすることが、不妊治療におけるストレスを抑えることにつながり、体外受精の成功率が高まるそうです。

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